隊長日誌
http://geronimo.megaforce.org/
ja
-
http://geronimo.megaforce.org/?eid=952904
『マッドマックス 怒りのデス・ロード』鑑賞
公式サイト
以下、ネタバレしまくりです。
殺された妻子の記憶に苛まされながら荒野をさまようマックスは、イモータン・ジョーの手下に襲撃され、砦に連行される。ジョーは水を独占し、神話で部下をマインドコントロールし、強力な階層社会を築いていた。放射能によっ...
公式サイト
以下、ネタバレしまくりです。
殺された妻子の記憶に苛まされながら荒野をさまようマックスは、イモータン・ジョーの手下に襲撃され、砦に連行される。ジョーは水を独占し、神話で部下をマインドコントロールし、強力な階層社会を築いていた。放射能によって汚染された世界では奇形児が大量に生まれ、マックスは「輸血袋」として使い捨てられることになった。そんな中、フュリオサ大隊長率いる部隊が近隣の自治体に向かうと見せかけて、ジョーの五人の妻達を連れ出し、「緑の地」へと逃亡する。妻達の孕んだ子供達を取り返す為に、ジョーは全軍団を率いて出撃、マックスは武装集団の一人で汚染され余命の少ないニュークスに「輸血袋」として連れ出される。闘争を経て、五人妻の一人を失いながら、マックス、そしてニュークスはフュリオサ達と合流して、彼女の故郷・緑の地へと辿り着く。しかしそこも放射能汚染によって、老婆達が残るだけの不毛の地となっていた。なおもその先、塩の海の先を目指そうとするフュリオサ達を説得し、マックスは岩の谷を塞いでジョー達を遮断し、ジョーの砦に戻りそこを奪って暮らす事を提案する。闘争でニュークス達仲間を失いつつもジョー親子と幹部達を倒し、マックス達は砦に帰還する。ジョーの死体を見て圧政から解放される砦。そして新たなリーダーとして歓呼を浴びるフュリオサに、マックスは背を向けて去って行くのだった。
今回のポイントは、争奪戦の対象が石油や水でなく、人になった点ですな。という訳で、観ていると、水の争奪戦となった『マッドライダー』、子供を産める健康な女性の争奪戦となった『ニューヨーク2019年』といったマッドマックス・エピゴーネンの影が本家シリーズに戻って来るという展開に、二番煎じマカロニSF好きの俺は大喜び。フュリオサの片腕がサイボーグ義手なんて『マッドライダー』の子役にあった設定だし、バイクがタンクローリーの上を飛ぶシーンとかまんま『バトルトラック』だし、ジョーが着込むアクリルの透明プロテクターなんて『カー・バイオレンス』の主人公だし、マックスが逃げようと鎖でつながれたニュークスの腕を切ろうとしするシーンは『1』、ラストにフュリオサが片目をつぶったまま立ち尽くすシーンは『2』のラストまんまだし、インターセプターは『2』よりもひどい扱いだし、俺的にベスト改造カーである人質を前面に吊った車をフィーチャーした車にマックスが吊られているとか、色々と心憎いフィーチャーが満載である(作り手がどこまで意識しているかは知らないが)。特に冒頭のジョーの砦内、物品として扱われる人体と機械の一部と化した奴隷、放射能汚染による障害が恒常化してパーツ取りの人体処理場等の描写は、まんま実写版石川賢『神州纐纈城』であり、狂いまくっている。
とはいえ、ならばそれで面白いかというと、確かに走り続ける演出で飽きは来ないが、俺的には大して面白くなかった。全体的に赤みのかかった色調で統一された美術もさることながら、『1』の転倒した男の後頭部にバイクが突っ込んで来るとか、『2』で車から放り出された暴走族が回転しながら宙を飛んで行くとかの派手な描写に欠け、炎を噴き出すギターとドラムで演奏しているだけの車の描写は堪らんが、音楽が地味というか無いに等しく、血沸き肉躍る活劇というか、娯楽映画としての華に欠けているのである。『2』のクライマックスの発展系を期待していた身としては、何か前置きだけで終わってしまったような印象しか残らなかった。
正直ジョージ・ミラーも老いたかと思う失望感はあるものの、その分物語の骨子が太くなっていたのは評価できる。物扱いされている女性が(五人妻の存在意義は健康な子供を産める健康な肉体の美しい女性であり、彼女らは貞操帯をはめられて産む機械として密室に監禁されており、奪還に来たジョーは彼女達でなく彼女達の中にいる胎児しか気にしていない)、フュリオサと共に自由の奪還の為に戦うという物語は、芯が通っている。ニヒリズムというかマッドなマックスは、あくまで添え物、手助けをする脇役扱いである。
しかし一番興味深いのは、ジョーの砦の社会構造ではないか。自身の血筋と子供を残す事が最大の目的となっているトップに、経済的合理性ばかり怒鳴っている男爵、死の商人を兼ねた将軍がヒエラルキーの頂点に立ち、資源と武力で下層民を掌握し、若者には英雄の霊を引き合いに出してマインドコントロールを行って(ヒロポン入り水盃ではないけれど)麻薬を与えて、自らの命を自主的に投げ出す事を讃え推奨しているという、何やらどこかで見たような、これから復活する気満々の自由と民主主義の無い国家の体制を凝縮している。そういう意味では『3』的な感じがしないでもないが、本作は巷間の評価とは正反対に、カーアクションとしては凡作、しかし内包するドラマ的要素は実に現代的で充実した、骨太な作品であった。
↓なかなか面白かったジョージ・ミラー監督インタビュー
http://www.tbsradio.jp/utamaru/2015/06/post_897.html
]]>
映画・TV
2015-07-01T23:59:00+09:00
omegaman
JUGEM
omegaman
-
http://geronimo.megaforce.org/?eid=952903
謎の劇場・テアトル弘前
と言いつつ、大した謎ではないのかもしれませんが。
先年、東日本大震災の被災地である石巻に行った折に、石巻日活パールというポルノ映画館を見つけて、支配人さんの男気に感銘を受けていたのですが、東北にはさらに成人映画館があるという事で、今回弘前に行ったついで...
先年、東日本大震災の被災地である石巻に行った折に、石巻日活パールというポルノ映画館を見つけて、支配人さんの男気に感銘を受けていたのですが、東北にはさらに成人映画館があるという事で、今回弘前に行ったついでにそのテアトル弘前に行ってみる事にしました。
が。
ピンク映画館なので映画情報誌はスルー、ピンク映画情報サイトPG-Webにも番組情報は無し、ググってみればハッテン場情報の話ばかりで、上映スケジュールなども一切無し。今までの経験則からして、地方の名画座が生き残る為に、高いフィルム代とデジタル化は無視してピンク映画系に、そして結局「出会いの場」として命脈を保っている、というのはざらにある話で、世界傑作劇場のように真っ暗な休憩室を備えた所は例外としても、後ろの方で売春婦とオッサンがおっ始めたとか、席に着いたら隣にオッサンが座って来たとかは当然のようにある訳です。
なので、番組表が分からない以上、ゲイ映画劇場になっている可能性も否定できない訳ですが、やはり地方で頑張る名画座なんていつまであるか分からないのだからと、とにかく観に行くことにしました。
ところが弘前の主目的であるうりぼう見学のバスが朝に一本、夕方に一本という事で、しかも行きと帰りは違うルートを通るので、16時に弘前駅を出発する事になりました。
ランドマークは、中央弘前駅です。100円バスで中土手町停留所で降り、そこから歩いて数分の中央弘前駅をさらに数分歩いた所に、テアトル弘前の入っている「グランドパレス2号館」ビルがある。
正面から見ると、何だか分からんぞ。右の看板を見ると、地方の飲み屋街によくある、スナックと居酒屋だらけの雑居ビルである事が分かる。確かにこの周辺、昭和臭が漂うというか、スナックや居酒屋が多い。今日は日曜日なので全店お休みのようで、そのまま中に入り、裏へ抜ける。
裏通りから見ると、映画館ですねー! 本日かかっていたのは、『人妻娼婦 もっと恥ずかしめて』『三十路妻 濃密な夜のご奉仕』『喪服令嬢 いたぶり淫夢』の3本。タイムテーブルを見ると、10時50分〜23時7分まで、3本セットを4回上映で、その合間に3分ずつ休憩が入るという、まー、ピンク映画館にはよくあるパターンですな。料金は大人1600円、学生1300円。ピンクでこの価格というのは……ゲイ映画館・世界傑作劇場の強気な料金が頭をかすめる。でまあ、少し悩んだものの、とりあえず入らずに後悔するよりはと、意を決して入る事にする。しかし何故映画館に入るのに、ここまで悩まねばならんのだ。
……で、いきなり面食らったのは、外から見える窓口では券を売っておらず、中の受付で買えとの貼り紙。
で、自動ドア……名画座で自動ドアって、珍しくないか?を入ると右に、これまたガラスで仕切られた窓口が。中は見えない。ラブホテルの受付か、ここは。声からすると、中にはおばちゃんがいたようだが。受付の下にはチョコレートや煙草を入れた売店のショーウィンドウ。その反対側に、まっすぐ伸びる廊下を隔てて、客席の扉。そちらに向かって歩くと、左に椅子とコーヒー缶の保温器、右側には受付から男子便所、女子便所、立ち入り禁止の扉。
客席の扉を開けると遮光の垂れ幕が。そこを抜けると、ああ、意外と広い客席。上映中なので当然中は暗いが、前より6席×4列・8席×5列と並んだ客席には誰も観客がいない。で、当然客席の後ろには、二人ほどの人影が。はい、椅子に座る客よりも後ろに立っている客が多いというのは、ハッテン場のお約束ですね。痴漢が映画館に行かなくなった女性の気持ちがちょっとは理解できる雰囲気。しかし日曜の夕方なのにこの客数は。
とはいえ気にしてもいられないので、一番後ろの席は厳禁という事で、中ほどの端に座る。……足音がすると、何故か同じ列の反対側に男が座る。見ません。後ろから何か椅子を蹴るような音や、扉を開閉して出入りする音が聞こえるのだが、一切そちらは見ません。よく見ると、客席前方、スクリーンから客席に向けて急なスロープになっているような。
ちなみにその時上映していた映画は『人妻娼婦 もっと恥ずかしめて』。性欲を持て余している、上流階級というかちょっと資産家の夫人が、夫の友人から聞いた地下の売春クラブ「昼顔」に行き、そこでSM的なセックスにのめり込んでいく……という、池島ゆたか監督作品。演出とかがしっかりしていて、なかなか面白く観られました。
ただ残念なのは帰りの列車の時刻と、不慣れな土地なので早めに帰路につかねばという理由で、30分も観ないで離席。早々に映画館を立ち去りました。
で、この建物からすると軽く40、50年は経っていそうな雰囲気の映画館なのだが、弘前に住んでいた某氏の話だと、駅前の日活の映画館は記憶しているものの、この映画館は記憶に無いとの事。建物は古いけれど、映画館設立はそんなに古くない?でもこの種の映画館が新しいとも思えないし。という訳で、後の調査は任せました>某氏ヾ( ´ー`)ノ
]]>
映画・TV
2014-05-25T23:59:00+09:00
omegaman
JUGEM
omegaman
-
http://geronimo.megaforce.org/?eid=952902
佐藤允追悼上映会『非情学園ワル 教師狩り』+志垣太郎氏トークショー
佐藤允さん追悼上映会 「非情学園ワル 教師狩り」
久しぶりにグリソムギャング。今回は第二部の志垣太郎氏のトークショーへ。
『非情学園ワル・教師狩り』。要するに谷隼人の洋二に、PTA会長が呼んだ佐藤允氏扮する柔道の達人教師・島が対決。島は柔道で洋二を叩きのめ...
佐藤允さん追悼上映会 「非情学園ワル 教師狩り」
久しぶりにグリソムギャング。今回は第二部の志垣太郎氏のトークショーへ。
『非情学園ワル・教師狩り』。要するに谷隼人の洋二に、PTA会長が呼んだ佐藤允氏扮する柔道の達人教師・島が対決。島は柔道で洋二を叩きのめすが、二度目の対決で敗北する。PTA会長の息子・小野進也は愚連隊を率いて、洋二と同棲していた元女教師・美杉を輪姦。洋二は婚約パーティーを抜け出していたPTA会長の娘で島の婚約者を強姦。そして姉の復讐に来た小野進也達を叩きのめし、重傷を負わせる。退学の決まった洋二に真摯に向き合っていた教師・宇津木は剣道で洋二と対決するが、間違って大怪我を負い、死亡。しかし洋二を庇う宇津木の遺言を島達は捏造、洋二は殺人罪で少年院に送られる。勝ち誇る島達だが、洋二は美杉の協力で脱走、真相を知る教頭を利用して、ブラジルへ旅立つ直前の島の悪行を暴露。学園が騒然とする中、洋二は島と死闘を繰り広げ、遂に島を倒し、そのまま学校へ駆け付けたパトカーへ向かって歩いて行く。
ワルの洋二の前に、それ以上のワル=島・PTA会長一派という構図は、『愛と誠』というか、スネーク・プリスキンというか。終始無表情の谷隼人は美杉との不器用な愛や宇津木に僅かに見せる真摯さをまぶして観客の感情移入を誘いながら、野性味溢れる佐藤允のガチンコ対決を軸に、小野進也扮するドラ息子らとの抗争等と盛り沢山。正直洋二のキャラクターはイマイチだが、報復と復讐が積み重なって行く構成はなかなか面白かった。
んで、15時15分スタートの映画終了後、若干遅刻した志垣氏を迎えて、17時15分に全員が紙コップの日本酒とウーロン茶で献杯し、志垣氏の「飲むぜー!」でトークショースタート。思い出話に花が咲き、その後はサイン会の後、懇親会に移り、志垣氏と闘介監督を囲んでのおしゃべり。リクエストに応じて、志垣氏が『ベルサイユのばら』のエンディングのアンドレの独白「オスカル、愛してる」を再現して、大喜び。闘介監督の思い出話と、場を盛り上げる志垣氏のサービス精神と御年61歳と思えぬキラキラと光り輝く瞳には思わず魅せられましたわ。
あと、グリソムギャングの方が、隅の方にいる女性客向けに志垣氏の席替えをしたり、そういう所で気を遣っているのが感心しましたわ。
結局22時半ぐらいで会は終了。いやー、楽しかったです。
]]>
映画・TV
2013-03-20T23:59:00+09:00
omegaman
JUGEM
omegaman
-
http://geronimo.megaforce.org/?eid=952901
『ラブド・ワンズ』鑑賞
公式サイト
高校生のブレントは車を運転中、突如道路に出て来た全裸の男を避けようとして立ち木に激突してしまい、同乗していた父を失ってしまう。
半年後、その事で母親とギクシャクしていたブレントは、恋人のホリーとダンスパーティーに行く約束をする。その為に、...
公式サイト
高校生のブレントは車を運転中、突如道路に出て来た全裸の男を避けようとして立ち木に激突してしまい、同乗していた父を失ってしまう。
半年後、その事で母親とギクシャクしていたブレントは、恋人のホリーとダンスパーティーに行く約束をする。その為に、誘って来たローラの申し出を断る。
友人のジェイミーは、保安官の娘のミアを誘う事に成功し、ご機嫌だ。
しかしブレントは、帰宅後にロッククライミングをした直後に何者かに襲われ、誘拐されてしまう。誘拐したのは、ローラの父親だ。椅子に拘束された状態で目覚めたブレントは、ローラの家の台所の食卓で、パーティードレスで装ったローラ、その父親、そして額に穴の空いた、虚ろな女性――ローラの母親と、チキンとミルクでパーティーを開く事になる。早速ローラと父親はブレントの喉に薬品を射ち、彼がしゃべれないようにする。ローラは母親の口にチキンをねじ込み、ミルクを流し込む。そしてブレントの口にもチキンをねじ込もうとする。拒否する彼はトイレに行きたいと言う。行きたいなら自分の指をしゃぶれと脅した後、ローラはミルクを一気飲みし、ブレントのジッパーを下ろし、空のコップに小便しろと強制。拒否するブレントを嘘つきと断じたローラは、10数える間に放尿しないと、罰として、父親にブレントを椅子に釘で打ち付けさせると宣言し、ブレントは放尿する。
その後隙を突いてブレントは逃げ出すが、車で追い回され、樹上に追い詰められ、投石されて車の上に落ちて失神。再び椅子に束縛されたブレントは、罰として両足をナイフで床に釘づけされる。そしてローラのアルバムを見せられる。彼女は小さい頃からステキな王子様と思しき男性を監禁しては、胸にハートマークとLSと傷を付け、痛めつけて来たのだ。
その頃ジェイミーとミアはパーティ会場に行くが、ミアはドラッグをキメて、ダンスをしながらジェイミーの股間をまさぐり、会場を追い出されてしまう。彼女は兄が失踪してから精神が不安定になっていた。そしてその兄は、ローラ達から逃げ出したところをブレントが事故を起こす原因になっていた。
一方失踪したブレントを案じて、彼の母親とホリーは悲しみに打ちひしがれていた。
そしてローラにフォークで胸に傷を付けられたブレントは、カエル呼ばわりされ、ローラは「やはりパパが一番」と父親と熱烈なキスをする。そしてブレントはドリルで額に穴を空けられ、中に熱湯を注ぎ込まれて廃人にされる処理を受けようとしていた。ペンダントで縄を切ったブレントは、ドリルでローラの父を倒し、脚のナイフで刺殺する。しかし彼を地下室に突き落とした直後、ブレントもローラによって突き落とされる。地下室には、ローラ達によって脳をやられ、獣となった青年達がいた。ローラの父を食い殺した彼らをブレントは倒す。
その頃、別れ際に「ローラの誘いを断った」というブレントの言葉を思い出したホリーは、保安官にそれを知らせ、保安官はローラの家を訪れる。保安官は血まみれの室内を見て異変に気づき、家の中に入り込み、助けを求めるブレントに気付くが、彼もまた背後からローラに殺害され、地下室に突き落とされる。
「あんたはパパを殺した。お前の家に行って母親を殺し、その後ホリーも殺してやる!」
夜明け。ローラがナイフを持って道路を歩いていると、ホリーが車で駆けつけようとしていた。彼女の車にアルバムを叩きつけ、止まった隙に助手席からホリーにナイフを突き立てようとするローラ。そして逃げるホリー。
ブレントは地下室に死体を積み重ねて足場にし、ようやく地下室から脱出し、保安官のパトカーを走らせる。突然目の前に出現したホリーを避けたブレントは、彼女を追いかけてきていたローラを跳ね飛ばす。そして抱き合う、ブレントとローラ。そしてなおも這いずり、迫り来るローラに気付いたブレントは、パトカーをバックさせて、彼女にとどめを刺す。そして二人は自宅に戻ると、ブレントを心配していた母親と三人で抱き合い、再会を喜ぶのだった。
とりあえずこの手の映画はアンハッピーエンドが多いのだが、本作は珍しくハッピーエンド。……はいいのだが、正直それにつなげるためか、本来なら逃げようもないブレントが二度も拘束から脱出し、あまつさえ蓋が開いたままの地下室から逃げ出すという展開に、ご都合主義感は禁じ得ず。また、ローラ親子とブレント、ブレントの母とホリー、保安官親娘とジェイミー、の三つのドラマが展開するのだが、別にそこまでする必要があったのか? ジェイミーとミアの話はいらないのでは?と、水増し感を感じてしまう。所々ユーモラスな演出が入り、ローラを跳ねてブレント達がいちゃつくパトカーを画面左に、反対の画面端からローラが這いずってくる長回しはなかなかの名シーンではあるが。ゴア描写を長くすると『ホステル』みたいなキッツい話になるなあという感じはするのだが、綺麗ながら程良くダサさを醸し出したローラ役のロビン・マクレヴィーの熱演でこのパートはなかなか胃が痛くなるような焦燥感と狂気があり、中途半端な感じで終わってしまったのが残念。後、ホリーとミアが揃って顔にホクロやらイボやらがあるのは、何か狙ったのかしらん。全体的に散漫とまでは言わなくても、薄味です。
]]>
映画・TV
2012-06-13T23:59:00+09:00
omegaman
JUGEM
omegaman
-
http://geronimo.megaforce.org/?eid=952900
『小林多喜二』『戦争と青春』『バトルシップ』『ジョン・カーター』鑑賞
銀座シネパトスで今井正特集。
『小林多喜二』。
山本圭扮する小林多喜二と今村恒夫が食堂を覗くと、特高警察が張っていた。逃げる二人を、特高が追う。マントを脱いで走る多喜二だが、下駄ですっ転んで特高にさんざん打ちのめされ、今村が救出に戻り逃げ出すが、特高の...
『小林多喜二』。
山本圭扮する小林多喜二と今村恒夫が食堂を覗くと、特高警察が張っていた。逃げる二人を、特高が追う。マントを脱いで走る多喜二だが、下駄ですっ転んで特高にさんざん打ちのめされ、今村が救出に戻り逃げ出すが、特高の機転の「泥棒だ」という声で通行人の協力によって取り押さえられる。本名を隠し白を切る多喜二だがすぐに正体は割れ、取調室でステッキで叩きのめされ、吊り上げられて竹刀で叩かれ、錐で腿を抉られ、下半身を踏みつけられるといった拷問により、絶命する。
取調室に放置された多喜二の死体の横に、ギターを持った横内正が登場する。「♪屍を〜積み重ねなば〜バリケード〜やがて〜輝く〜旗を信じて〜〜1933年2月10日! 小林多喜二は〜東京築地警察署で〜その生涯を閉じた〜」。1970年代の映画だね〜。ATGじゃないけれど。というわけで、その後は横内正を狂言回しにして、当時残っていた石碑や大学の建物や、多喜二の小説を基にした再現ドラマなどを紹介しながら、多喜二の生涯を負う。家が貧乏ながら頭が良かったので働きながら進学し、高校で絵画を始めるが伯父の注意で断念し文学に傾倒、銀行に就職し向かいの席の女性の協力を仰ぎながら小説を書き続け(辞める時に反物を贈っている)、志賀直哉に傾倒し、講演に来た芥川龍之介達の宴席に顔を出し、次第に労働者運動に目覚めて行き、そちらに深く関わって行く。知り合った女給(中野良子)に友人からの借金と賞与で借金500円を返済し家族とし、しかし彼女が断りきれずにまた春をひさぐ事に涙する。宮本顕治らと交流しつつ、何度も逮捕され、講演会では話そうとした瞬間に舞台上手に陣取る警察に中止を要求され、読もうとしていた新聞を見せてからかう。そんな中地下生活を続けるうちに泊めてもらった銀行の女と結婚するが、留守中に彼女の家がガサ入れされ、逃亡。流浪の旅を続けるが逮捕され、死体となって戻って来る。死体は下半身と腹が内出血で変色して膨れ上がっていたが、解剖を依頼した病院の医師は「風邪だと聞いたが心臓麻痺じゃないか」とにこやかに断る。そして重犯罪者扱いの多喜二の葬式は警察の監視によって近親者以外の参列者は全員検束される(花束だけは届けてくれるのが、妙に親切)。そして面会を通して、獄中の共産党の同志には多喜二殺害の情報と赤い花が届けられる。監獄の窓にはその赤い花が並び、多喜二の死を悼んでいた。
左翼映画といえばこの人、山本圭! 浜辺で中野良子と砂浜に大仏の顔を描いていちゃつく様もこっばずかしい、ある意味正統なセミドキュメンタリー伝記映画である。とはいえ、最大の見せ場である多喜二の虐殺シーンをオープニングで終わるツカミに持って来た為、何やら『やくざ刑罰史・私刑』のように、本編が刺身のツマのようになってしまっている。時系列が前後している点も含めて、構成にやや難ありといったところか。宮本顕治、芥川龍之介、原泉(子)等、いろいろな意味でオールスター(もちろん演じるのは役者)なのはなかなか面白かったが。多喜二の教科書的映画だが、前半部分は端折って、逮捕後から死後の話までドキュメンタリー・タッチでまとめた方が引き締まった作品になったのではないか。
『戦争と青春』。
女子高生の工藤夕貴が夏の宿題に樹木希林から戦争体験の作文十枚以上を課せられ、ドヒャーとなりながら、伯母・奈良岡朋子に話を聞こうとする。伯母は近所の焼け残った電柱を日がな眺めている、ボケ老人だった。父親の井川比佐志にそれを聞こうとしても、怒って取り付く島がない。古書店経営者の伯父から紹介された、東京大空襲の記録を残そうとする作家の早瀬に話を聞いたりしているうちに、概要が浮かんでくる。戦時中、相撲で負け続けた井川は軍国教師に痛罵され、教師の風見に励まされる。そして女子高生だった伯母は風見と親しくなっていくが、風見は召集令状が来たのを機に、徴兵忌避を決意。鉱山労働者に潜り込むが、「お前たちの替えはいるんだ」と手ひどく痛めつけられる朝鮮人労働者をかばった事から、射殺される。残された伯母は非国民の罵倒に耐えながら風見の遺児・蛍子を育てるが、東京大空襲の折、父にはぐれ、火に巻かれて電柱を伝って逃げようとした際、先に登った井川に蛍子を渡そうとした時に焼夷弾の爆風に襲われ、蛍子が行方不明になってしまう。そこまで分かった後、伯母は急死してしまう。その後、早瀬から連絡があり、蛍子らしい、朝鮮人に拾われた赤ん坊の話を聞かされる。来日した盲目の韓国人・奈良岡と蛍子を結ぶ手がかりはなかったが、彼女は満足して帰国して行った。そして夕貴はこれらの話を経て、成長するのだった。
今井正の遺作。とにかく東京大空襲、徴兵忌避、朝鮮人労働者、残留孤児(じゃないけれど)等、お話が盛りだくさんである。後援にいずみたくや毒蝮三太夫、組合等が名を連ねており、共産党系の色が濃い。これはこれで日本人が正面から向かい合わなければいけないテーマなのだが、とにかく盛りこみ過ぎ(笑)。現代っ子な女子高生が戦争中の話を知る、という展開があまりにも教条的かつ若者に媚びすぎで鼻白む上、それを演じるのが工藤夕貴というのは当時の彼女自身にも荷が重すぎたといえる(母娘?を演じた奈良岡朋子には驚いた)。センスも相当に古くて、モンペ姿の工藤と風見が川べりをスローモーションで走り、手を握り合って笑顔で回るシーンなんて、どうしようかと思ったぞ。狙いが見え見えというか姑息過ぎて、感心できない作品。ただ、東京大空襲シーンの特撮はかなり頑張っているし、東京大空襲の話の後に日本軍の中国爆撃の話をさらっと入れる辺りとか、なかなか端々に皮肉が効いているのはさすがというべきか。しかし今井正も山本薩夫も鬼籍に入り、新藤兼人も引退する今、こういった戦争映画を撮れる人が邦画に残っているのか、不安になった。
続いて六本木で21時35分の回から梯子。
『バトルシップ』
グータラ青年のアレックスは酒場で兄のストーンに説教されている途中、金髪の美女・サマンサに見惚れてナンパする。チキン・ブリトーを食べたいが店が火を落として食べられないという彼女の為に、アレックスは5分で戻ると近所の店に買いに行くが、目前で店は閉じて店員は帰宅。アレックスは店に忍び込み、ブリトーをレンジで温めて酒場に戻るが、そのまま警官のスタンガンを食らって昏倒してしまう。しかもサマンサは、ストーンの上官である提督の娘だった。怒り心頭のストーンは有無を言わせずアレックスを海軍に放り込む。その後アレックス達はハワイでの14ヶ国合同演習に向かうが、親善サッカー試合中に自衛隊のナガタに顔面キックを食らった挙句にミスキックして試合に負けるわ、サマンサといちゃついて戦艦ミズーリ上での式典に遅刻するわ、ナガタと便所で大喧嘩するわで、提督に睨まれ、帰港後に海軍を辞めさせられることになる。
しかしハワイ基地から宇宙の地球に似た惑星に向けて発射された通信を辿って、エイリアンの飛行物体五機が接近。一機は大破して香港に突っ込み大惨事を引き起こすものの、残り四機がハワイ近海に突入。艦隊をバリアで隔離してしまう。
難を逃れたアレックス達はエイリアンの戦艦三隻と戦闘に突入。敵戦艦はレーダーに引っかからず、圧倒的な爆雷攻撃で自衛艦や僚艦を瞬く間に破壊。ナガタ達を救出した米軍は、上官が全滅し艦長の任に就いたアレックスを中心に反撃を開始。エイリアンが光に弱いという弱点を掴みながら、ナガタの発案による波の動きを探るブイによって敵戦艦二隻を撃沈。ナガタを艦長にし、残る一隻も遭遇地点で太陽を背にして敵をひるませる作戦で相打ちに持ち込む。
しかしハワイ島のレーダー基地近くで両足を失った米兵のリハビリをしていたサマンサと、エイリアンに基地を攻撃され逃げ出して来た科学者達から、エイリアンが通信線を失い、レーダー基地から味方艦を誘導しようとしている事を知る。しかしもうアレックス達に武器はない。いや、あるじゃないか。
アレックス達はミズーリ号に乗り込む。しかしこんな70年前のアナログロートル艦、誰も動かせないぞ! そこに勢揃いする、老兵達。彼らの活躍で、戦艦ミズーリが出港した。残る敵戦艦を錨を使った急転操舵と全力射撃で破壊して敵のバリアを無力化すると、最後の砲弾をレーダー基地にぶち込み、勝利するアレックス達。しかし敵戦艦から生き残った戦闘艇が飛び出し、ミズーリに襲いかかる。しかし間一髪、自由になった米艦艇から発信した戦闘機の攻撃で、敵は一掃されるのだった。
戦い終わって勲章と出世を勝ち取ったアレックスだが、提督のサマンサと結婚したいと申し出ると、言下に拒否される。しかし提督は「後はチキン・ブリトーを食って話そうぜ」と囁くのだった。……しかしその頃、スコットランドの片田舎では、墜落したエイリアンの艦の一部がこじ開けられ、中から……。
要するに宇宙に探査信号を送ったら、宇宙人が侵略しに来たというオーソドックスなSF設定に、ジェリー・ルイスみたいなバカタレ水兵物(ただし馬鹿だけれど基本スペックが高いというフォローにより、中盤以降はあまりアホをやらなくなる)、『トップガン』のような海軍プロパガンダ(僕は海軍に入って恋も仕事も充実しています!喧嘩もするけれど、皆高潔で良い仲間です!)、さらに老兵は大事です!とあらゆる世代と客層に媚びまくったごった煮映画。
さらに日本の客層も考慮したのか浅野忠信扮する自衛隊のナガタが登場。こいつは最初はサッカーの試合中に主人公の顔面に反則蹴りを入れてその後大喧嘩する等のヒール丸出しで登場するが、これまたお約束でアレックスに命を助けられてからは強力にサポート、レーダーの効かない相手にレーダーブイを利用した索敵を進言して艦長の座を譲られ、最後は一緒に海にダイブして記念写真撮って親友になる等、至れり尽くせり。近年でも稀に見る厚遇された日本人の役である。もっとも後述の、日本が降伏文書に調印したミズーリで戦うという展開は、考えようによっては凄まじい嫌味であるが。
基本的に『スカイライン』『世界侵略/ロサンゼルス決戦』の延長線上にある、ひたすら敵との攻防戦を描いているのが肝なのだが、基本は前述のようにいいかげんなので、所々でツッコミ所が入るおバカ映画である。『幻の湖』『若き勇者たち』『アルマゲドン』『聯合艦隊司令長官山本五十六』辺りの格調高くも腰砕けっぷりが理解できる人ならたまらない作品である。特に艦がやられ、「もう武器ねえよ!」と嘆くクルーにアレックスが退役戦艦ミズーリを指し示し、「こんなアナログ艦じゃ誰も操作できねーよ!」と嘆くクルーたちの前に、続々と(凛々しくカッコ良く)老兵達がいつの間にか全員集結し、燃料も砲弾も揃って即現役復帰という展開には笑い死ぬかと思った(そりゃ三笠みたいに艦としての機能を完全に潰されている訳じゃないし、退役前に大改装されているとはいえ)。
という訳で真面目な映画としてはどうでもいいが、一度見る分にはバカ映画として大笑いできます。
『ジョン・カーター』
警告:エドガー・ライス・バローズのSF冒険世 界へようこそ!の管理人みたいに当サイトの文章を盗用しないでね。
エドガー・ライス・バローズ『火星シリーズ』の映画化作品。
エドガー・ライス・バローズは、叔父のジョン・カーターの遺産を託される事になり、広大な屋敷と「中からしか開けられない」カーターの墓、そして彼の日記を受け取る。そこには、カーターの半生が記されていた。
南軍の生き残りだったジョン・カーターは、誰の為にも生きないという反骨漢。自分を捕らえて働かせようとするパウエル大佐を逆に叩きのめして逃亡するが、アパッチの襲撃に巻き込まれ、瀕死のパウエルと共に不思議な洞窟に辿り着く。そこに現れた謎の男を倒し、不思議なメダリオンを手にしたカーターは、瞬時に謎の惑星に吹き飛ばされる。重力の違いで、超人的な跳躍力と怪力を手に入れた彼は、サーク族の皇帝・タルス・タルカスの囚われの身となる。そしてソラと番犬・ウーラに下げ渡されたカーターは、折しもゾダンガ国のサブ・サン王との婚姻から逃げようとしたヘリウム国のデジャー・ソリス王女がサブ達の乗る空中艦隊戦に遭遇、デジャーを救出する。
この件でサーク族に認められたカーターだが、この星=バルスーム=火星の謎を探りに禁断の地に踏み込んだばかりに、デジャー、ソラ達と逃亡する事になる。ヘリウムの為に参戦を要請するデジャーを冷たく拒否するカーター。そしてイス河の聖地で火星の謎を知ったカーターだが、二人とも追っ手に囚われ、ヘリウムへ連行される。
そしてカーターは裏で糸を引くサーン族のマタイから火星征服の野望の一端を聞かされる。ソリスはサブとの結婚を決意するが、それはかりそめのもので、婚姻後にソリスは殺されるのだ。ソラ達の助けを借りて脱出したカーターはサーク族の助けを借りようとタルカスの元に急ぐが、タルカスは娘・ソラやカーター達の逃亡を許した件で皇帝の地位を剥奪され、処刑を待つ身となっていた。カーターとタルカスはコロシアムでモンスターとの死闘に出場させられるが、それらを打ち倒し、さらに権力を奪ったタル・ハジュスとサルコジャを倒し、ヘリウム救援の為にサーク族を決起させる事に成功する。しかし既にゾダンガの兵はヘリウム奇襲の為に全軍が出撃していた。必死で後を追い、ソリスの婚姻の儀式に突入するカーターとサーク族は、デジャーを救出し、ヘリウム軍と協力し、サブとゾダンガを倒すが、誰にでも化けられるマタイには逃げられてしまう。
カーターはデジャーと結婚し、火星の王として生きていく事を決意し、メダリオンを捨ててしまうが、直後にマタイが現れて、その力でカーターは地球に戻されてしまう。
地球で目覚めたカーターは、そこでパウエル大佐の死体を発見し、地球で長い年月が過ぎている事を知る。もう一度火星に戻る為、彼は洞窟の黄金を使って世界各地の同様の洞窟を探してメダリオンを探していたのだ。
ここまで知ったバローズは、カーターの墓所へ行き、託されたキーワードにより、封印を開く。そこに登場し、カーターの死体を襲うマタイだが、それを予期していたカーターは背後からマタイを殺害し、メダリオンを奪う。そしてバローズに別れを告げると、火星へと旅立つのだった。
長年映画化が熱望されながら頓挫を繰り返し、予告編でのヤバげな雰囲気に、早くも大赤字確実という報道など、もう敗戦必至の作品になっていた本作だが、いや、意外と面白い。原作のエッセンスをうまく取捨選択して話をきっちりとまとめていて、十分に楽しめる作品である。「JOHN CARTER」という題名に、カーターが火星帰還を決意したラスト後に「OF MARS」と付ける辺り、なかなか気が利いている。
しかしやはり良くないのが、美術と演出と出演者である。火星らしく真っ赤なフィルターかけろよとまでは言わないが(言いたい)、そういった色彩面のみならず、美術が地味で印象に残らない。また、クリーチャーのデザインも外していて、本来所作や存在が愛らしいウーラとか、屈強なタルス・タルカスの肉体が貧弱だとか、武部本一郎氏やフラゼッタのイメージを頭から追い払っても、がっかりである。そのせいか、ソリスの忠臣カントス・カンがサブと似たようなキャラクターデザインで目立たないとか、不満点多し。カーター役のテイラー・キッチュは線が細いかなあと思ったが、やさぐれた元南軍兵士という設定もあってか、意外や違和感無し。やはり駄目だったのはデジャー・ソリス役のリン・コリンズ。別に剣を振り回して敵兵をなぎ倒し、カーターを後ろに下がらせるというシーンは笑えるし、才色兼備の文武両道という設定は構わないのだが、とにかくオバハン面で姫様という雰囲気ゼロである。嗚呼、キャロライン・マンロー様が最盛期だったら。演出もロングショットが多いのは多いが、どうもアクション映画の爽快感が不足していて、これもまた作品の雰囲気を地味にしている。でも『スター・ウォーズ』の後に出てしまったら、こう見られるのは必定か。惜しい作品である。
]]>
映画・TV
2012-04-14T23:59:00+09:00
omegaman
JUGEM
omegaman
-
http://geronimo.megaforce.org/?eid=952899
『壇ノ浦夜枕合戦記』鑑賞+丹古母鬼馬二トークショー
公式サイト
午前中病院に行ったので時間的に無理かなあと思っていたら、この強風と雨模様のせいか患者が少なかったのか、あっさりと薬の処方までたどり着き、そのままよみうりランド駅のザ・グリソムギャングへ。お客さんは俺も含めて7人ぐらい。少なー。
でもこの映画...
公式サイト
午前中病院に行ったので時間的に無理かなあと思っていたら、この強風と雨模様のせいか患者が少なかったのか、あっさりと薬の処方までたどり着き、そのままよみうりランド駅のザ・グリソムギャングへ。お客さんは俺も含めて7人ぐらい。少なー。
でもこの映画は日活何周年記念だかのロマンポルノ超大作ながら、公開当時からつまらないという評判の作品なので、それもやむなし。おそらく実在する皇后というか皇族のセックスを描いた唯一の邦画だと思うが、確かにつまらないんですな。
要は平清盛の没後(小松方正扮する清盛に犯されるのが、『女獄門帖・引き裂かれた尼僧』の田島はるか)、壇ノ浦での平家滅亡後、生き残った安徳天皇の生母こと建礼門院と女官達が源氏の武者達に嬲られ、売られ、殺される様を描いた映画。とはいえその辺りの話は60分ぐらいで終わり、後は風間杜夫扮する義経が脅しすかして建礼門院に自分から望んで体を開けと丁寧に強制して、延々ヤってる展開となり、この辺りが退屈なんですな。義の人だろうと何だろうと、昔は合戦があれば敗軍側の女子供や民は余得としてさらわれて売り飛ばされるのが常だったから、この辺りを丹念に描いた方が意義のある映画になったと思うのだが。
15時から予告編付きの映画上映が終わり、休憩の後、17時から映画に伊勢三郎義盛役で出演していた丹古母鬼馬二氏登場。サイン会以外の撮影と録音は禁止なので、以下は記憶で。
・風間杜夫は同じ事務所で、数か月の先輩。
・ちなみに『蒲田行進曲』でいつものように呼び捨てにしていたら、聞きつけたスタッフが「うちの映画の主役にその口のきき方は」と叱りつけてきて、でも風間がフォローしてくれなかったので、そのまま謝った。
・風間杜夫の実家は雀荘で、本人も代打ちをしていたそうで、麻雀はえらく強いらしい。
・事務所の社長はじゃんけんで負けて役者仲間のマネージメントをした人物。芝居をよく見ていてガリ版刷りの新聞を刷って配ったり、「君の事務所の××君を主役で」という話に「いや、○○に出ている△△の方がいいですよ」と答えたりして、外部からの評価は高いが、内部からはさんざん。事務所の役者には仕事が来ないので、忘年会で二次会三次会あたりで大荒れとなり、以降、公式には役者との忘年会はなくなったとか。
・丹古母氏はギャラが同じなら、拘束時間の短い出番の少ないほうがいい。3カットぐらいがいい。
・台本は自分のセリフ以外は、前後と全体をさらっと斜め読みするぐらい。だからこの映画では小芝居をあまりしていない。女官が「天罰」云々と言うシーンや、義経が男根が切れたらお前にやると言うシーンは無言で追随するだけで、もう少し芝居をすればよかったと。
・撮影は、船に乗って流されてゆく坊主の役も演じている、姫田真佐久。丹古母氏が伝言を承って、建物内を走って来て、義経達の前で口上を述べるシーンはクレーンを使った大掛かりなものだったが、台詞を忘れてしまったので、後ろ姿しか映らないのをいいことにアフレコで合わせればいいやと後半は行数分だけ適当な事を言っていたら、監督にダメ出しされて、「9分ぶんのフィルム代7千円をギャラから引く」と言われて、懸命に台詞を思い出して、二回目はきちんと演じた。
・当時はカメラのレンタル料が一日70万円だった。ある作品の撮影中に、庶務のおばちゃんが笑顔でやって来て「お父さんが亡くなったって連絡が入ったよー」。長屋もので常に赤フンでうろうろしてる役でいつもいる必要があったので監督に頼み込まれ、帰れたのは二十日過ぎだった。
・にっかつの監督についていろいろ。これは司会の人のコメントも合わせて自粛します(笑)。西村昭五郎監督は老人ホームを転々として、八戸在住。曽根中生監督は死亡説も出ていたが、九州で生存確認。
・にっかつの映画には10年ぐらい出ていたが、最後に改心する駕籠かき役で出た『色ざんげ』がお気に入り。
・『八甲田山』の話。観客からの「あのよちよちした歩き方は雪を知らない人だと言われた」という質問に、案内人なのに知らないですね、文句はプロデューサーに!との事で場内爆笑。撮影は過酷で、雪山で麓との連絡が途絶えているにもかかわらず、脱走者が五人出た。二人は青森駅で捕まり、一人は東京駅で捕まり、一人は事務所で捕まったか。最後の一人は今も行方不明だ(おい)。また、女性のいない野郎だけの撮影だったのに我慢しきれなくなったやつが、ホテルの女中さんを深夜の混浴風呂で襲った。おかげでそれ以来、混浴はなくなった。また、小道具のNさんを責める役者がいて、Nさんは数日間寝ずに働いた揚句、ある朝精神に異常をきたし、降板した。
・最初は森谷司郎監督は優しかったが、木村大作の影響か、終盤の撮影は無茶苦茶危険な指示を出してきた。
・『砂の器』ではいきなり松竹の大船撮影所に行ってくれ、行けばわかると行ったら、鈴木瑞穂やらスターの並ぶ部屋で、前から四番目辺りに二つ席が空いていて、隣が森田健作だった。とりあえず撮影が始まったが何やっているかわからず、三日目に助監督に尋ねたら「松本清張の砂の器ですよ!台本もらってないんですか!」と言われた。台詞がないので、刑事らしく延々自前の煙草を吸い続けた。その際、煙草の長さに気を付けて、カットの前後だけは聞いていたが、ギャラが安いので途中で小道具さんにセブンスターをもらった。
・丹波先生は「やあやあやあ」と遅刻して来るが、当時は数ページ分もの台詞をしっかりと記憶していた。
・しかしある日ロケ先で双方釣りに行く事を知り、丹古母氏は現地で仲良くなった漁師の船にタダで乗せてもらって行くと話すと、タンバ先生は急遽自分のチャーターした船をキャンセルし、丹古母氏に付いて行くことに。しかし船の舳先で両手を広げてポーズをとり、釣りの用意は他人=丹古母氏にやらせ、釣れないと道具を交換しようと言ったり、無茶苦茶だったらしい。
・日本テレビの若山富三郎と安岡力也のどっきりカメラは、箝口令が敷かれていて、力也は本当に騙されたらしい。数百万円のギャラが出たが、若山と山城新伍の奥さん(花園ひろみ?)以外はノーギャラ。その後富さんに文句を言おうとしたが、「この前はご苦労さん」と頭を下げられ、先手を打たれた。ちなみに若山先生は自分で自分のことを先生と呼ぶ。
・懐に飛び込んで話すタイプなので、吉永小百合にも「乳揉ませて」と言ったらしい。
・ダイナマイトどんどんの撮影は、岡本監督の家に近い矢口。奥さんも来ていたらしい。弁当の仕出しまで自分の名前を覚えているので感激したが、それもテクニックだったと知って、「張り切って損した」。
・杉良太郎と三船敏郎の時代劇の夜間ロケが、冬場にバッティングした。とりあえず一揆農民役で草鞋しか履いていない丹古母氏は、老人の役者たちも含む二十数人で灯油缶の焚き火二つで暖を取っていたが、そこに杉良太郎がやって来て、二つとも持って行って、股あぶりを始めた。その後入れ替わりでやって来た三船敏郎、すぐに暖をとれる冬場の脚支度をするように指示した。翌朝、旅館の前で掃除している老人に挨拶したら、三船敏郎だった。
俺の好きな丹古母氏の役は、力童と、『走れトマト』で犬を欲しがる気さくなトラックの運ちゃん役なのだけれど、ご本人も動物はお好きとのこと。グリソムも昨年の児童映画特集の時に上映を検討したものの、監督さんが関西在住なので招聘が難しく、断念したとのこと。
こんな感じで出演作品が多い丹古母氏、話の引き出しが多くてしかもよく記憶していて、2時間があっという間でした。その後のサイン会で、色紙の他に、怪力サムソン役で出演した東映『スパイダーマン』のDVDジャケットにサインもいただき、ウホウホ状態。また丹古母氏がゲストの時は伺いたいと思います。
]]>
映画・TV
2012-03-31T23:10:00+09:00
omegaman
JUGEM
omegaman
-
http://geronimo.megaforce.org/?eid=952896
上野オークラ・ピンク映画50周年イベント
先週末は石巻でピンク映画見たのに(観て応援)、今日もピンク映画かい。とはいえ『沖縄怪談逆吊り幽霊・支那怪談死棺破り』の小川欽也監督の舞台挨拶があるので、上野オークラに行って参りました事よ。
こんなんで記念撮影できるか!(笑) 舞台挨拶は15時からという...
上野オークラに行って参りました事よ。
こんなんで記念撮影できるか!(笑) 舞台挨拶は15時からという事で、10分前ぐらいに入場し、前から二列目の通路近く左側の席へ……あら、隣に知人が(笑)。昔池袋に映画観に行った時も、隣に知人が座っていて、何だかなーという感じでしたが。
舞台挨拶前に用意していたくす玉が割れてしまい、スタッフ大慌ての図。良いなあ、こういう雰囲気。
という訳で、左から小川欽也 監督、小川真実、あずみ恋、倖田李梨、加藤義一監督(助監督)。そういえは小川真実って、ロマンポルノ末期の『いんび』に出てたなあと思い出したり。
テレビからピンクというか大蔵映画に移って50年、俺は怪談映画しか知らないけれど、400本以上のピンク映画を撮り続けてきた小川監督、凄いとしか言いようがない。今回は1966年の『禁じられた乳房』と新作の『美女家庭教師の谷間レッスン』を上映。当時の大蔵映画の雰囲気を色々と伺えました。
しかし主演のあずみ恋、凄い美人。……って、黒髪ストレートと化粧で誤魔化されているのか(笑)。舞台ではあまり話していませんでしたが、その後のサイン会辺りで本領発揮のノリノリ振りでした。
今回20名にプレゼントされた、復刻台本。ジャンケン大会には30名以上名乗りを上げ、私はいきなりあいこのパーで撃沈。ちっくしょー。隣に座っていた知人は最初に勝った17人に入り、貰ってました。ちっくしょー。アンケートを書いた人に抽選で当たるサイン入りポスター、当たるといいなー。
池島ゆたか監督がちょこっと挨拶。
くす玉の前で、4人が御挨拶。書籍に小川監督のサインも戴き、なかなかお腹いっぱいのイベントでした。
ちなみに今回上映されたのは、3本。『痴漢本番生録旅行』は別の監督による、蛍雪次朗主演の姫路ロケのエロビデオ業者兄弟のコメディ。たこ八郎が出ていたのが時代ですな。『美女家庭教師の谷間レッスン』はあずみ恋の見せ場がラストだけで殆どが脇役女優の見せ場という、ちょっと詐欺っぽい一本。
今回一番面白かったのが、1966年の『禁じられた乳房』。パトカーとか出て来て、今の作品よりも普通に面白かったぞ(笑)。映画は地方の旅館で世話になっていた親戚の女将に売春を強要されていた主人公が、女将の愛人と共に東京に逃げるが、そこでも売春を強要され、挙げ句子供まで中絶されそうになり逃亡、身を寄せていた叔母の所まで追いかけてきた男を刺して刑務所に入る。しかし娘を預けていた親戚が再婚し娘を孤児院にやるというので、レズ関係になっていた女囚と共に脱獄、東京まで乗せていくという約束で体を許した男に裏切られながら娘の元に駆け付けるが、既に警察の手が回っていて、警察の張り込む中、叔母は昔の家で娘と共に罠を張って待っていた……というもので、香港の富豪の愛人となっていた女囚の手を借り、50万円で叔母に裏切らせ、銭湯で娘を受け渡して奪還に成功、そのまま香港に渡ってやり直すことを決意する……という物。音楽がムーディーでなかなか楽しめる作品でした。ただ、こういう女の転落物はあまり好みでないけれどね。
]]>
映画・TV
2012-03-24T23:28:00+09:00
omegaman
JUGEM
omegaman
-
http://geronimo.megaforce.org/?eid=952895
東北行(最終日)
三日目は十和田湖へ。所がスケジュールを組んでみると、十和田湖へ行くバスが午前中と午後しか無くて、盛岡6:54発の新幹線に乗らないと動けない。という訳で、6:45移行の朝食はあきらめる。また松屋かよ!(笑) 雪がちらついていて、いやーな予感。八戸で青い森鉄道に...
何ですか、この雪は。三沢に到着。Oh!ジープに乗った米兵とかイマセーン。というか、雪が降ってやがる。寒い。さすが青森。私は鉄じゃないですが、周囲には鉄とおぼしき人間が数人。全員学生の多い列車を一本乗り過ごして、色々と撮影している風景に笑った(←お前もな)。
駅のそば屋できつねうどんをいただく。……この揚げ、いなり寿司の袋揚げを2枚かよ。
それから8:51発の電車に乗る。30分ぐらいの、短い旅。
……先頭車両は鉄だらけで、夫婦で来た鉄が「ここは東急東横線の車両を使っていて……」とか色々話しているのが何かねえ(笑)。確かに吊り革に東急百貨店のロゴが入っているわ。
9:18頃に十和田市駅に到着。雪が降ってきたよ! ここから十和田湖へのバスはないので、八戸発のJRバスが到着する、現代美術館前に徒歩20分ぐらいの旅。10時40分発というので、この辺りは余裕。美術館前には色々と面白いオブジェが陳列されていて、なかなか楽しい。
バスに乗ると、お客さんは俺の他に爺さん一人。しかもその爺さんも、温泉郷で下りてしまう。あれ? 12:15に十和田湖に到着してみて、納得。
ぎゃー。帰りのバスは3時間後。それまで遊覧船もなく、待っていろと。窓口の人に聞くと、13時35分発のバスは青森行きだから、十和田市や八戸の方には行かないよ、との事。覚悟を決めて、雪の舞う十和田湖周辺を散策。
絶景だねー。十和田湖は冬も遊覧船が動いているから不凍湖だと思っていたら、後で聞いてみると、今年は異常気象で二十何年ぶりに湖面が凍結したとか。うれしいなー、滅多に見られないものを見られて(笑)。覚悟を決めて、ひめます定食をいただく。美味しい。
その後十和田湖神社と乙女の像へ。やばい、吹雪いて来た。雪に不慣れな東京人にはつらいです。
やけくそになって、雪の上に身を投げ出してみる。思いの外積雪していて沈んでしまい、もがく羽目になる。ばーか、ばーか(俺がな)。……この日の昼は、十和田湖周辺は殆ど俺の貸し切り状態でした。
客が来ないからか、さっきご飯を食べた食堂もシャッターを下ろしてしまい、本格的に雪が降ってきたあたりで、バス到着。助かったー。ちなみに外はこんな感じです。奥入瀬の滝は凍り付いているし。
十和田市市内に帰還。しかし十和田湖観光電鉄が廃線になったら、この周辺の市役所とかの官庁街はどうなるのかしらん。何か見たら、「ファミコンショップ」の看板が。でも中を覗いたら、お茶と種ばかりで、ポケモンカレンダーが貼ってあるぐらいで。煙草を買いながら聞いてみると、案の定、とっくにやめているとの事。おやじ、面白いから、看板下ろさずにそのままでいてくれ。
さらに近くの店?には、何故かテーブル筐体が。
そんな感じでたらたらと歩きながら、十和田市駅へ。ついでなので、こちらでてんぷらそばをいただく。
おばはん、これはたぬきじゃないのか! まあ、いいか。17:54発の電車に乗り、三沢へ。それにしても電車に乗っている鉄以外にも、駅や美味しいポイントで撮り鉄がカメラを構えていて、改めて鉄のパワーを感じる。俺は鉄じゃないけれど。行きは夫婦の鉄がいたけれど、今度は親子の鉄が乗って来て、ズームレンズ付きの一眼レフを首から下げて、先頭車両の窓を覗いて大喜び。うはー。
で、三沢に着いて、色々見ていて……あ、青い森鉄道への乗換は7分しかないんだった!(実際はその後の快速でも良かった) 慌てて青い森鉄道の駅へ走って行くと、25〜20分遅れ。……助かったあ〜。いや、帰りの新幹線が止まったり間に合わなかったりしたら、スリーデーパスが向こうで大損害だぞ。と色々憂慮したものの、その後は遅れて到着した電車に乗り、八戸へ行き、20:01発・23:08東京着の新幹線の席をゲット。最後に駅ビルでいかめしを購入し、新幹線へ(駅弁をもう一つ買おうと思ったけれど、せんべい鍋の弁当では、笑)。無事東京へ帰還致しました。
今回はちとハードスケジュールでした。
]]>
日常
2012-03-19T23:26:00+09:00
omegaman
JUGEM
omegaman
-
http://geronimo.megaforce.org/?eid=952894
東北行(二日目)
翌日は6時起き。7時過ぎに朝食を食べて、そのままホテルでレンタサイクルを借りる。宮古へはバスで移動すると決めていたので、チェックアウトの時刻まで走り回る事にする。周辺の地図を貰ったら、何も聞かないのに、ホテルの受付が「この辺の被害がひどかったですよ」と教...
しばらく走った、港付近。この辺は高台が迫っているので、崩壊した建物の近くの崖の上は、無事な建物が。この数十メートルの差が、大きな差を生んだのだなあと、しみじみと感じる。
2時間ほど走り回って、釜石大観音まで行くのは断念して、そのままホテルへ帰還。荷物を持って、釜石駅前のバス停へ。10時過ぎに、道の駅やまだ行きのバスに乗る。とにかくこのバスに乗っている間の光景は言語に絶する。地平線のような遠くにある山。そこまで見渡す限り、建物の基礎だけが連なっている光景。瓦礫が海辺の東京ドームのような広い場所に積み重ねられている光景。それが車で何十分も、延々と続く。自分の故郷がこんな光景になったら、自分は耐えられるだろうか。哀しいとかそういう気分も出ない、ただ絶望的な光景。
11時15分ぐらいに到着。ここはスーパーも兼ねているのか、色々なものを売ってました。飯を食べようかと思ったけれど、ラーメンとかドライブインみたいな物を食べても仕方ないので、我慢。12時1分発の宮古行きバスに乗って、宮古へ移動。宮古は13時過ぎに到着。ここで漸く食事。魚が美味しい。1480円。
その後駅前の観光案内所で聞いたレンタサイクルを借りられる所……ニッポンレンタカーは自転車の貸し出しを行っておりません。当たり前だ! おやじ、とぼけるな(笑)。何か警察署で貸し出しているとか言いつつも、折角だから観光案内所の無料貸し出し自転車を借りて行きなさいと言われる。オーケー。しかしこの観光案内所も、考える事は同じか。邪推だろうけれど。
白木山に登ってみたけれど、樹木が多くてろくに市街地を見下ろせない。竜神崎展望台は海を見下ろすには良いのだけれど……。とにかくひたすら走る。
そんな中、こんな風景が。花が手向けられているような瓦礫の街の道路沿いに、落選中の元議員先生にして元首相のお身内が、ここぞとばかりに道路際に目立つように、自分のポスターを道路沿いにコンクリブロックで固定して目立つように設置。あまりのおぞましさに鳥肌が立った。はいはい、支援者が勝手にやったんでしょーねー。
今だ復旧されない山田線の鉄橋。線路がこんなにへし曲がっていた。
その後18時の山田線に乗り、盛岡へ。途中から駅に停まっても電波が届かないウィルコム(笑)。途中、誰かが転んで線路に落ちたとかで、停車したのには愕然。無事だから良かったけれど。この辺りは駅の近くには民家や街灯の灯りが無く、ひたすら闇の中を突っ走るんですな。雪まで降ってくるし、ちと気が滅入りました。20時過ぎに盛岡に到着し、明日は早いので駅前の松屋(……)で飯を食べて、宿に到着。
]]>
日常
2012-03-18T23:56:00+09:00
omegaman
JUGEM
omegaman
-
http://geronimo.megaforce.org/?eid=952893
東北行(初日)
また東北へ行って来ました。前回は松島と石巻に行ったので、今回はもう少し北上して、釜石と宮古へ行こうと、JR東日本のスリーデーパスで二泊三日と行くか……等と思っていたら、十和田観光電鉄が今月いっぱいで廃線になることを知り、それならそれに乗りに行くついでに十和...
矢本からまた電車で、石巻へ。瓦礫と危険な建物の撤去が進み、街は復興へ進み始めたという印象。
途中、物産展のイベントがあったので、そこでカキ汁300円を頂戴。この復興状況で土曜で朝の11時台とか、ご飯を食べる所が無くて。おまけに小雨も降っていたので、大変ありがたかったです。
その後石巻日活パールシネマへ。今回上映していたのは、以下の三本。
『人妻旅行・しっとり乱れ貝』はSF映画でした。山に一人来た星優乃は峠のお地蔵さんの前で竜胆の花の匂いを嗅いで気絶、記憶を喪ってしまう。二泊三日で宿泊予定だったペンションの夫婦に助けられ、夫婦の秘め事や痴漢にレイプされながら、その性的な興奮を契機に記憶を蘇らせていくのだが……。いちいちその度に瞳の奥に移る竜胆の花にフォーカスするエフェクトが入るのが何かかっこいい(笑)。ネタバレすると、以前優乃は地蔵の前で知り合った旦那と結婚するが、そのペンションで旦那が女医と再婚するからと別れ話を切り出された事を思い出す。しかしペンションの妻(彼女と一緒に風呂に入り、彼女の祖母と同じ傷があるなどと教えられる)の助言を借りて、旦那が既に死んでいる事、女医から彼女は旦那の友人で、旦那が不治の病になっているので彼女につらい思いをさせない為にわざと離婚を切り出したことを知らされ、さらに女医が旦那とやっていたのは記憶違いだと知る。そして自分が竜胆の花を材料にした不治の病の特効薬を作り、それを過去の今の自分に託された事を知る。そして彼女は旦那と知り合った瞬間の時空に戻り、旦那にその特効薬を飲ませて、命を救う事に成功する。ペンションの妻は、未来から来た彼女の孫だったのだ。えーと、とにかく混乱したイメージととタイムパラドックス未解決のやりっぱなしな話ですが、一応SFという事で。支配人さんはいませんでしたが、受付のおいちゃんに(一度しか会っていないのに、顔を覚えられていたよ)お土産を渡して、世間話をして退散。周辺を視察して、17:12の電車に乗って、小牛田・古川・新花巻経由で釜石へ。外は真っ暗で、ホテルの人に「ここまで水が来て、周囲は食べる店はないですよ」と言われていたので、その日は駅前のローソンで買い物して、宿で飲食。わびしいなあ。この日はそのまま就寝。
]]>
日常
2012-03-17T23:47:00+09:00
omegaman
JUGEM
omegaman
-
http://geronimo.megaforce.org/?eid=952892
『ゾンビ大陸アフリカン』『セルビアン・フィルム』鑑賞
『ゾンビ大陸アフリカン』公式サイト
アフリカでゾンビが大量に発生、最後の米軍機が脱出するが、整備中に襲われて給油していなかった為に、墜落。エンジニアのブライアン達三人が海岸に辿り着くがゾンビに囲まれ、一人は仲間を見捨てて逃走、一人は足を怪我して動けない...
『ゾンビ大陸アフリカン』公式サイト
アフリカでゾンビが大量に発生、最後の米軍機が脱出するが、整備中に襲われて給油していなかった為に、墜落。エンジニアのブライアン達三人が海岸に辿り着くがゾンビに囲まれ、一人は仲間を見捨てて逃走、一人は足を怪我して動けないところを食いちぎられ、ブライアンはしがみ付いていた木箱の中の拳銃等の装備を取り出して辛くも脱出する。ブライアンはおんぼろの軽トラックを修理・給油してタイヤをはめて逃走。途中道路にハマって危機に陥るが、西アフリカ軍の兵士デンベレによって助けられる。故郷の村が滅び、ゾンビ化した母を射殺したデンベレは、兵士と共に脱出した一人息子を探していたのだ。飛行機での脱出を図るブライアンは、車と引き換えに、基地まで案内してもらう事にする。途中故郷と共に死ぬ覚悟を決めた兵士と村民たちの守る村で休憩した二人は基地へ向かって旅を続けるが、途中で事故って車軸を折り、徒歩で旅する羽目になってしまう。
野宿した二人は交代で不寝番も立てんと熟睡し、警報装置代わりの鳴子の音に気付かずゾンビ達に襲われ、デンベレは致命傷を負い、死亡してしまう。再び一人となったブライアンは「悪魔の爪」と呼ばれる遊牧民も避ける巨大な岩山を超え、ようやく基地に辿り着く。しかし一般市民ばかりいる基地はゾンビに囲まれ、風前の灯だった。ブライアンは無線機でようやく米軍基地の旧友・フランクと連絡を付けるが、既に米軍基地もゾンビ達によって陥落寸前で救援を出せる状態に無く、ブライアンの妻と娘も亡くなった事を知る(それ以前に息子も亡くしていたらしいが)。そしてフェンスのブロックを崩してゾンビ達が基地に潜入、ブライアンは生ける屍の如く立ちすくむが、偶然デンベレの息子と遭遇し、デンベレの言っていた「希望」という言葉を思い出すのだった。
もう何が嬉しいって、本作はゾンビがのたのた歩く、古式ゆかしいゾンビなんですな(しかもメイクは『吸血ゾンビ』っぽかったり)。だから走れば逃げられるけれども、水も食料も燃料も足りず、広いアフリカの地を移動して、ちょっと立ち止まっているといつの間にか囲まれているという、パトリシア・ハイスミス『かたつむり』みたいな恐怖感があったりして。最初は時系列がよく分からなかったりする部分もあるし、低予算なのが見え見えでテキサスやネバダの砂漠あたりで適当に撮ったのかなあと思ったら、ちゃんとガーナとかで撮影した、本物のアフリカ。行けども行けどもゾンビのいる広大な荒れ地のアフリカという舞台設定自体の絶望感、主人公二人とも笑いもせずにひたすら逃避行を続ける、ハリウッドゾンビ映画とは違う、ちょっと諦観の漂った異色な雰囲気が、なかなかに魅力的でした。エキサイティングな娯楽作品ではなく、ドラマ的にも薄い作品ではありませんが、テンポが良く、なかなかに楽しめる佳作という感じ。しかしこの前観たゾンビ映画『L.A.ゾンビ』も黒人ゾンビだったよなあ。
『セルビアン・フィルム』公式サイト
元ポルノ映画男優・ミロシュは引退し、妻マリアと息子と幸せに生活していた。そんな中、友人の元ポルノ女優・レイラから謎の男・ヴィクミルを紹介される。ヴィクミルの豪邸に入る彼とすれ違いに出て行った禿の中年男は、彼を見て意味ありげに笑う。ヴィクミルは「ポルノは芸術だ」と雄弁に語りながら、仕事内容を一切教えないまま、巨額のギャラを餌にミロシュに契約書にサインを迫る。結局承諾したミロシュだが、撮影は奇怪なものだった。いきなり孤児院に連れて行かれ、イヤホンから聞こえて来る指示通りに、カメラを構える屈強な男達の前で、演技をするミロシュ。彼の前で、美少女を巡って喧嘩する女優二人。監禁こそされないものの、撮影は常軌を逸していく。少女が見つめる中、アバズレ母親役の女にペニスを噛まれ、彼女を殴りつける演技を要求され、ミロシュは警官の兄マルコにヴィクミルの素性を探ってもらうよう依頼する。ミロシュが警官という安定した職業に就いている事を羨んでいるように、性的能力に劣ったマルコはミロシュを羨ましがり、そしてマリアに心を寄せていた。調査の結果、ヴィクミルはそしてミロシュは精神学に通じ、国家保安局に勤めていたキャリアを持っているものの、日本で行方不明になった事があり、何の映画を撮っているのかは分からないとの事だった。ミロシュは意を決して仕事を断るが、ヴィクミルは「我々は犠牲者なのだ」と狂気にも似た信念をさらけ出す。そしてその作品として、産まれたばかりの赤ん坊を屈強な男がレイプし、それを見た赤ん坊の母親が大笑いするというビデオを見せる。ミロシュは飛び出すが、ヴィクミルに飲まされた酒に何かが入っていたのか。性欲の塊に、突然車に寄って来た黒髪の女の胸を窓越しに揉みだし……気が付くと、血まみれで彼は自宅のベッドに横たわっていた。そして日付は三日経っていて、家には妻も息子もいなかった。何が起きたのか? 彼はバールを手にヴィクミルの邸に忍び込むが、邸には誰もおらず、ヴィクミルの書斎からビデオカメラとテープを盗み出す。そしてそれを再生し、彼は三日間の自分の行動を辿っていく。
黒髪の女は、ヴィクミルの手先だった。性欲増進剤と覚醒剤を打たれた彼は性欲の塊となり、ベッドに縛り付けられたアバズレ女役の女優をバックから荒々しく犯し、ヴィクミルの言うがまま、彼女を背後から切りつけてその首を落として殺害していたのだ。そして気を失った彼はボディガードによって犯され、彼の身を案じて抗議したレイラは、ペンチで全ての歯を抜かれ、覆面の男によってフェラチオを強要されてそのまま殺害されていた。そしてミロシュは美少女の家に連れて行かれ、彼女とセックスをさせられそうになるが、その瞬間に窓を破って逃走する。しかし薬物によって性欲の権化となっていた彼は、兄マルコに助けを求めるものの、街中できわどい格好をして歩く少女を見て自慰行為を開始し、不良達にリンチされていたところをボディガードに見つかり、連れ戻される。そしてミロシュはさらに薬を打とうとする黒髪の女の注射器を奪って、彼女の首筋に注射を行って倒し、逃亡を図る。しかし連れ戻された彼は、広間に連行され、ヴィクミル達の構えるカメラの前で、覆面して俯せに拘束された女と子供を犯しまくり、いつの間にかその横には覆面の男が並んで腰を振っていた。そしてヴィクミルは男の覆面を剥ぐ。男の正体は兄マルコだった。そしてマルコが犯していたのは妻のマリア、ミロシュが犯していたのは自分の幼い息子だった。泡を吹いて放心する息子。ヴィクミル「これがセルビアの家族だ!」。そこに黒髪の女が乱入して来る。彼女は鉄パイプで自慰行為を繰り返しており、股間を血に濡らしたま倒れて絶命する。一瞬の隙を突いてミロシュはヴィクミルに飛びかかり、彼の頭を床に打ちつける。「これぞ私の作品だ!」と歓喜のうちに絶命するヴィクミル。ナイフでマルコを殺害するマリア。飛びかかってくるボディガード達の拳銃を奪い、二人を射殺し、撃たれても向かってくるスキンヘッドを殴り続け、彼の潰れた左目の眼孔にペニスを挿入して倒すミロシュ。そしてミロシュは泣き叫ぶマリアを倒し、息子と共に自宅に連れ帰り、地下室に閉じ込める。彼は拳銃で自殺しようとするが、4回引き金を引いても弾が出ず、そのままベッドに倒れこみ気絶していたのだ。
全てを知ったミロシュは妻と子を助け出し、放心したまま共に最後の晩餐をし、ベッドにミロシュ・息子・マリアという形で横になり、マリアの背中から拳銃を撃ち、一家心中する。全てが終わったのか。いや、三人の死体の前に、ヴィクミルの邸ですれ違った禿の中年男と二人の屈強な若い男が、カメラを構えて立っていた。向かって左の男が、ズボンを脱ぎ出す。「まずは、ガキからだ」。
セルビアといえばドイツ軍による虐殺、凄惨な民族紛争と血生臭い歴史があり、その辺はヴィクミルの示唆するように、この映画が「セルビアの映画」なのだろう。ただその辺の風刺は抜きにしても、まあ見ているだけでえげつない描写の連続で、嫌な気分になってくる。もっともこちらとて世界に冠たるhentai国家(ヴィクミルが一度日本で消息を絶っているというのが笑ってしまう)、団鬼六や鬼畜ゲームで慣れた身としては(慣れたくねーよ)、ゴアシーンがビデオの中や記憶のカットバックのみということもあり、『ホステル』のような「主人公がこれから起きる拷問にリアルタイムに痛めつけられる」演出ではないので怖くないし、ミロシュが顔を隠した相手の前に引きずり出された時点で、今井正『武士道残酷物語』の目隠しして自分の妻と娘の首を刎ねさせられた武士を想起して、あまりきつさを感じず。とはいえ普通に見れば十分キツい内容であり、元ポルノ男優というあまり表に出せない経歴の持ち主ながら、良き家族に恵まれ、彼らの為に懸命に頑張った結果が自身も含めてすべての家族を地獄に落としてしまうストーリーは凄惨ながら、構成がしっかりとしている点には感心させられる。特にラストのミロシュ達が自殺する所は安堵感さえ漂うが、そこにとどめとして容赦ないオチを入れるあたりの展開はさすがである。二度と観たいとは思えない作品だし、繰り返し観るなら『ホステル』に劣るが、好事家ならば一度は通らなければならない作品であろう。
]]>
映画・TV
2012-02-15T23:53:00+09:00
omegaman
JUGEM
omegaman
-
http://geronimo.megaforce.org/?eid=952891
『金正日』鑑賞
昨年の金正日死去に便乗して、渡辺文樹が油野美術館東京分室で急遽再上映会決定! しかし場所が分かりづらい。横道の入ってさらに横道のビルの一室って、そりゃ確かに分室だけれど……。ロケンロールなオリジナルTシャツ制作請け負い店の近く、と覚えておく。しかも狭い。2...
油野美術館東京分室で急遽再上映会決定! しかし場所が分かりづらい。横道の入ってさらに横道のビルの一室って、そりゃ確かに分室だけれど……。ロケンロールなオリジナルTシャツ制作請け負い店の近く、と覚えておく。しかも狭い。20個ぐらい並んでいる折り畳み三脚椅子はしんどい。
以前は1本1400円の入場料が今は1000円。あいにくの雨だったので赤ん坊背負った奥さんと娘さん(大きくなったなあ)が階段で券とかパンフとか売っていたけれど、晴れていたら外の長机で売っていたらしく、大変ですな。
今回は1/17〜1/23まで毎夕トークショー付き、但しゲストが「元連合赤軍リンチ殺人犯」「元連合赤軍真田銃砲店強奪犯」「大成建設銃発砲犯」とか、何なんだ(笑)。私が行った時は強奪犯の雪野建作氏がゲストだったけれど、まー、「だから俺は反対したんだ、言った通りだろ」みたいな話が多い反面、他の連合赤軍の回顧録に載っていないような貴重な話も多く、このあたりは好きな人にはたまらんでしょうな。25分もオーバーして映画の上映が19時半ぐらいからになったのは迷惑だったけれど(笑)。
映画は一言で言うと、特殊部隊もの。要するに低予算のマカロニコンバットにありがちな、少人数の特殊部隊を編成して、敵地に潜入して要人救出というアレですな。
で、冒頭、北朝鮮軍の将校(異様に帽子のツバが広くて、コック帽の感じ)の乗ったヘリ。何か「陸上自衛隊」と書いてあったような。気のせい、気のせい。ただの飛んでいるヘリを撮っただけなので、遠くてよく見えないし。
で、どこかの狭い部屋で爺さんと眼鏡かけた男が会談。……話しているうちに、その二人が金日成と金正日親子である事が判明。似てねーよ。で「お前を後継に選んだのは失敗だった」「俺は後継者として立派にやってる」「俺が復帰するのも一つの手段だ」「引退しろよ、糞爺ぃ」みたいな会話が交わされて、激昂した日成が心臓発作を起こして苦しむのを正日が銃でとどめ。そこに部屋の外に控えていた警護の軍人が乱入して正日を射殺。以上、金正日の出番終わり。……えー。
で、アメリカ国旗がはためいているビル。当然これは文樹的にはアメリカの政府機関ということになる。その一室で、日本語吹き替えの白人(たぶんCIA)が文樹と会話。文樹お得意の、会話で全てを説明劇です。で、金正日はダブル(替え玉)で今のは二人目だ、日米欧露中みんなその事を知っている、とにかく文樹発案のプランを実行に移す、自衛隊から精鋭を集めて拉致被害者を救出だ!
そして自衛隊の朝鮮系兵士10人が集められ、ヒゲ面のカトーの下、フィルードアスレチックス秘密キャンプで特訓。しかし米軍に馬鹿にされた一人が便所で教官を射殺して自殺。憤り任務に疑問を抱く隊員台詞では14人9人に文樹が「俺もこのプランは無茶だと思う。反対だ。辞めても良いぞ」と言い、隊員全員がそちらに傾くが、そこでカトーが「日露戦争で工作した明石大佐になれ!君たち一人が一つの国を説き伏せて、北朝鮮を解放するんだ!」との大熱弁(これは真面目に必聴。凄まじく熱い)にほだされ、全員が作戦続行を支持。しかし3日の休暇を与えられて帰宅した一人が金に困って朝鮮総連に情報を売ろうとした事が判明。ここで先程のトークショーの話が生きてくるのか? その一人を全員が取り囲み、自決を強要。親を残して死ねんと抵抗する隊員を全員が自己批判と総括を強要し罵り、見事自決に追い込む。そして責任を感じたカトーもその拳銃で自殺。
でー、文樹(57歳)が指揮官として投入。潜水艦の模型の艦橋がチラッと映った後、既に全員が北朝鮮の海岸に! そして検問を突破した部隊は交換の集うホテルへ。「お名前を」「あっ!」白々しくインク壺をこぼして切り抜けた文樹達は、ホテルの一室に住む日本人拉致被害者達を確保。そしてトラックで米軍ヘリの降下地点に行くが、皆さん自分たちを見捨てた日本なんぞに興味はなく、めぐみさんやら八重子さんやら激怒して「私の故郷は北朝鮮だ!」と文樹達を罵る。でまあ、文樹映画だからヘリなんぞ降りて来る訳が無く、文樹達は捨て石にされた事を知る。
そして北朝鮮軍に包囲され、列車(蒸気機関車)に押し込められた文樹と拉致被害者達はそこに北朝鮮軍将校、そこに居合わせた正日の愛人(美人)と、金正恩(イケメン)を人質に取り、列車での逃亡を開始。
この辺でフィルム交換の休憩。たぶん1時間半ぐらい経っていたはず。手動のフィルム巻き器で文樹がぐるぐるフィルムを巻いた後、第二部スタート。「あと1時間、宜しくお願いします」。嘘つき。さらに80分ぐらいあったぞ。
蒸気機関車が走る中、福島の地元の老人達北朝鮮の国民が日本人に怒って鍬や鋤を持って追っかけてくるとか、追跡列車が追いかけてくるとか色々ある中、文樹達はロシア国境へ逃亡しようとする。しかし米軍機北朝鮮の戦闘機が飛んで来て、ミサイル攻撃! 正恩は「私の代になったらこの国を自由に良くする」とかいきなり人柄の良さをアピールして退場。そして将校の脅しに屈した潜入スパイが正日の愛人を連れて逃亡! 何とか正日の愛人を連れ戻した文樹だが、後ろからは北朝鮮軍の追跡部隊が! 走り出す列車を追いかける文樹はそこで後ろから撃たれ、無念の戦死。生き残った兵士と拉致被害者を載せた列車はロシアにたどり着けるか? その時!
……いや、このラストは色々な意味でひどすぎる(笑)。あまりのひどさに監督に直接「あのラストは××が××に××されて××したんですか?」と尋ねたら、その通り。苦情来ても知らんぞ(笑、っちゃいけないんだが)。
文樹映画の旧作『天皇伝説』『ノモンハン』、『三島由紀夫』『赤報隊』あたりは事実上二部作で3時間以上する長尺で、本作は2時間半強ぐらいか。
文樹映画の特徴として、文樹主演、何でも台詞で説明する、しかもその台詞が聞き取りにくい、編集が雑で話がどう展開しているのかが理解できず、鑑賞者複数で相互に情報交換しないと理解できないとかあるのだが、本作もそれは同じ。何か大学みたいな建物が映ったらそれは政府機関の重要拠点なんだ、と観客が気を遣って先読みしないといけない。ふざけるな!(笑)
そんな感じで映像的には蒸気機関車の型番がC20だったりC62だったりと場面が切り替わる度に違っている、ヘリや戦闘機はどこかで飛んでいるのをロングショットで撮影しただけ、北朝鮮軍がM16を使っている、銃を撃つシーンは銃口から火花が花火みたいに派手にシューシュー噴き出ている、自衛隊員は迷彩服のデザインやズボンがバラバラで「U.S.NAVY」なんて書いてあって、北朝鮮兵士は全員退役軍人みたいな年寄り、「貴様は朝鮮語を話せるな」「イエッサー」みたいな会話をしておきながら結局北朝鮮人と日本語で会話する、そもそも金日成と金正日が全然似ていない、こんな感じで全編これツッコミどころというか、高校の映研かよ!と言いたくなるような映像のオンパレードである。途中の休憩で若い女の子二人が帰ってしまったのも無理からぬ話である。
とこれだけ言いつつ、この映画、意外や面白い。文樹映画は前述の通りとにかく分かりづらい。しかも編集も粗いので、場面転換が乱暴で、本当によく分からない。だから山本薩夫の社会派を意識した『三島由紀夫』『赤報隊』当たりはもう眠気との戦いのような作品だったのだが、今回は後半を列車での逃亡という作劇に絞ったのが功を奏して、テンポの良い作劇もあり、緊張感を持って最後まで観る事ができた。何か自分で書いていて矛盾している気がするが、その通りだから仕方がない。今回の作品は、文樹映画としては明快な娯楽作品に徹していて、最後まで飽きずに観られた(←どれだけハードルを下げているんだ)。もっと編集に気を遣い、音声をクリアにして、適切な字幕でも入れれば、一皮剥けるんだけれどなあ。
それでも変な製作委員会の作ったワケワカな企画作品に比べれば、文樹のやる気がヒシヒシと感じられる本作には好感を持たざるを得ない。御年57歳の文樹が、若い女性をお姫さまだっこして、足場の悪い崖道を降りるシーンは、もう文樹ダイナミズムの真髄であるといえるかもしれない(女優さんの方が怖いよ)。これでトークショー付きで1000円なら、安いもの。次回作も期待しております。いや、人には勧めないけれどさ。
]]>
映画・TV
2012-01-21T23:59:00+09:00
omegaman
JUGEM
omegaman
-
http://geronimo.megaforce.org/?eid=952890
梶芽衣子様64歳ライブ+佐藤蛾次郎
梶芽衣子トークショー&ライブ〜日比谷に想いをよせて〜
はい、今年5月に新譜(といっても7曲27分のミニアルバムだけれど)を出した梶芽衣子様のトークショー&ミニライブが開催ということで、日比谷図書文化館に行って参りました。日比谷図書文化館リニューアル第1回...
梶芽衣子トークショー&ライブ〜日比谷に想いをよせて〜
はい、今年5月に新譜(といっても7曲27分のミニアルバムだけれど)を出した梶芽衣子様のトークショー&ミニライブが開催ということで、日比谷図書文化館に行って参りました。日比谷図書文化館リニューアル第1回特別展の<日比谷が熱く燃えた日 団塊の青春グラフィティ>の一環だそうです。最近コンサート付いてますな。>俺
19時開始、3000円、190名限定なれど指定でなく自由席という事で、18時半過ぎに到着。チケぴとかで販売していたようだけれど、一階の受付で当日券購入。そのまま地下の大ホールへ。真ん中当たりの空席を見付けて潜り込む。客の入りはほぼ満席でしょうか。やはり団塊世代のアイドルという事もあってか、周辺は白髪頭か禿親父がほとんどですな。だが、それがいい。
19時に開演。共同通信社編集委員の立花珠樹氏が出て来て、「本来なら記事を書かなきゃいけないんですが、会うことを優先しました」云々。トークが巧いですな。
という感じで、梶芽衣子様登場。紅のハンカチーフを左胸ポケットに差した黒のスーツに黒いシャツ、そしてサングラスに頭にこれまた黒のバンダナ。どうも6日前に階段から落ちて怪我したとの事で、瘤がまだ残っているらしい。久しぶりなのにお美しいお姿を完全に拝見できなくて、残念。でも中止にならなくて良かった。ただそのせいか、ごめんなさい、はっきり言って声が近所の床屋の婆さんみたいで、さすがにご自分で再三強調する64歳という年齢を感じさせましたわ。
それから『あいつの好きそなブルース』から3曲。これが歌になると、前のような艶は減ったものの、実に見事な声量。主に新曲中心なれど、『一番星ブルース』のカバーが絶品。どうしてこう、孤独なつぶやきの歌とかは合うんでしょうか。嗚呼、梶芽衣子様。
19:25ぐらいで歌終了後、トークショー。立花氏の相槌も巧いが、とにかく饒舌に喋る喋る。日比谷公園でアイスを食べている時にスカウトされた事、近所に日活本社があって松竹以外の映画会社もあるのでこの周辺はよく来ていた事、そして改名時は当時の日活のホテルで発表した事、酒が飲めないのにロケ先で助監督に飲まされて翌日アレルギーで顔がひどい事になって撮影中止になった事、撮影所からの帰り道、スターの乗る車を横目に見ながら渡哲也と舗装されていない埃っぽい畑道を駅まで歩いた事、事務所を移ってからのマネージャーが若尾文子を担当していて増村保造監督と縁があった事、『曽根崎心中』は宇崎竜童が12月に19日しかスケジュールが取れずに原作を決めないといけないのに提案する書籍がみんなダメ出し喰らっていたのに、マネージャーが出した『曽根崎心中』があっさり決まった事、金がないので宇崎竜童にタダで音楽やって貰った事、その後音沙汰無しで新譜の作曲を頼んだら怒られた事、『銀蝶渡り鳥』は女性版『ハスラー』とプロデューサーに言われて洋服で撮影を進めていたら、藤純子引退でいきなり着物を持って来られてその場の砂利道で撮影されてあの有名な写真は大嫌い、等々。従来スルーしがちだった『さそり』話も今回は饒舌。「今回は嘘つかない、現代劇だ」と原作漫画渡されたら怖いんで伊藤監督に「一言も喋りません」と蹴られる覚悟で言ったら一週間ぐらい監督が考えてOKした事、服装とかは自前で考えて漫画チックにした事など。『キルビル』の時も平尾事務所から歌を使うと言われてOKして、3年ぐらい経って映画が出来たとか、タランティーノ来日時に「梶芽衣子に会わせる」という要求が本人抜きで合意されていた事、で、来日時にホテルのワンフロアを巡回する形での記者会見に30分ぐらい付き合ったら、握手して座ってそのままタランティーノがずっと手を握ったまま離さず「気持ち悪い」とかあんまりな御言葉(観客爆笑)。
でー、20:10辺りでトークショー打ち切りで、歌3曲。トリは「私はお祝いの曲を持ってないんですよ」云々と言いながら、待ってました!『怨み節』! 生で聴くのは二度目なれど、もう感激。聞き惚れてしまいましたわ。終了後アンコールの拍手に、舞台袖から立花氏と腕組んで登場し、挨拶して20:20ぐらいで終了。そこで客席後方左手から、花束を持った佐藤蛾次郎氏が登場! 場内沸騰。後、松竹の竹田プロデューサーも。
いやもう、『女の呪文』『別にどうってことでなし』を聴きたいというのは別として、梶芽衣子様、フルスロットルで実に素晴らしいというか面白い90分弱でした。帰り際も、お客さん達大喜びで、「改めてファンになった」と熱弁していたオヤジとかいて激しく同意。先着という条件なれどミニサイン色紙付きだったので、販売していた新譜も買っちゃいましたよ。これで2枚目。俺も二枚目だから構わんッ。
「来年もやりたい」とおっしゃってましたが、はい、是非お願いします! 嗚呼、梶芽衣子様、梶芽衣子様。
]]>
映画・TV
2011-11-22T23:59:00+09:00
omegaman
JUGEM
omegaman
-
http://geronimo.megaforce.org/?eid=952889
ゴブリン来日
イタリアン・プログレッシヴ・ロック・フェスティヴァル秋の陣2011―夢のまた夢
まー、色々あるけれど、要はゴブリンが来日コンサートというので、川崎のクラブチネッタまで行って参りました。18時会場、19時開始ということなれど、物販があるので、なるべく早めに行くの...
イタリアン・プログレッシヴ・ロック・フェスティヴァル秋の陣2011―夢のまた夢
まー、色々あるけれど、要はゴブリンが来日コンサートというので、川崎のクラブチネッタまで行って参りました。18時会場、19時開始ということなれど、物販があるので、なるべく早めに行くのが吉。実際、ゴブリンの限定Tシャツは売り切れていたし。ちなみに10名に抽選で色紙が当たりますよ。
んで、19時よりTHE TRIP。ごめんなさい、俺よくわかんね。20時に終了。20分休憩というアナウンスがあったのだけれど、10分しかなかったような。
20時10分より、ゴブリンの演奏開始。
ゴブリンと言えばシモネッティ、モランテ、モランゴロー、ビニャテッリがやはりゴールデンメンバーだと思うのだが、この辺りはメンバーが入れ替わり立ち替わりで、シモネッティが抜けて2000年に解散したと思えば、モランテとモランゴローとピニャテッリがバック・トゥ・ザ・ゴブリンを結成してまた解散、モランゴローとピニャテッリがゴブリン・リバースとして活動する中、今回来日したのはシモネッティとモランテ、その他三人のメンバーである。ちなみにシモネッティはモランゴローらとは完全に決別したらしく、ゴールデンメンバーでの再結成は夢のまた夢のようで。
演奏はステージ向かって左にシモネッティ、真ん中にギターのモランテ。
最初に『サスペリア2』(メインテーマではない)、その後『ローラー』『マークの幻想の旅』等の地味目の曲が続いた後、21時ぐらいから『ゾンビ』メインテーマとゾンビ、『サスペリア』『シャドー』『フェノミナ』『サスペリア2』あたりが演奏され、後半はノリノリに。個人的には『アクアマン』をやって欲しかったのだが。
ただ、気になったのが全部アレンジが加えられているのですな。デモニカ時代のシモネッティのアルバムを聴いた時も感じたのだが、オリジナルがピアノ曲でも行けるような繊細で技巧的な曲調なのに、これをハードロック調にアレンジするのはどうも違和感が。つーか、ベースとドラム掻き鳴らして、キーボードのシモネッティとギターのモランテが何か手を抜いているように見えるんですな。真ん中に立っているのに、モランテの空気っぷりが妙に目立つというか(『サスペリア2』のメインテーマでは殆どソロに近いけれど)。まあ音楽に関しては素人なので、そういう印象を受けたという感じで。つーか、誰か否定して。今度は出来れば変にアレンジしないで、オリジナルで演奏してくれないかしらんと思いましたことよ。
まあそんな感じですが、とにかく生でゴブリンのメンバー、そして『ゾンビ』のテーマをノリノリで聴けたので、おいちゃんはうれしかったです。考えてみれば観客の殆どが30〜50代のオッサンばかりで、何か氷川や韓流のコンサートに群がるオバハンを笑えんぞ、こりゃ。21時40分に終了。
その後20分休憩で、最期にPFM登場。背景に無声映画や土人の儀式(何か縄でターザンごっこしたり、フィールドアスレチックスみたいなのを楽しんでいる)やベニスの洪水の映像をバックに、演奏。ゴブリンと違ってオヤジギターが力一杯演奏していて、個人的には曲は地味なものの、バンドとしての完成度は高いかなーと。一度終わった後アンコールで登場、客をいぢりまくって、結局2曲スタンディングオベーション。んー、トリにふさわしく、気持ちよござんした。
おかげで終了したのが23時半。何とか京急川崎の23時48分発の最終特急に間に合いましたが、終電の関係か、途中で席を立った人がいたのには同情致します。
]]>
映画・TV
2011-11-04T23:59:00+09:00
omegaman
JUGEM
omegaman
-
http://geronimo.megaforce.org/?eid=952888
『世界侵略:ロサンゼルス決戦』『ラスト・エクソシズム』『猿の惑星:創世記』鑑賞
TOHOシネマ1000円デーなので、ハシゴ。今回はなかなか佳作揃いでした。以下、全部ネタバレします。
『世界侵略:ロサンゼルス決戦』公式サイト
東京を皮切りに、世界中の大都市沿岸に宇宙から飛行物体が墜落。それらが人工物であり侵略の可能性があると、米国は軍隊によ...
『世界侵略:ロサンゼルス決戦』公式サイト
東京を皮切りに、世界中の大都市沿岸に宇宙から飛行物体が墜落。それらが人工物であり侵略の可能性があると、米国は軍隊による迎撃を準備。年齢と部下を死に追いやった経験から退役を予定していたナンツ二等軍曹(アーロン・エッカート)は、士官学校出のマルチネス少尉率いる小隊に組み込まれ、出撃。落下物からはエイリアンの歩兵が続々と上陸し、ロサンゼルスは火の海になっていく。ナンツ等は3時間後の空爆までに、戦闘地帯の警察署に残された民間人を救出して帰還するミッションを受ける。交戦し、生存者や残存兵と合流しながらナンツ等は進むが、制空権を得たエイリアンによって救出のヘリは撃墜される。マルチネスの決断で一行はバスに乗って前線基地に戻ろうとし、ナンツは電波を追って標的を追跡する飛行物体を無線機でガソリンスタンドに誘導して爆破に成功する。しかし一般道は通れず、高速道路では出口が破壊されて降りられず、歩行兵器を持ち出して襲撃してきたエイリアンに苦戦を余儀なくされ、一行はマルチネスのバス自爆によって辛くも難を逃れる。しかし苦労して戻った前線基地は既に破壊された後だった。残存物資で補給した一行は、次の脱出ポイントを目指して後退するが、その途中にエイリアンの司令部があるとナンツは推察する。敵の司令部を破壊すれば、遠隔操縦されている敵の戦力の殆どは無力化できるのだ。脱出ヘリに乗ったものの、ナンツは一人突入を決意して地上に降り立つ。彼を追って生き残った兵士全員が付いてきた。地下の司令部を発見。爆破ポイントを無線機で報せた部下は吹き飛ばされた。レーザーサイトで誘導されたミサイルの攻撃を受け、敵司令部が地上に姿を現した。しかしミサイルは飛行物体の体当たりで落とされる。最後のミサイルを命中させる為に、ナンツ達は敵の猛攻を受けながら、飛行物体を撃墜死、死守したレーザーサイトによってミサイルを誘導、ついにとどめのミサイルが命中し、司令部は破壊される。ロサンゼルスで人類は優位に立ったのだ。前線基地に戻ったナンツ達は、休む間もなく、次の攻撃に向かうのだった。
端的に言うと、『ブラックホーク・ダウン』の目的を要人暗殺から民間人救出に変え、敵をエイリアンに変え、『THE地球防衛軍』をパクったといったところか。特にクライマックスの縦長司令部母艦を見上げながら、攻撃を加えるシーンはそのまんまで、ちょっと笑っちゃいました。全体的に撃て行け撃て行けの繰り返しで、前半の潜入戦から徐々に盛り上げて、クライマックスに敵司令部というラスボスを設定しての、一小隊視点からの物語で、実に面白い。その分ドラマ部分は削ぎ落とされていて、冒頭の主要キャラの登場シーンも、わりとおざなりというか、投げっぱなし。まあ、この手の映画でヒロインとのダラダラしたメロドラマなんて、低予算映画の時間潰しの何物でもないからそれでよし。救出された民間人(マイケル・ペーニャ)が子供を守って戦死してナンツがその息子を励ます点と、かつてナンツによって兄を戦死させられた黒人兵との対立と和解という二点をそつなく入れてまとめている点だけで、十分合格。
ただまあ、基本的には兵隊さん映画なので、「我々は民間人を決して見殺しにしない」とか、自己犠牲精神発揮の上官とか、優しく強くて人間的な主人公とか、お約束のシーンは苦笑もの。全滅させられたばかりの基地に敵兵がいなくて物資はたっぷり残っているとか、エイリアンの目的が水とか(霧島五郎さんですか?)、ご都合的な部分もチラホラ。
個人的には今までネイティブアメリカン、次はロシア人、ベトナム人、イスラム系と来て、敵がエイリアンに変わったものの、相変わらず「敵兵は非人間的な凶悪な存在」という視点は変化なし。民間人をマイノリティ(移民?)に変えたところが時代だなあと感じさせますな。それもまたアメリカ的な上から目線の描写ともとれますが、まあ固いことは言いっこなし。非常に楽しめる作品でした。
『ラスト・エクソシズム』公式サイト
かねてから悪魔祓い=エクソシズムの弊害に疑問を感じ、インチキ悪祓いをしていたコットン牧師は、エクソシズムのインチキをバラす映画を撮ろうとするアイリスとダニエルのドキュメンタリー映画製作に協力をする。今回の目的は、アイヴァンウッドの農場主・ルイスの家。長男・ネイレブの敵視を受けつつ、コットンらはルイスから家畜が斬殺され、その犯人が娘のネルの仕業だとの相談を受ける。コットンらは音響の入ったレコーダーや電流を流す指輪を駆使しながらポルターガイスト現象を再現しつつ悪魔祓いの儀式を断行。謝礼をせしめて帰路に就く。……が、宿泊していたホテルにネルが現れる。そして帰宅してもケイレブの顔面をナイフで切り裂くネル。これはもう精神科医の領域だ。しかし妻を癌で死なせてしまったルイスは医師を信じず、むしろ悪魔に憑かれたネルを殺害して救おうとする。留守電に吹き込まれていた、ネルの妊娠。ルイスによる性的虐待を疑うアイリス達。そしてネルもまた、コットンが火に包まれ、アイリスがバラバにされ、ダニエルが首を切断される異様な絵を描き、猫を斬殺するなどの異常な行動を見せる。やむを得ず悪魔祓いをするコットン達の前で、ネルは全てを告白する。ネルは町で知り合ったローガンに妊娠させられていたのだ。ルイスやネルと馴染みの町のマンレー牧師に任せ、コットン達はローガンに会いに行く。しかしローガンはネルの話を全て否定する。そもそも彼は同性愛者だったのだ。ネルの告白は自分達を厄介払いする為の嘘だったのだ。ルイスの家に戻るコットン達だが、家はもぬけの空だ。そして森の方から、ネルの声が。駆け付けたコットン達が見たのは、縛り付けられたルイスの前で、ネルを生贄に、マンレー牧師が行うサバトだった。ネルから生まれる真っ赤な何か。そして何十メートルも吹き上がる炎の中に見える何か。アイリスの静止を聞かず、悪魔を倒し、ネルを救う為にサバトに突撃して行くコットン。アイリス達は森の中を逃げるが、アイリスはサタニスト達に惨殺された。そして一人カメラを持って逃げるダニエルは、ケイレブによって殺害される。
『食人族』『ブレアウィッチ・プロジェクト』以降延々と続く、フェィクドキュメンタリーの一本。ただ、ズーム時のピントをぼやかしたりしているものの、全体的に素人っぽさが少なすぎて、フェイクっぽさは皆無。「行方不明になった撮影隊のフィルムを構成」とあるものの、きちんとカットインとか編集がされていて、その種の効果はないですな。そもそもあれだけ犯罪の証拠が写っているフィルムが処分されないで流出する事事態がおかしいし。
全体的に低予算作品なのに『悪魔のいけにえ』で見せられたような南部の閉鎖性と狂気の雰囲気と描写は薄いものの、じわりじわりと物語が日常性を離れて行き、さまざまな推理と可能性を散らばせておいて、きれいに落ち着くかに見せて最後に『悪魔の追跡』的なストレートにオカルト映画物になる展開はお見事。というか、唖然。とはいえもう一回観たい映画かというと、ちょっと微妙。むしろ当時24歳?のアシュリー・ベルがうぶで清純な娘と悪魔憑きの狂人役を熱演していて、ここが最大の見物か。
『猿の惑星:創世記』公式サイト
製薬会社ジェネシスに勤めるウィルは、父・チャールズのアルツハイマーを治療する薬を開発するが、興奮したチンパンジーが社内で暴れ、開発は頓挫してしまい、実験用の猿も全て処分することになってしまう。その中にいた実験用猿の息子・シーザーを家に引き取ったウィルは、開発中の薬をチャールズに投与し、チャールズの痴呆は改善していく。しかし5年後、チャールズは再び病状が悪化。そして隣家のパイロットの車で事故を起こし、トラブルとなったところを救おうとしたシーザーが大暴れし、結果シーザーは猿の保護施設に収容される。そこでシーザーは他の猿や高圧的な施設主のドラ息子からの虐待を受ける中、持ち前の知能で他のゴリラやオランウータン達を手なずけて仲間としていき、とうとう建物内だけでなく外部への出入りも出来るようになっていく。一方ウィルはさらな強力な新薬を作るが、それは猿の知能を高めるものの、人間には伝染性のある、有毒な薬品だった。そしてその薬品により、ウィルの同僚のフランクリンが死亡し、ウィルの隣家のパイロットが感染する。一方ウィルはようやくシーザーを引き取れる事になるが、人間に絶望し仲間の猿との絆を深めたシーザーは、ウィルの家への帰宅を拒否する。そして夜、シーザーはウィルの家から盗み出した新薬を保護施設の猿に投与。瞬く間に施設を制圧し集団脱走したシーザー達は、動物園やジェネシス社を襲撃するなどして仲間を増やし、都市を暴走し、橋を抜けてかつてウィル達と訪れた森へ向かう。シーザーを追うウィル。シーザー達は橋の上で防衛線を築く警察を全滅させ、森の中に逃げ込む。そして追いかけて来て家に帰ろうと提案するウィルに対し、シーザーは「ノー」と答え、「ここが家だ」と、人間の言葉で語り、二人は決別する。しかしその頃、新薬に感染したパイロットは、そのまま海外へ旅立ち、世界中が致死性の毒に感染していくのだった。
最初予告編で観た時に猿があまりにも普通の猿過ぎて面白くなかったのだが、シーザーの豊かな表情とか他の猿の演技を観ていたら、そんなどうでもよくなりましたわ。前半がちと長い感じもするが、物語を丁寧に進めているので、特に文句はなし。ヒロインの獣医・キャロラインが何かどうでもいい感じだけれど。
むしろ残念なのは、ウィルとシーザーが決別し、シーザーが蜂起してから。いや、動物園やジェネシス社を襲ったからと言って、あの数には膨れ上がらんだろというツッコミではなく、スケールが違いすぎる点。結局本作は旧シリーズにおける『猿の惑星・征服』(と『新猿の惑星』)のリメイクというポジションになるのだが、オリジナルが低予算、当時20世紀フォックスがスタジオの用地を売却して立ったオフィスビル街で殆ど撮影しているにもかかわらず、猿の武装蜂起と都市制圧が今後世界中に広がって行く事を予言し、狂乱する猿達の前でシーザーが「猿の惑星が生まれたのだ!」と一席ぶってスケール感のある作品世界を構築していたのに対し、本作は結局、猿の集団脱走で、しかも森に逃げ込んで終わり、人類は伝染病でそのうち死滅するのだという、まあリアリティはこちらの方があるのだろうけれど、何とも消極的でちんまりとしたお話に終わってしまったのが惜しいというか、つまらん。この辺り、黒人の暴動が多発していた時代とはやはり感覚が違ってきてしまったんですかね。ちなみに保護施設にコーネリアスという猿がいたのが、ちょっとマニア向け。
]]>
映画・TV
2011-10-14T23:59:00+09:00
omegaman
JUGEM
omegaman
-
http://geronimo.megaforce.org/?eid=952887
『インシディアス』鑑賞
公式サイトジョシュとルネの夫婦は子供三人連れて引っ越すが、怪異現象が続き、息子のダルトンがはしごから落ちて昏睡状態になってしまう。さらにルネは家の中に何者かがうろついているのを目撃し、ダルトンのシーツに悪魔のような血の足跡を発見。ルネの要求に従っ...
公式サイト
ジョシュとルネの夫婦は子供三人連れて引っ越すが、怪異現象が続き、息子のダルトンがはしごから落ちて昏睡状態になってしまう。さらにルネは家の中に何者かがうろついているのを目撃し、ダルトンのシーツに悪魔のような血の足跡を発見。ルネの要求に従って一家は引っ越すが、怪異現象は引っ越し先でも発生した。ルネの言葉をジョシュは信じないが、彼の母親のロレイン(バーバラ・ハーシー、笑)も夢の中で家の中をうろつく何者かを目撃。そしてロレイン旧知の霊能力者・エリーズの助手二人が調査したところ、波長を変えたカメラに笑顔の女が写る。
以下ネタバレすると、乗り出して来たエリーズは家でなく、ダルトンに霊が付いてきていると断定。ダルトンは意識を失っているのではなく、幽体離脱して帰れなくなっているのだという。忠告するエリーズ達をペテン師と決めつけたジョシュは彼女たちを追い出すが、ダルトンの描いた絵が彼女の忠告を裏付けていたのを見て、彼女たちを呼び戻す。そして写真嫌いな助手の過去が語られる。ジョシュは8歳の頃に幽体離脱しており、写真を撮る度に、得体の知れない老婆が写り、それが近寄ってきていた。放置すればジョシュは乗っ取られてしまうということで、彼の記憶は封印されていたのだ。
という訳で、エリーズ達の協力の下、ジョシュは幽体離脱。カンテラを片手に暗闇の中を進み、前の家に進入。ダルトンの絵にあった二階の赤い扉の中に、両脚を鎖で縛られていたダルトンを発見。ジョシュとダルトンは悪魔や悪霊達の追跡を振り切って逃げ帰るが、悪魔達は彼等を追って新居に攻め寄せて来た。ルネの声にジョシュは再び姿を現した老婆を撃退し、ダルトンは悪魔の追跡を振り切って意識を取り戻す。しかし異変に気付いたエリーズがジョシュを撮影したところ、激怒したジョシュは彼女を絞殺する。駆け付けたルネが見たのは、エリーズの死体と、老婆に乗っ取られたジョシュの画像だった。そして彼女の背後から、禍々しい声でジョシュが声を掛けるところで終幕。
前半はだるいぐらいに幽霊屋敷物。それがエリーズが乗り出して来た当たりからあれよあれよの変な展開になり始め、最終的にはミニゾンビ軍団との戦いというか、『恐怖の足跡』のような展開に。レーティング指定もあるのだろうけれど、全体的にゴア描写等は薄目。顔が赤くて全身黒ずくめでカモシカの脚を持つ悪魔も壁を這って追いかけてくるシーンなどもわずかにあるが、基本的には家の中で出演者達がワイワイやっていて、後は演出よりも効果音でのコケ脅しが殆ど。あまりの地味さに、これって70年代のB級映画?と思ってしまう。エリーズの助手達が科学と機械(?)を駆使して調査をしたり、降霊会の時にエリーズがガスマスクのようなものを着けてそこから伸びるチューブが助手の耳元に装着されていて霊の言葉を代弁するといった面白い描写もあるが、この辺りは『ヘルハウス』の機械の方が面白いし。全体的に地味かつ時代遅れな作品でありました。レネ役のローズ・バーンはリー・トンプソンそっくりで懐かしかったけれど。
]]>
映画・TV
2011-09-01T23:28:00+09:00
omegaman
JUGEM
omegaman
-
http://geronimo.megaforce.org/?eid=952886
『南京!南京!』鑑賞
公式サイト『南京の真実』第一部からもう3年以上経つのかー、何時になったら第二部をやるのかねーと思いつつ、中国製南京事件映画『南京!南京!』がようやく日本語字幕付きで上映会。どうも日本国内での配給契約はされていたもの、結局お蔵入りとなっていたようで...
公式サイト
『南京の真実』第一部からもう3年以上経つのかー、何時になったら第二部をやるのかねーと思いつつ、中国製南京事件映画『南京!南京!』がようやく日本語字幕付きで上映会。どうも日本国内での配給契約はされていたもの、結局お蔵入りとなっていたようで、執念での上映会となった模様。いーじゃん、安倍元首相の始めた日中共同研究で犠牲者数は折り合いつかねど史実という事で決着が付いてるんだし。それ以外の問題か。
つーわけで中野ZEROホールに行って参りましたが……ここ、遙か昔にピープロ作品上映会で生前のうしおそうじ氏の姿を見た所だったような。結局前売りを買い損ね、公式サイトには上映開始時刻が書いていないという感じなので、記憶を頼りに12時15分頃に到着したら、550席のホールが満員御礼札止め。えー、わざわざ次回作の撮影を中断してこの為に駆け付けてきた陸川監督のトークショーを見たかったですな。トークショー後、そのまま成田へとんぼ返りしたらしいし。まあ、こういう映画だから、周囲には婦人警官含めて警官が10人以上警邏していたけれど。代わりに『日本暗殺秘録』の上映会でご一緒した鈴木邦男氏が入り口で談笑していたり、帰り際に傘差して帰るのを見かけたり。
そんな感じでサンモールとプラネタリウムで時間を潰しながら、16時15分開場・45分開始の二回目を鑑賞。客は七分入りといったところですかね。
映画全編はモノクロ。盧溝橋事件に始まる日中戦争をドキュメンタリータッチで時系列に沿って教科書並みのシンプルさで説明した後、南京に進軍する下士官・角川と、ジョン・ラーベの下で働く、二人の娘を持つ唐を中心にした群像劇といったところか。もちろん多数の日本兵や中国人、安全区の外国人などが出て来るが、省略。南京陥落後機銃掃射やら生き埋めやらで大量の中国人が殺害された後、ラーベが中心とする安全区と日本軍の交渉、慰安婦・百合子をめぐる角川の愛、日本軍と取り引きする唐、安全区を潰すと脅され、避難民から女の供出を余儀なくされるラーベ側が描かれる。結局ラーベは日独関係をまずくするという理由で去る事を余儀なくされ、唐は二人の娘を殺害され、結局自らも処刑される。南京は開城され、日本兵達は太鼓を叩き、民謡を踊り、一大祭りとなる。そして数々の蛮行と百合子の死に苦しんだ角川は、処刑確実な中国人親子を逃すと、自決。去って行く親子は、生きていることの素晴らしさに笑顔を浮かべるのだった。
ジョン・ウーの『南京1937』はスペクタクルな虐殺シーンを堪能できた反面、面でなく点の描写が目立ったが、本作は廃墟でのロケを多用し、寒々しい中国大陸と首都・南京の広さを感じさせる……というか、寒々しい、死体の転がる広々とした街区を掃討する数人の日本兵の小隊とか、銃撃されて隣の兵士が吹っ飛ぶシーンとか、『プライベート・ライアン』っぽい。
本作がユニークなのは懊悩する日本兵・角川を配置した点と、陥落寸前の南京城から逃げる逃げないで、スクラムを組んだ国民軍兵士達と逃亡兵達が激突したり、鬼の日本兵と勇敢な中国人というステレオタイプにならなかった点か。特に日本兵はやはり怪しいところはあるものの、日本人役者と日本語指導が徹底されており、違和感は少ない。
殺害描写は例のプロパガンダフィルムを彷彿とさせるシーンがあるものの、全体的に大人しめ。とはいえ姉を守ろうと日本兵にすがりついた幼女が窓から放り投げられて転落死させられるとか、やり殺された中国人慰安婦の全裸死体が数体リヤカーに積まれて日本兵の中を通り抜ける中、誰も目を止めないとか、結構じわじと来る。『ブラインドネス』でないが、安全区の女性が集められ、安全区の為に慰安婦志願者が一人一人手を挙げるシーンはかなりきつい。
全体的に映画がモノクロなので、ミリタリーマニアでないと最初はどっちだかわからなかったりする。群像劇にしたものの結局角川が心を痛めたのは日本軍の蛮行なのか、慰安婦の死なのか曖昧で、何故中国人を助けて自害したのか、どうも本編との結び付きが弱い。祭りの描写も挿入する意図が分かりにくい。
しかし一番気になったのは、南京事件の描写がドキュメンタリータッチのようで、結構曖昧な点。個別の事件を追っていたらTVシリーズ並みの長尺になってしまうから仕方がないものの、各描写は南京大学や漢口路小学校難民収容所での拉致強姦事件当たりがベースだと思うのだが、やはりかなり端折ったりまとめたりしていて、事件のリアリティをかえって薄めている感が強い。この辺、日付表記は維持して、ドキュメンタリータッチで攻めた方が、作品として締まりのある物になったと思うのだが。全体的に、角川の描写も含めて焦点がぼやけてしまった後半が惜しまれる作品といったところか。
]]>
映画・TV
2011-08-21T23:45:00+09:00
omegaman
JUGEM
omegaman
-
http://geronimo.megaforce.org/?eid=952885
ぜーくーろーすー
ライダー大集合!公式サイト
7/17〜19、仮面ライダーの中の人と着ぐるみの中の人と関係者を集めたイベントである。各種映画上映後、
宮内 洋×千波丈太郎、阿部征司
高杉俊介×岡田 勝×上田弘司、鈴木美潮
倉田てつを×田口 萌、鈴木美潮
菅田 俊×城谷光俊×中屋敷哲也、...
ライダー大集合!公式サイト
7/17〜19、仮面ライダーの中の人と着ぐるみの中の人と関係者を集めたイベントである。各種映画上映後、
宮内 洋×千波丈太郎、阿部征司
高杉俊介×岡田 勝×上田弘司、鈴木美潮
倉田てつを×田口 萌、鈴木美潮
菅田 俊×城谷光俊×中屋敷哲也、鈴木美潮
速水 亮×川崎龍治(撮影)×太田耕治(照明)、阿部征司
千葉治郎×左近洋一×新堀和男×岡崎 徹、鈴木美潮
佐々木剛×千葉治郎、阿部征司
荒木しげる×河原崎洋央×菊池 潔(大平特殊効果)、梅田味伸
というトークショーを行い、最終日は全員登場という案配である。さすがに1号やスカイは来てくれないようだが、俺の愛するライダーマンは鬼籍だし、アマゾンはまた出る出ないのトラブルでキャンセルになったり変更になったりでパス状態、さらに全日パス&最終回チケットは早々に完売(当日券も無し)し、要は本日のZXのトークショーしか観られないという事で、行って参りました。昨日が親の通院介助と映画上映で休み無しでの朝からモード、しんどかったわー。
とりあえず9時半開場に15分程遅れて到着、映画『仮面ライダー対ショッカー』『仮面ライダー 8人ライダーVS銀河王』『 仮面ライダーストロンガー 』鑑賞。やはりイケイケの『対ショッカー』が面白いですな。ヒロインが戦闘員の集団に襲われて寄ってたかって服の背中を破られて野原に倒れその後電気拷問しまくり(されまくりでない)、幼女のフレアスカートパンチラ見せ放題と、別の意味の見せ場の方が興味深い駄作『銀河王』とかストロンガー7話ブロウアップ版が終わり、12時よりトークショースタート。
『ドラゴンロード』と共に、客席右後方から菅田俊登場!通路側の客と握手しながら、ステージに上がり、中屋敷氏と城谷氏登場。全員ハンドマイクを握らないで座って司会に注意された後、中屋敷氏が水のペットボトルを掴んで話すボケをかます。
その後スーパー1オーディション時のラッシュを上映。壁から飛び降りて戦闘員二人との擬闘、笑顔等の貴重な映像に垂涎。んで、中屋敷氏、客席で離れて観ているというボケをかます(基本的にボケとツッコミ担当)。
その後オーディション時の話を色々。菅田さん、高杉さんは「グリーンベレー」ではありません(笑)。さらに話がパンチパーマに移り、ネット情報を(後輩経由で)チェックしていた事を告白。
石森氏にサイン入り色紙を戴いたのに、別の封筒を持ち帰ってしまい、数年後に中身を見たら別のセル画が入っていた事が判明、石ノ森記念館にある色紙は自分の何ですとの事。
製作費が無いのでノーギャラと自腹切り話が連発され、ロケ地に行くのにバイクでロケバスの後を付いて行った事、さらにバイクで崖を降りるシーンで4サイクルだったので下のネジが抜けてオイルが漏れ、仕事と無関係の後輩のトラックで取りに行った事等、宇梶氏と宮内氏についてごにょごにょ。
ルミとの競演で年齢差がありすぎて、「ロリコンもいいとこです」という台詞には爆笑。
怪人総登場の時に怪人名を覚えていないので、「俺は一番だ」「俺は二番だ」で撮影したという話には笑い死ぬかと思った。
その後も中屋敷氏が話が一段落した頃に「時間ですか」と喜んでボケを入れ、本当に終わる時は「ええー!」と白々しいボケ。さらにライダー再演話に着ぐるみは無理だと言う城谷氏に中屋敷氏に「こう言いっとくんだよ」とマイクに入るように囁くなど、面白過ぎ。
その後抽選会となり(寄せ書き色紙や菅田氏ハンドメイドのポロシャツや村枝氏サイン入りポスター等)、イベント終了。最後は菅田・中屋敷・城谷氏が左後方出入り口に並び、退場する客に握手会。
んでー、『仮面ライダーZX』の個人的な疑問が一つ。
菅田氏は『仮面ライダースーパー1』のオーディション時に最終選考まで残り、その時に待合室で自分を発奮させるような台詞を話したところ、先に入った某氏(敢えて名は伏す)からその言葉が間違って伝えられ、面接した役員に「君は子供番組を舐めているそうだね」と叱責されたとか(それが影響したかは不明なれど、結局落選)。
で、映像本編で、バダンニウム輸送妨害にライダーマン・スーパー1組とZXが鉢合わせ、敵と勘違いしたZXが二人を相手に大暴れ、話し合おうとするスーパー1に「正々堂々と勝負しろ!」と叫ぶシーンがあるわけで。
これに因果関係はあるのかという質問をぶつけたら、即座に笑顔で否定していただきました。わはは、そりゃそうだ。誠実に答えてくださった菅田氏に感謝すると共に、この質問でちょいと待たせてしまった後ろの方に深くお詫び申し上げます。ごめんなさい。あー、でも長年の疑問が解けて、スッキリしたー。
しかし菅田氏、めっちゃ怖い外見なのに、話しっぷりがシャイで朴訥で、えらく人の良いおいちゃんでしたなー。ちょっと濡れた。
惜しまれるのは撮影・サインねだり禁止との事で、ちょいと残念(売店にはてつをのサイン色紙15750/5250/3150円がありましたが)。とはいえ実行委員会副委員長でプロデューサーの阿部征司氏がいらしたので、これ幸いとこちらにサインを戴きましたが。
]]>
映画・TV
2011-07-17T23:20:00+09:00
omegaman
JUGEM
omegaman
-
http://geronimo.megaforce.org/?eid=952884
『L.A. ZOMBIE』鑑賞
ブルース・ラ・ブルース写真展
で、『Otto; or, Up with Dead People』に続くゾンビ映画『L.A. ZOMBIE』を上映なので、覗いて来る。まー、一言で言うと、ガチムチ系ゾンビによるゲイ映画。ちなみに字幕無しの上映ですが、台詞は最小限、脇役ばかりなので、そんなに困りま...
ブルース・ラ・ブルース写真展
で、『Otto; or, Up with Dead People』に続くゾンビ映画『L.A. ZOMBIE』を上映なので、覗いて来る。まー、一言で言うと、ガチムチ系ゾンビによるゲイ映画。ちなみに字幕無しの上映ですが、台詞は最小限、脇役ばかりなので、そんなに困りません。
冒頭、風景を流し撮りしたタイトルバックは普通に商業映画。音楽のセンスがフィリップ・グラス風で、非常に良い。でー、海の中からFrançois Sagat扮するゾンビ登場。メイク自体はドイツ表現主義以来の眼の周囲の隈を強調した感じで悪くないのだが……全裸でチンコが映る。あー!そういう映画。
軽トラを運転している若者、ゾンビを見付けて乗せてやる。直後、事故の音!だけで、若者は脚に大怪我、心臓剥き出しで苦悶した後に絶命。トラックから這い出してきたゾンビ、鰹節のようなチンコを引っ張り出し、若者の心臓部分に挿入しインアウト、ソースのような精液を射出したら若者が甦り……ゾンビ、ズボンをはいて余韻を残して去って行く……。
いやもう、この辺で場内(と言っても30人弱)は爆笑。以下、チンコで死者を甦らせるゾンビのエピソードが延々続く。
ホームレスのような生活をしていたゾンビ、運河で金を持ち逃げしようとして射殺された若者に気付き、その死体を河縁の巣(AVでお馴染みのマットが敷いてある)に引っ張り込み、チンコで復活させる。
車から捨てられた、額を撃ち抜かれた若者の額の穴にチンコを(以下略)。
のたれ死にしたホームレスのいる段ボールハウスに潜り込み、いきなり宮殿のように広く立派になった幻想の室内でバック攻めと尺八で(以下略)。
そして壁に一人を拘束吊りしたりして遊んでいるレザー系ゲイ4人が麻薬の取引のトラブルで血の海に沈んだ所に乱入、四人を復活させて乱交。
そして彷徨ったゾンビは、最後墓地で自らを埋め、映画は終わる。
正直よく分からん作品。ゾンビは軽トラに乗った時点で全裸だったり服を着ていたり、その後もゾンビだったり普通の人間だったり、レザーゲイのシーンでは一部始終を窓の外から見ているのだが、そのうち部屋の中に乱入した自分を見ていたり、ゾンビメイクも牙を生やしていたのが、顔中牙だらけのメイクになったり、とにかく唐突でデタラメ。が、それなりにムードはあるので、ビデオスルーのZ級ゾンビ映画よりはそこそこ楽しめる、といった所か。
その後トークショーでブルース監督作品の日本語ソフトをプロデュースしているという鈴木章浩監督と、田亀源五郎氏のトークショー(すんません、狙った訳じゃないんですが、椅子席が埋まっていたので、かぶりつき真ん前の座布団席になってしまいました、笑)。
姿が変わり、全く人から怖がられないゾンビという演出から、あれは本当のゾンビではない、監督のゾンビになって愛し合いたいという自己投影と比喩の演出ではないかという田亀解釈に対し、鈴木氏はあれは天使のような存在によるマイノリティ救済をイメージしたものではとの解釈を開陳。意味不明のカットの中で橋の上で寂しげにたたずむカットが良いとしながらも、レザーゲイのシーンで「ブルース監督と趣味が合わないと感じた、映画では拘束吊り男を降ろして愛し合うけれど、私なら吊ったままにする」という感想に爆笑。その後ブルース監督の8mm時代のゾンビ映画(男二人のゾンビが女一人を挟んで殺し合い、食い合い、愛し合う)が上映され、『L.A. ZOMBIE』はカニバルシーンが無いねーという話になり、鈴木監督がハードコア版が存在するという話をするという。興味深い話もありました。いや、あまり観たくないですが。
ゾンビが一体でうろうろするという点に、『ゾンビ・パパ』『マニアック・コップ』とか思い出し、体液によって死者を甦らすという演出で『悪魔の墓場』(こっちて使われるのは死者自身による血液だけれど)を思い出しましたが、『ブレインデッド』でゾンビ同士がセックスしてゾンビベビー誕生とかに比べれば、害が無いようなあるような。
個人的にはかつてのにっかつロマンポルノがポルノでさえあればSFでもスプラッターでも時代劇でもロードムービーでも容認したように、どの客層からも不満が出るという点を除けば、こういう作品もありかなと。内容的には宗教映画的であり、天から来た(海だけれどさ)神なり天使による復活と治癒、弱者救済の奇跡、そして役目を終えた神の使いが再び現世から離れる、というイメージなのかなあと思ったが(Los "Angels" Zombieだし)。そういう意味では鈴木氏の解釈に近いのですが、何か話を聞いていると、田亀氏の解釈の方が本質を突いているような気もしました。必見ではないけれど、観て損はないと思います。チンコと男同士のラブシーンに違和感を感じなければ。
個人的には、甦った軽トラの若者の前で、ゾンビがズボンを持ち上げて服を整え、去って行くシーンが妙に情感ありましたね。
]]>
映画・TV
2011-07-16T23:00:00+09:00
omegaman
JUGEM
omegaman
-
http://geronimo.megaforce.org/?eid=952883
戦闘獣ダンザニア
先年倒産した老舗の出版社・ケイブンシャは実に良質な書籍を作る出版社だったが、ゲームの攻略本と共にお世話になったのが、『全怪獣怪人大百科』である。ケイブンシャ倒産後某社から増補版が出版されたものの、それが追加分の図版が無いという凄まじい作りで、非難...
でまあ、この『全怪獣怪人大百科』、初期は特撮とアニメが混在しており、ガッパや白獅子仮面と共にロボットアニメの敵ロボットが紹介されていたり、まさに百科事典らしい混沌さが魅力的だったのだが、グレートマジンガー関連は設定画の図版を掲載していて、アニメそのものの写真を掲載するよりもカッコ良かったりする(そういえばマジンガーZがロケットパンチでグラトニオスを破壊しているという、ある意味感涙物の巻頭グラビアも掲載されていたような)。
その中で印象的だったのが、ダンザニアである。解説には「暗黒大将軍が指揮する最後の戦闘獣」と書かれていた。いやー、いいじゃないですか、「最後の戦闘獣」。『最後のジョーズ』とか『最後のアマゾネス』とか『地球最後の男』とか、ゾクゾクするキャッチじゃないですか。閑話休題。
ここで『グレートマジンガー』……というより、ミケーネ帝国と暗黒大将軍の解説をちょこっと。
敵組織であるミケーネ帝国は古代滅んだというか滅ばされた実在の存在だが、『グレート』ではその末裔が地下に逃げ延びたものの、陽の射さない地下生活で肉体が脆弱化し奇形が多く生まれるようになり、その対策として一族を機械の体で補強した結果が戦闘獣という設定になっている(コミカライズの設定が混ざっているかも)。なので『マジンガーZ』の機械獣と違い、彼らは人間であり、そして暗黒大将軍や地獄大元帥のように、顔が二つあるんですな(その設定が生かされたのが、ジュンの幼なじみが戦闘獣ゲルニカスに改造され、巨大な機械の体から生首一つ出して哀しい言葉を話し続ける『戦闘獣志願!! 逆光線に散った青春!!』ですな。トラウマ物です)。
そして暗黒大将軍というとこれがもう、叩き上げの現場の人間が管理職になると上役の無茶な要求や部下の不和とかに悩まされて実力を発揮できずに潰されてしまうパターンを地で行ってしまったような、典型的な駄目中間管理職で。だから自らが乗り出す『死闘!! 暗黒大将軍の最後!!』の暗黒大将軍は実に生き生きとしていて、傷ついたグレートマジンガーにとどめを刺すべく、周囲の制止を振り切って出撃、無数のミサイルの雨の中をグレートマジンガーめがけて走って行くシーンなど、当時の作画が追いついていないものの、ゾクゾクする程のカッコ良さである。
ただまあ、ここでも演出の都合とはいえ、わずか三体の戦闘獣だけ連れて、しかも最後の戦闘獣ダンザニアはまだ製造中で、ようやく出撃させたら既に先行していた二体は倒された後という、やっちゃいけない作戦をやってしまっているのである。
で、ようやく本論。この戦闘獣ダンザニア。『ゲッターロボ』の無敵戦艦ダイのように、もう歯が立たないような強さとは無縁。というか、あまりにも意味不明なのである。一応こいつは人間型戦闘銃なのだが(ミケーネ戦闘獣は暗黒大将軍直下の7大将軍率いる7つの軍団に大別されていて、人間型やら悪霊型やら魚類型やら爬虫類型やらがいる)、人間型のボディの上に、巨大な追尾ミサイルが載っかっているという、シンプルな戦闘獣である。実際出撃後、グレートマジンガーの背後からミサイルを発射、背中に大穴を開けて大ダメージを与えるものの、残された人間型ボディは特に武器などを装備している様子も無く、ただ走って行き、そのままグレートマジンガーによって真っ二つにされてしまうのである。
そしてこのダンザニア、きちんと顔のある人間型ボディの上に載せられたミサイルにも、顔が付いているのである。暗黒大将軍や超人将軍ユリシーズの本来の顔はボディの頭部でなく腹に付いており、地獄大元帥なら頭部の上にあるケースの中に本体のドクター・ヘルが収納されており、魚類型将軍アンゴラスは、額の突起(アンコウの発光部分)に本来の顔が付いているように、遠目に見た顔に相当する部分はダミーの顔というパターンが多い。
これらからすると、ダンザニアの本体はミサイル部分ではないか?という疑問が湧く。
暗黒大将軍は多少せこいところもあるが基本的には部下思いで、正攻法を重んじるキャラクターである。とはいえ負け戦で必勝を期さねばならないとなれば、かつて日本軍が爆弾を必中させる為に特攻を推進したように、「必ずグレートマジンガーに致命傷を与える」為に、操縦者が高速移動するミサイルとなって体当たりする戦闘獣を設計する可能性は否定できない。
もちろんダンザニア自身がそれを自ら望んだ可能性もあるが、残念ながら彼が戦闘獣になる経緯は省かれており、想像するしかない。
暗黒大将軍や先行した戦闘獣バニガン達との関係というか、絆の深さは? 改造前の彼のキャラクターは? そしてこのスタイルの戦闘獣になる事を彼は知っていたのか? 彼の意思はどうだったのか?
あのデザインから見ると、もしかしたら完全に機械で作られた戦闘獣だったのかもしれない(実際暗黒大将軍はダンザニアのミサイルが炸裂しても命中した事を高笑いして喜ぶだけで、本体が真っ二つにされても消耗品が無くなった程度の表情しか見せていない)。
とはいえ、もしダンザニアがただ体当たりする為のミサイルとして改造され、出撃させられたのだとしたら。
この想像が事実ならば、これ程残酷な設計の戦闘獣も無いのではないか。彼は戦う為でなく、体当たりをする為に改造されたのである。まるで太平洋戦争時の特攻兵器・桜花のように、戦場に母機で運ばれて、後は敵めがけて体当たりしろと切り離される為だけに改造されたのである。そして完成直後に出撃させられ、先行するバニガンの為に「急げ急げ」とせかされて全力疾走し、敵の姿を見た瞬間、その身をぶち当てて果ててしまうのである。
だとすれば、ダンザニア搭乗時のBGMが物悲しいものだった事も得心が行く。彼はそれ単体では殆ど戦闘力0の特攻機に乗せられ、誰にも振り返られない、ただ捨て石となるだけの宿命を背負わされた特攻隊員のメタファーではないのか。
そういう仮定と想像が膨らんでしまう、戦闘獣ダンザニア。こういう事を考えるのはくだらないなあと思いつつ、やはりその姿には微妙な狂気と哀しみを感じてしまうのである。
]]>
映画・TV
2011-06-11T02:54:00+09:00
omegaman
JUGEM
omegaman
-
http://geronimo.megaforce.org/?eid=952882
『徳川女刑罰絵巻 牛裂きの刑』鑑賞
ラピュタ阿佐ヶ谷の「牧口雄二の世界」が後半戦に突入しましたので、行って参りました。何度も繰り返しますが、代表作・傑作が国内でソフト化されないというのは牧口監督の不幸ですな(昨年漸く『玉割り人ゆき』シリーズがソフト化された)。で、本日の『徳川女刑罰...
ラピュタ阿佐ヶ谷の「牧口雄二の世界」が後半戦に突入しましたので、行って参りました。
何度も繰り返しますが、代表作・傑作が国内でソフト化されないというのは牧口監督の不幸ですな(昨年漸く『玉割り人ゆき』シリーズがソフト化された)。
で、本日の『徳川女刑罰絵巻・牛裂きの刑』は、欧州で『SHOGUN'S SADISM』としてソフト化されている映画ですな。日本で『西太后』が中国の残酷処刑ショー映画として楽しまれているような感じか。
とりあえずオープニングで戦争や原爆の写真をバックに、渡辺岳男の音楽が流れる。何かもうユーモラスというか間抜けな音楽で、違和感がもの凄い。そして「弱肉強食は人間の本性である」と本作のテーマが字幕で説明され、釜ゆでや八百屋お七の火あぶり等が描かれた後、寛永五(1628)年の江戸時代、長崎に話は移る。
長崎奉行の高坂主膳(汐路章)は苛烈な切支丹弾圧……というより、残酷な娯楽としての切支丹の処刑・拷問を楽しんでいた。そして隠れ切支丹の登世(内村レナ)一家が目明かしの弥吉(長島隆一)の手によって捕縛され、彼女が部下の佐々木(風戸祐介)の恋人である事を知ると、佐々木を側に置いてその眼前で登世を陵辱し、妾にする。さらに登世の妹みつ(増田美紀)を彼女の前で拷問にかけて両眼を潰す。妹の命乞いをした登世は仲間の隠れ切支丹を密告させられ、彼女の眼前で切支丹達は火あぶりにされる。そしてついに登世の両親が磔にされ、彼女の嘆願空しく高坂は時間をかけて両親を殺害。キリスト教の教えに背いて自害しようとする彼女は、「みつを頼む」という遺言の為に死ねない。そして登世は佐々木の眼前で、高坂の愛撫に歓びを感じるようになる。佐々木は高坂の命令を拒んだ件で髷を切られて追放される。一年後、両親の墓参に出向いた登世を佐々木が奪回する。二人は結ばれるが、すぐに追っ手がかかり、高坂により佐々木は刺殺され、彼の死骸を前に登世もまた牛裂きの刑に処される。そして高坂は邪宗徒取締の功績で1万石の大名・寺社奉行まで出世したとナレーションが入り、光きらめく川で戯れる佐々木と登世の映像が入り、第一部・終了。
続いて大坂の豪商の息子と騙って一晩で十四両もの豪遊をした捨蔵(川谷拓三)が、女郎屋で一年のただ働きをさせられる。そこで妊娠した女郎が無理矢理赤子を摘出され、病癒えぬまま働かされて労咳で血を吐き、さらにそれを連れ出そうとした卯之助(野口貴史)の陰茎を刃を潰した剃刀で切断させられ、溜まらず同郷の女郎おさと(橘麻紀)を連れて逃亡。おさとをおぼこだと言って別の女郎屋に十五両で売ろうとして(十両にまけさせられる)失敗、オワイ屋の振りをしてくみ取り便所から彼女を脱走させるがその時にもたついて金を便所の肥の中に落としてしまう。しかし喧嘩別れしたおさとが夜鷹の縄張りを荒らしたと勘違いされて彼女を輪姦する三人の河原乞食を殺害したのを皮切りに、二人は犯罪の逃避行を始めるが、美人局を仕掛けた相手が岡っ引きで捕縛。水車の拷問等を白を切って耐える捨蔵だったが、乳首をねじ切られ白状しようとするおさとをかばって自白。二人は鋸引きの刑となるが、おさとは役人に賄賂を効かせた元の女郎屋に引き取られ、一人残っていた所に通りかかった卯之助に首を挽かれて殺害される。女郎として明るく復活したおさとに、捨蔵は「利用されるんやない、強く生きるんや」と語りかける。
こんな感じの二部構成オムニバスだが、とにかく売りの第一部が拷問とセックスの連発で、清々しい程の見世物映画になっている。とはいえ同様の石井輝男作品が吉田輝男に「何故人間はこんな残酷なことを出来るのだ」と言わせるとかとにかく残酷シーンを表層的とはいえ物語性を付加する事によって作品として昇華させていたのに対し、第一部は牧口雄二らしいソフトフォーカスを効かせた映像美を垣間見せるものの、『ギニーピッグ2血肉の華』並みの残酷シーンの連発で、そういった感動はゼロ。同月に公開されたパゾリーニの『ソドムの市』の向こうを張ったかのように、エログロシーンのみをつなぎ合わせた作品となっている。確かに『浪人街』で未然に防がれた牛裂きの刑を映像化したという点では貴重な作品ではあるが、汐路が「こうやるんだ」と見本を見せる磔の罪人を前から胸を刺すシーンは、どう見ても間違いである(実際は骨に当たらないよう、脇の下から反対側の肩に向けて貫通させる)。他にも巨大な狸の置物の中に切支丹を閉じ込めて焼き殺したり、蛇の群れを放り込んだりと、実にバラエティに富んでいるが、前置きのない官能小説同様、ドラマ部分をないがしろにして制作された映画には全く面白味が無い。
そしてみつは盲目の巡礼となって目隠しされて引き回される登世の横で転び消え、佐々木と登世が惨死して高坂が出世して終わりでは、何故こういう結末にしたかという興味深さはあるものの、石井輝男でさえ勧善懲悪の路線は守っており、どうにも不快な気分だけが残ってしまう。これがアンハッピーエンドながら、不思議な余韻を残す作品になった『ソドムの市』、あるいは遠藤周作の『沈黙』を意識したものならば、あまりにも拙劣としか言いようがない。
翻って第二部は川谷拓三の演技もあり、意外と楽しめる作品にまとまっているが、こちらは尺数が短く急ぎ足の結果に終わっている。
トータルするとあまりにもバランスが悪く作品としての体を成しておらず、それが会社の要求か監督の意向かは不明だが、正直牧口ファンを自認する自分でも失敗作としか言えない代物になってしまっている。むしろ第二部を展開させ、犯罪者カップルの逃避行というドラマである次々作『毒婦お伝と首切り浅』という佳作に昇華したと思えば、その習作としての役目を果たした作品と位置付けられ、多少の溜飲は下がるのだが。
非常に胸糞の悪い作品であり他人には絶対に勧めはしないが、その展開される残酷ショーに心惹かれる人ならば、一度は観て置いても損は無いかもしれない。断言できるのは、生きたイモリを喰い千切り、残酷な拷問に「ザッツ・パーフェクト」と喜ぶ汐路章の怪演は見物である事である。
]]>
映画・TV
2011-01-12T23:25:00+09:00
omegaman
JUGEM
omegaman
-
http://geronimo.megaforce.org/?eid=952881
2011年年賀状
年賀状が配達され終わった頃を狙って密かに。今年も宜しくお願い致します。
今年も宜しくお願い致します。
]]>
日常
2011-01-03T23:16:00+09:00
omegaman
JUGEM
omegaman
-
http://geronimo.megaforce.org/?eid=952880
『SPACE BATTLESHIPヤマト』鑑賞
公式サイトキムさん主演の実写版ヤマトである。しかし1000円割引デーの21:15の最終上映とはいえ、渋東シネタワーの窓口の兄さん、えらく愛想が悪いね。おまけに東映のライダー映画の予告編までやってるし、よくわからん。しかしこの映画、とにかく展開が急。ガミラ...
公式サイト
キムさん主演の実写版ヤマトである。しかし1000円割引デーの21:15の最終上映とはいえ、渋東シネタワーの窓口の兄さん、えらく愛想が悪いね。おまけに東映のライダー映画の予告編までやってるし、よくわからん。
しかしこの映画、とにかく展開が急。ガミラス艦隊戦→地上でレアメタル拾いをしている古代の近くにイスカンダルからのメッセージ到着(ヘルメットが外れた古代はメッセージカプセルのおかげで被爆せず、ちなみにサーシャはいません)→沖田がヤマトでイスカンダル行きを決意→古代が、沖田が守を盾にして生き延びたと非難して森に殴られる→乗組員乗艦→ガミラスの攻撃→いきなり波動砲発射。ここまで20分である。もうダイジェストである。とにかく場面転換が早く、全般にタメがないのが本作の特徴。それが露骨に出ているのがワープで、人類初のワープが、加速→消滅→登場、そして乗組員が気絶しているシーンが数十秒で展開されるという、まったく危機感も緊張感も無い、ただそのシーンがあるというだけの代物。その前の帰還できない森を古代が救出しに行くシーンに時間を割くぐらいなら、ワープの方に時間を割いてほしかったような。
その後第三艦橋勤務の旧友が生きて帰るんだと仲間と談笑して死亡フラグを立てて笑いを取った後、ドメル艦のように第三艦橋に取り付いて自爆するガミラス艦から艦を守る為に、古代が森に生存者6名がいる第三艦橋を攻撃して切り離すように命令。このあたりの話はじっくり描けば面白いと思うのだが、乗組員の悲鳴は無く、あくまで外から見た軽い描写のみ。なのでその後古代と森が落ち込むのが今一つ感情移入できず、その後軍属を離れていた古代を非難していた森(島から、古代と島が遊星爆弾を攻撃して軌道を外したら、自分たちの家族のいるコロニーらぶつけてしまった過去が語られる)が古代に泣きつき、いきなりブチューッとキスしてそのまま押し倒すシーンは、あまりにも描写が軽くて笑っちゃいましたよ。
でガミラス艦の捕獲とドンパチの後に無理やりワープして、波動砲封じに射ち込まれたドリルミサイル(というよりフェイスハガー)をくっ付けたままイスカンダル到着。
え・え・えー。
冥王星基地戦もビーメラ星もバラン星も七色星団戦もなしかよ。しかもイスカンダルからのメッセージには波動エンジンと座標の情報はあったものの、放射能除去装置の話は無かった事が突如説明され、ヤマトの航海が古代が体験した放射能除去に賭けた沖田の独断だった事が判明。しかしイスカンダルからのガミラス艦の攻撃から古代は座標への突入を決意。加藤、山本、真田、斉藤、森達を連れて強行突入。雲霞のごとく押し寄せるガミラス人に加藤達(森も含めて彼等はかつての古代の部下、チーム古代)がここは俺に任せて先に行け、そして目標の地点にあった生命体が森に乗り移り、ガミラスとイスカンダルはコインの裏表であり、自分が放射能除去の機能があるので森に乗り移って地球へ行くという。そこで斉藤と真田がガミラスの中心部を破壊する為に残り……あれ、いつの間にか『さらば』になってる。ヤマトはガミラスを破壊して地球に帰還。ここで沖田は死ぬが、追いかけてきたガミラス=デスラーに地球を破壊されそうになる。しかし波動砲にはドリルミサイルが付いていて……何で付けたまま飛んで来るんだよ。古代は南部の「このまま波動砲を撃ったらヤマトは自爆する」という言葉にヒントを得て、放射能除去装置と化した森を気絶させて島(妻子持ち)達生存者12人に託し、一人ヤマトで突入して相討ちに持ち込む。そして緑の戻った地球で、森はあの一発が当たった子供に微笑むのだった。
という訳でこの作品、とにかくタメがない。だから一つ一つの描写に「地球の運命がかかっているんだ」と悲壮感はゼロ。そもそもあと一年で地球滅亡というタイムリミットは提示されるものの、ヤマトの旅がどれぐらい時間がかかっているか不明で、もしかして日帰りじゃないの?と思ってしまうぐらい急ぎ足である。
キャスティングは真田さん扮するギバちゃんが最高。オリジナルの青野武の台詞読みを懸命に再現していて、ここだけは東映実写マンガ映画スピリッツを堪能させられた。後は斉藤役の池内博之が意外とハマっていて、マッチョさはないもののなかなか好印象。ただまあ、後はキムはキムでしかない古代、美人だけれど色気もへったくれも無いメイサ森、見せ場も何も無い西田徳川、高島佐渡、緒方直人島とどうでもいい演技。特にひどいのが山崎努の沖田で、ヤマト出航後すぐに寝込んでしまい、病人演技で台詞が聞き取れない。
ここで個人的なオリジナルヤマトの感想だが、沖田艦長って、人望と判断力は優れていても、艦隊戦の指揮能力は愚将だと思うんですね(七色星団戦の指揮はひどかった)。古代は初対面の相手を呼び捨てにしたりして、すげぇ嫌な奴だし。とはいえこの沖田艦長のどうでも良さはちょっとなあ。
しかもガミラス=デスラーやスターシャはエネルギー体のような不定形生命体なのでオリジナルの声優が声を当てているというメリットはあったものの(ちょっと石津嵐版小説っぽくて嫌ではない)、存在感ゼロ。古代のハンディマシンから武装ロボットに拡張して大暴れするアナライザーは笑ってしまいましたが。
まあこの辺はどうでもいいとしても、悲しむべきは特撮とセットの貧弱さである。
セットが狭いのは致命的で、冒頭の地底都市が俯瞰ばかりで地表から地底まで広がっているはずの空間を捉えていなくていかにもスタジオ内のセットという感じだし、ヤマト艦内は狭苦しい艦橋と艦長室と食堂ぐらいで、格納庫もずらりと並ぶ戦闘機体を見せてくれるわけでなく、テレビのコント状態。一番腹が立ったのが機関室で、オリジナルが巨大な波動エンジンの周囲を機関士達が懸命に走り回っていたのに比べると、狭い制御室からガラス越しに特撮臭いエンジンを見ている始末。とにかく艦内の描写が貧弱なんですな。
特撮も戦闘機主体。つーか、ヤマトの描写が少なすぎ。CG映画にありがちな細かいカットをつなぎ合わせたような慌しい描写が目立ち、波動砲を撃つシーンもタメなしで撃って敵艦隊の壮絶な崩壊シーンが描写されるわけで無いので、魅力なし。何か観ていて、バンクシーン連発の『宇宙空母ギャラクティカ』を思い出してしまいましたわ。
という訳でこのヤマト、シナリオの一部に感心する部分はあるものの、キャラクター駄目、演出駄目、ストーリー駄目、特撮駄目でスケール感無しのいい所無し。『デビルマン』は原作のおいしい所を全部入れたなと構成に感心する部分はあったが、本作についてはそのレベルにさえ達していない。面白くも無ければ笑う事もできないという、実写マンガ映画に愛を捧げる自分もフォローできない愚作でした。
とりあえずスタッフはキムの暑苦しい顔を映す暇があったら、オリジナルのヤマトを観て、砲塔が曲がって破損箇所だらけのヤマトが死に物狂いで砲撃を繰り返すシーンの美しさを勉強して来い。あと、『ドカベン』と『惑星大戦争』を20回は見直して来い。こんな作品を金取って見せるのは犯罪に近いぞ。
]]>
映画・TV
2010-12-14T23:59:00+09:00
omegaman
JUGEM
omegaman
-
http://geronimo.megaforce.org/?eid=952879
『デスカッパ』鑑賞
公式サイト
初日に見損ねたまま、漸く観に行かれました。偶然にも星光子、なべやかん、右田昌万各氏のトークショーの日で、20分程なれど、なかなか楽しめました。生で星光子さんを観られてラッキーという感じでした。『ゴジラ』'84のヘリのミニチュアだとか平成ガメラの...
公式サイト
初日に見損ねたまま、漸く観に行かれました。偶然にも星光子、なべやかん、右田昌万各氏のトークショーの日で、20分程なれど、なかなか楽しめました。生で星光子さんを観られてラッキーという感じでした。『ゴジラ』'84のヘリのミニチュアだとか平成ガメラのセットを拾って再利用しただとか、吊糸はアメリカ人に特撮魂を見せる為に消さなかったとか、笑える話が多々。撮影OKなのがうれしいですな。
あと、レイトショーなのに上映前に前後の席にガキ4人を連れた夫婦が座って嫌な予感がしたのだが、行儀が悪いときちんと叱るし、トークショーの間は子供を連れ出したりしていたので、いらいらせずに観られました。
映画の主役は売れなかった元アイドル・平田弥里が故郷の尻子玉に帰って来たら、眼前で祖母の桜井浩子がヤンキー達に轢殺され、さらに祀られていた河童のミイラが海に落ちて復活、祖母の遺志を継いで弥里が河童とかつて歌った歌を通じて仲良くなるが……という物語。
映画は基本的にゆるーいお笑い系。主演が『ウルトラマンメビウス』のコノミ隊員、その祖母が『ウルトラマン』のフジ隊員、自衛隊の参謀役が『ウルトラマンA』の南隊員、『仮面ライダーストロンガー』の城茂こと荒木しげる(選挙落選して本業に帰ったか)と、有名無名の友情特別出演、アイドルのイメージビデオまんまの映像が入るわ、さそりのコート姿でうろつくわ、『ウルトラファイト』風のタイトルが入って解説者のカットイン付きでクライマックスのデスカッパとハンギョラスの実況が始まるわ、メーサーのそっくりさんが出るわ、巨大弥里の格好が妖怪巨大女だわ、ラストに海に消えて行くデスカッパに「終」の文字が出るわ、全編パロディの連続である。
という感じでマニアとして心くすぐられる部分の多い映画だが、俺的には外した感じである。全般的に安っぽいのは仕方ないとしても、こういう作品は真剣にやればやるほどおかしくなってくるのに、最初からゆるいお笑い路線なので、何か笑えないんですな。『仮面ノリダー』と『仮面ライダースーパー1』の中間ぐらいというか。画面をフィルム調にして音楽を重厚なオーケストラ調にすればかなり印象は変わったと思うのだが、最後まで怪獣映画への愛情と中途半端な立ち位置のギャップが埋められなかった作品、という感じか。
]]>
映画・TV
2010-12-10T23:42:00+09:00
omegaman
JUGEM
omegaman
-
http://geronimo.megaforce.org/?eid=952878
12.4 ヤマト解体阻止!! 守るぞ日本映画!ファン総決起イベント
例のキム・ヤマト公開記念イベントとして、赤坂サカスでヤマトの展示が行われているので、行って参りました。http://sacas.net/event/event_index1011.html?iurl=days%2F201011%2F20101120.html開催日程:2010年11月20日(土)〜12月4日(土)
波動砲レーザーショー 17:00〜...
http://sacas.net/event/event_index1011.html?iurl=days%2F201011%2F20101120.html
開催日程:2010年11月20日(土)〜12月4日(土)
波動砲レーザーショー 17:00〜 18:00〜 19:00〜 20:00〜 21:00〜
ヤマトギャラリー営業時間 月〜木・日 11:00〜19:00 金・土・祝前日 11:00〜21:00
開催日程:2010年11月20日(土)〜12月4日(土)
波動砲レーザーショー 17:00〜 18:00〜 19:00〜 20:00〜 21:00〜
ヤマトギャラリー営業時間 月〜木・日 11:00〜19:00 金・土・祝前日 11:00〜21:00
主要なのは、映画で実際に使われた衣装や小道具、それとガミラス人(おいおい)やガミラス戦闘機等のプロップの展示と、30mぐらのいヤマトの展示ですな。ここまで作ったのなら、第三艦橋や艦尾も含めたフルモデルにすればいいのに。どうやって展示すればいいかは知らないけれど。
展望室が点滅したり、砲塔が旋回したり、けっこういい感じで、『連合艦隊』上映時に全国行脚した大和の模型を思い出しましたわ。とりあえずこのイベントは木金土日祝は21時まで、他は19時までということですが、1時間毎に3分程のイベントで、向かって右の巨大ディスプレイと連動して、波動砲発射イベントをやってるんですな。要するにダイジェストでキム・ヤマトの見所と波動砲発射シーンが上映され、それに合わせて巨大ヤマトプロップの波動砲から緑色のレーザー光線が照射されるという(発射前に、きちんとドライアイスの煙がもうもうと焚かれていましたわ)。
何とか最終発射を見学できました。その後スタッフの皆さんが敬礼ポーズを取って御挨拶。こういうの、いいですな。
その後書店で買い物したり飯喰ったりして、ヤマト解体現場を見学。フェンスで仕切られていたので阻止はできませんでしたが、何か物悲しいですな。
艦首が取り外されて、縦置きに置かれている様が……
「これじゃ完結編だよなー」
「第三艦橋がないとな」
解体していたスタッフに感想言われちったよ。
艦橋やら煙突やら砲塔やらパルスレーザー砲やらが皆取り外されて、スタッフの方達が綺麗に梱包してましたわ。
何かもうレッドホークヤマトのプラモみたいなのが、次々とトラックに積み込まれて行きました。こういうの、邪魔だけれど、きちんと保存して欲しいですな。呉の大和ミュージアムとか引き取ってくれないかなー。
またどこかで会えるといいですな。
]]>
映画・TV
2010-12-04T23:55:00+09:00
omegaman
JUGEM
omegaman
-
http://geronimo.megaforce.org/?eid=952877
パスカル・ラバテ氏のサイン会と小野耕世氏と『SF探検』について
渋谷タワーレコード7階のパスカル・ラバテのサイン会に並ぶ。
BDと聞くとブルーレイか少年探偵団かという感じですが、ヨーロッパ系のオサレ漫画ですな。何かガロ系に通じるノリを感じたり。それはともかく、フランスからおこしやすのラバテ氏、緊張しているのか営業っ...
BDと聞くとブルーレイか少年探偵団かという感じですが、ヨーロッパ系のオサレ漫画ですな。何かガロ系に通じるノリを感じたり。それはともかく、フランスからおこしやすのラバテ氏、緊張しているのか営業っ気無し、殆ど笑わずにもの凄い堅物っぽい感じ。でもトークショーの後のサイン会は何十人も並んでいるのに、一人一人に直筆のイラストを黙々と描くサービスぶり。あんた凄いよ。来て良かったよ。
でー、並んでいる間、ちらちらと見て「帰るならばすぐにダッシュする!」と思っていたのが、トークショーの相手の小野耕世氏。御本人を見るのは初めてで、こちらもまたこういう風に年を取りたいなと思わせる風貌でした。それはさておき、ついに!『SF探検』にサインを戴きました!
さて、話は長くなりますが、自分をこの道に走らせたバイブルのような書籍が3冊ございまして、1冊が聖咲奇師匠等の『素晴らしき特撮映像の世界』、2冊目が『映画宝庫 SF少年の夢』、そしてもう一冊が『SF探検』ですな。
子供向けの図鑑のような体裁ながら、これがまた著者が小野・中子・前田氏というこれまたプロフェッショナルな方々で、扱う素材はSF映画・小説・漫画・アニメでイラストにはスタジオぬえが参画という内容。ちなみに現在手持ちのはカバーがありませんが、裏表紙がカバーだと『サイレント・ランニング』ですな。中は宇宙とか終末とかモンスターとか色々とジャンル分けしているのですが、とにかくそれらの作品のセレクトが多様。お約束の『2001年』『宇宙戦争』『宇宙水爆戦』辺りは当然、『最後の脱出』に半ページも割いたり、『やぶにらみの暴君』のロボットのシーンを掲載したり、『人類SOS』だと写真を使わず例のポスターアートを使ったり、図鑑として巧み。それ以上に素晴らしいのが、解説。
とにかくあーた、この『オメガマン』の解説テキスト読んでみなさいや。映画本編より面白そうでしょうが。1ページ連続写真で構成した『巨人獣』なんて、マニング大佐の悲劇を情感たっぷりに解説していて、あーた、これ読んだら観る前から『巨人獣』は名作だと思っちゃいますよ。
という訳で本書は30年来の大切な本なので、小野先生にサインをしていただいて、おぢさんは満足です。とりあえず『宇宙戦争』はパル版がスピルバーグ版より原作らしくて一番ですねとか(中の写真は16mmフィルムから直焼きしたとか)、『禁断の惑星』は50年代SFの傑作でロビーの顔が良いですねとか、そんな話をだらだらと。ありがとうございました。
]]>
書籍・雑誌
2010-11-21T23:36:36+09:00
omegaman
JUGEM
omegaman
-
http://geronimo.megaforce.org/?eid=952869
新宿花園神社酉の市・前夜祭の見世物小屋
という訳で毎年恒例のお楽しみ、今年最後の見世物小屋を見に、新宿・花園神社へ行って参りました。やはり江戸時代以前からある神社は雰囲気がありますな。
今年は蛇娘の看板が変わってましたが、後は昨年同様? おばちゃんの呼び込みが「AKBの大島優子に似ている蛇...
今年は蛇娘の看板が変わってましたが、後は昨年同様? おばちゃんの呼び込みが「AKBの大島優子に似ている蛇ですよ」と述べている辺りが今風か。小雪太夫とぴょんこちゃんも健在。例によって蛇食いちぎり、火噴き、鼻から口へ鎖を通して水入りバケツを持ち上げ、手品、大蛇タッチでしたが、今年は双頭の犬(? 蹄がありましたが)のミイラを見せてくれたのが楽しかったかな。おばちゃんの口上が面白くて、普通よりハイになって楽しんじゃいましたわ。来年も行くから、元気でね!
ただ若干客が少ないようで、一番前のかぶり付きで見られましたわ。前夜祭のせいかなーと思いましたが、昨年おやきを買ったおばちゃんの話だとやはり客足が落ちていて、遠くから来る人がいないねーと、不景気を感じさせるお言葉。とりあえず文化フライ(日頃油物は避けているのに、こういうものには飛びついてしまう)もかじって、ぐだぐだと帰りました。
]]>
街の風景
2010-11-18T23:24:56+09:00
omegaman
JUGEM
omegaman
-
http://geronimo.megaforce.org/?eid=952326
ディノ・デ・ラウレンティス氏、死去
「キングコング」プロデューサー、ラウレンティスさん死去
11/11、米カリフォルニア州ロサンゼルス・ビバリーヒルズの自宅で。死因不明。91歳。やはり『キングコング』と『2』とかの後期の悪評が目立ちますよねー。評価の高い『デッドゾーン』はデブラ・ヒルの功績だろう...
「キングコング」プロデューサー、ラウレンティスさん死去
11/11、米カリフォルニア州ロサンゼルス・ビバリーヒルズの自宅で。死因不明。91歳。やはり『キングコング』と『2』とかの後期の悪評が目立ちますよねー。評価の高い『デッドゾーン』はデブラ・ヒルの功績だろうし。でも『さらば友よ』は無論、『ホワイト・バッファロー』、『オルカ』と、響く作品を見せてくれた点にはやはり感謝してますわ。合掌。
]]>
訃報
2010-11-12T17:13:27+09:00
omegaman
JUGEM
omegaman
-
http://geronimo.megaforce.org/?eid=952246
『銀河鉄道999』「心やさしき花の都」
鉄郎とメーテルが訪れた星は、花咲き乱れる美しい星。
しかしその花は毒をまき散らす有害な花で、人々は地下に息を潜めて暮らしていた。
しかし法律はその花を除去する者には死刑を課していた。
ついに一家族が立ち上がり、その花を燃やし尽くしてしまう。
すべての星...
しかしその花は毒をまき散らす有害な花で、人々は地下に息を潜めて暮らしていた。
しかし法律はその花を除去する者には死刑を課していた。
ついに一家族が立ち上がり、その花を燃やし尽くしてしまう。
すべての星の人々がその家族に感謝するが、警察が家族を処刑にやって来る。
憤る鉄郎。
原作では、警察は家族を家ごと生き埋めにして処刑する。
アニメでは、鉄郎の説得に折れて警察は家族を見逃す選択をする。
『999』は尺合わせの為か水増ししたりストーリーを改変するケースが多かったけれど、「雪の都の鬼子母神」みたいに原作の説明不足の部分をうまくフォローしていたのもあれば、これみたいに原作と真逆の内容にしてしまう作品もあるわけで。どちらも完成度が高いけれど、これに関しては原作ですな。
]]>
映画・TV
2010-11-10T21:19:47+09:00
omegaman
JUGEM
omegaman
-
http://geronimo.megaforce.org/?eid=952066
西崎義展氏、死去
「ヤマト」の西崎さん「YAMATO」から転落死
本名・弘文氏。「7日午後、小笠原諸島(東京都小笠原村)の父島の二見港で停泊中の船から海中に転落し、死亡した。船名は「YAMATO」で、今回が初航海だった。小笠原海上保安署によると、7日午後0時36分ごろ、...
「ヤマト」の西崎さん「YAMATO」から転落死
本名・弘文氏。「7日午後、小笠原諸島(東京都小笠原村)の父島の二見港で停泊中の船から海中に転落し、死亡した。船名は「YAMATO」で、今回が初航海だった。小笠原海上保安署によると、7日午後0時36分ごろ、船舶電話から「男性1人が海に転落した」と通報があり、駆けつけた監視取締船が約20分後、西崎さんを引き上げた後、救急車で診療所に搬送。しかし、約2時間後に死亡が確認された。西崎さんはこの日、知人男性ら計9人と遊泳するため、島の西側にある二見港を出港。船は陸地から約250メートル離れた水深約40メートル海域に錨(いかり)を下ろし停泊した。船からウエットスーツにマリンブーツ姿で海に入ろうと準備をしていた際、船の右舷中央部から転落した」。ブルーノアとかオーディーンとか2520とかうろつき童子とかは置いておいて、この人のヤマトは戦争アクションやロマンチシズムに偏ることなく、(出来はともかく)丁度良いポジションに落とし込めるバランス感覚があったので、良かったなーと。今後のヤマトの新作はどうなるのかと共に、誰が製作を指揮するのかで恐ろしい事に。合掌。
]]>
訃報
2010-11-07T23:59:59+09:00
omegaman
JUGEM
omegaman
-
http://geronimo.megaforce.org/?eid=951822
『十三人の刺客』鑑賞
公式サイト
東映・工藤栄一・池宮彰一郎の不朽の名作のリメイクである。
幕末寸前というか家慶の時代ですな。将軍の実弟であり暴君・明石藩主松平斉韶を仕留める為に死命を帯びた島田新左衛門達十三人が、策謀を巡らして中仙道・落合宿に罠を仕掛け、斉韶と彼を守る鬼頭...
公式サイト
東映・工藤栄一・池宮彰一郎の不朽の名作のリメイクである。
幕末寸前というか家慶の時代ですな。将軍の実弟であり暴君・明石藩主松平斉韶を仕留める為に死命を帯びた島田新左衛門達十三人が、策謀を巡らして中仙道・落合宿に罠を仕掛け、斉韶と彼を守る鬼頭半兵衛らの一行を襲撃するという作品ですな。
東映時代劇らしい本作が東宝作品になると聞いて、『四十七人の刺客』の悪夢が甦りましたが、三池崇史監督作品なので、帳消し。見事今時珍しい、ズンバ、ズンバと斬って斬ってぶった斬りまくるアクション娯楽時代劇と相成りました。今回大幅に変更されたところは主にこんな感じ。
・斉韶がスーカンの粘着質なタイプから、稲垣メンバーのただのサイコ系に。そのせいか当時の表現から逸脱して、手足を切り落とされて舌を抜かれた明石藩の百姓一揆の首謀者の娘が登場。さらにメンバーが膳の食事を全部混ぜて犬食いするわ、鬼頭が罠だと見抜いた路地に楽しみを求めて入り込んで行くとか、これもまた怪演。
・明石藩一行が53人から200騎300人に。
・郷士・山城新伍が殆どバケモノの山の民・伊勢谷友介に。この辺り、ギャグが増えてます。
でー、結論から書きますと、この映画、面白いです。話のテンポが良く、中盤の伊勢谷周辺のエピソードを中弛みと取るか面白いと取るかで違ってきますが、この十三人目の刺客はありかと。特に巻き込むまいと気を遣った刺客達に後ろから殴りつけられて気にせず、もう一発殴られても全く気にしないとか、村中の女を犯りまくった後に庄屋の魔岸辺一徳の後ろを掘るとか、刀を持たずに暴れ回ってやられたと思いきや、最後に平気な顔して現れるとか、かなりおいしい役になってます。他の出演陣も野性味溢れる面構えが揃っていて、終盤も人数6倍増しでひたすら斬りまくりで、最近の文芸風味重視の作品と比較して実に王道の痛快時代劇になっています。というか、照明とかで昭和30年代の東映映画のような色調になっている点が実に素晴らしい。
とはいえ手放しで誉められるかというと、やはりさに非ず。この辺は天願大介も苦労したと思うが、脚本と構成に不満が残る。何を残し、何を取り去り、何を加えるかがリメイク作品の肝となるが、本作は前述のように痛快ズンバ斬り時代劇として楽しめる反面、オリジナルの持っていた「島田と鬼頭の知謀合戦」「太平の時代の戦を知らぬ武士達の殺し合い」「封建制の悲劇」がおろそかになってしまっているのだ。
それ故個人的に一番気になったのが、明石藩一行を宿場街に閉じ込めた所に島田達リーダー格が堂々と登場し(いい矢の的である)、口上を述べた挙げ句、「この後は小細工はありもうさん」と高らかに宣言するところ。
小細工をしろよ! 罠に掛けろよ! 明石藩士以上に観客をうんざりさせろよ! オリジナルより敵の人数が増えているのに、罠に凝るどころか、オリジナルが司令部・工作隊・遊撃隊(?)と役割分担して将棋のように戦っていたの駆け引きの醍醐味を、いきなり放り捨ててしまったのである(オリジナルは千恵りんを走らせ続けるわけにもいかないという配慮の賜物かもしれないが)。だから斬り合いの面白さはあるものの、『四十七人の刺客』で四十七士が権謀術数を駆使して屋敷の図面まで取り寄せていざ攻め寄せたらいちいち罠に驚いてあたふたしている間抜けな展開が再現されるような、駆け引きの応酬の醍醐味がすっぱり抜けてしまったのである(もちろん口でそう言って敵を油断させておきながら、また二重三重に罠を仕掛けている卑怯さがあるならまた面白かったのだが)。そのせいか刺客達の最後にメリハリが不足していて、とにかく殺されまくるもののあまり印象がないですな。
次に引っかかったのが、敵の勇敢さ。オリジナル同様発狂する藩士も一応出るし、300人という数で優勢とはいえ、これだけの騒ぎと混乱の中で全藩士が勇敢で、刺客が登場してもさほど動揺しない。オリジナルの壊乱寸前のパニックとなり、鬼頭が味方も斬り殺さんばかりに恫喝して建て直しを図るようなシーンは無し。これなら島田側も選抜しなくても、実戦に役立ちそうな人材がそこらに転がっていたような気がしますわ。オリジナルだと刺客側も不利になると狂乱状態になってあがきまくっていて、その辺りの描写は雲泥の差でしたな。
後は「封建制の悲劇」ですが、役所のキャラクターもあるのか、そもそも自分の命を投げ出すという部分が軽いですな。オリジナルの千恵りんが義戦とはいえその責を最小限に抑える為に自ら相討ちを選ぶ虚しさはゼロ。特にオリジナルでスーカンが見せた、尊大で高慢で妙に当時ならいそうだったバカ殿役を、稲垣メンバーは別の切り口で熱演していたが、特に意外性のあるオチもなく、とはいえ悪役に徹するわけもなく何か意味ありげに愚痴愚痴としてるし、何とも中途半端で消化不良な役に終わっていたのが残念。ここらへんでもう一ひねりあれば、不足気味だったドラマ要素をいい形で収束させて映画に厚みを加えることができたと思うのだが。
そんな感じなので、水準以上の作品ではありますが、やはり「今」の時代劇であるという点ではそれ以上のものではありませんでした。
ああ、あと明石藩一行に突入する、火を点けられた牛の群。あそこは見え見えのCGでやっちゃいけませんわ。それと冒頭の「原爆投下百年前」という時代説明は何の意味があるの? もしかして将軍様の弟である斉韶を上海派遣軍の司令官で昭和(以下略)
]]>
映画・TV
2010-11-01T23:59:00+09:00
omegaman
JUGEM
omegaman
-
http://geronimo.megaforce.org/?eid=951633
野沢那智氏、死去
野沢那智氏死去 俳優、演出家
本名:那智(やすとも)、10/30 15:36、肺がんの為、都内の病院で。72歳。まだ若いのに……。アラン・ドロンとアンデルセン神父とブラック・ジャックは当たり役だったと思うけれど、コブラは違和感が残り続けましたわ。合掌。
野沢那智氏死去 俳優、演出家
本名:那智(やすとも)、10/30 15:36、肺がんの為、都内の病院で。72歳。まだ若いのに……。アラン・ドロンとアンデルセン神父とブラック・ジャックは当たり役だったと思うけれど、コブラは違和感が残り続けましたわ。合掌。
]]>
訃報
2010-10-30T20:20:06+09:00
omegaman
JUGEM
omegaman
-
http://geronimo.megaforce.org/?eid=951603
HOOTERS TOKYOに行って来た
公式サイト
スポーツマンパブといえば新宿2丁目ですが、HOOTERSといえば米国生まれのカジュアルレストラン&スポーツバーです。白シャツというかタンクトップにオレンジのホットパンツという、微妙に健康的なお色気のウェイトレスがフレンドリーに動き回るという、元祖居...
公式サイト
スポーツマンパブといえば新宿2丁目ですが、HOOTERSといえば米国生まれのカジュアルレストラン&スポーツバーです。白シャツというかタンクトップにオレンジのホットパンツという、微妙に健康的なお色気のウェイトレスがフレンドリーに動き回るという、元祖居酒屋はなこみたいな所です。はなこはヒモパンですが。
で、その日本店第1号が10/25に開店したので、行って参りました。
場所は赤坂見附駅を出てすぐ、東急プラザ2階……昔すかいらーくだかのファミレスが入っていた所ですな。というか、かつてのアンミラ赤坂見附店のすぐ近く、と言った方が分かりやすいでしょうか。速攻で現地に向かったので18:10には到着したのですが、既に行列が数十人待ち。結局2時間待たされて、入店できたのは20時過ぎでした。
基本的には男一人で行っちゃいけません。カウンター席で無言で目だけ忙しく動かすフクロウ(hooter)状態になってしまうので、グループで行く事がお勧めです。
店内はカウンター席は僅かで、テーブル席中心。喫煙席もあります。洋楽がうるさいぐらいにかかっているので、渋谷系のパブのノリですが、とにかく健康的で明るい雰囲気を強調していますな。
飲み物はキャンペーンのクアーズライトが500円でしたが、1000円弱が中心、食べ物はウェスタンBBQバーガーが1680円、ゆでエビが980円と、けっこう高いです。とはいえこの手の店にしては美味いし、ボリュームもあるので、3、4000円も出せば満腹でしょう。そもそも食い物目当ての店じゃないし。という訳で、お待たせいたしました。
ホテルニュー塩原のCMじゃないですが、金髪バインバイン大好き、バチェラーと『ショー・ガール』マニアなら満足でしょう。写真撮影は気軽にOKしてくれて、肩に手を回してもセクハラにはなりません(おい)。日本人ウェイトレスさんもいましたが、無視(ウェイターもいますが、そちらは完全無視)。もっとも日本人ウェイトレスも胸の谷間のある人が多いので、頑張っているとは思います。近くに来なかったので撮影をお願いできませんでしたが、黒人のウェイトレスさんもいます。
一応テーブル担当みたいな人もいますが、基本的に皆さんまんべんなく店内を巡回していますので、ちょっと粘ればカウンターの中の人以外には話しかけられますな。
でー、ここが重要なところですが、日本店オープンにつき、本場から指導に来ているウェイトレスさんは、11/3で帰国してしまうそうです。その後も日本人と外国人ウェイトレス混在体制は続くそうですが、本場者を鑑賞したい方は、今のうちにどうぞ。目印は黒い服です(ちなみに店外の受付にはジャージ姿の人もいました)。ですので、上の画像でいえば、2枚目と3枚目のウェイトレスさんがモノホンですな。ちなみに1枚目のオーロラさんは白シャツなので、今後もいるはずですな。
あと、数十分おき、あるいは特定の音楽がかかる度に、ウェイトレスさんが店の中で一斉に踊り出すので、こちらも見逃さないようにとだけ申し上げておきます。
今後定着するかどうかは不明ですが、とりあえず一号店が赤坂というのは、価格帯や客層を考えると、いい選択でしたな。女性だけのグループ客とかもいましたし。
金髪! 金髪! バインバイン!
]]>
日常
2010-10-29T23:50:06+09:00
omegaman
JUGEM
omegaman
-
http://geronimo.megaforce.org/?eid=951478
『ヌードの夜/愛は惜しみなく奪う』鑑賞
公式サイト
銀座地球座シネパトスのレイトショーに行って参りました。ちょっと早く行ったら上映10分前(予告編8:45 本編8:54)から窓口が開くというので、有楽町まで飯喰いに行って戻って発券して貰い、近くで一服。で、8:46ぐらいに入場しようとしたら、入場口が閉まっ...
公式サイト
銀座地球座シネパトスのレイトショーに行って参りました。ちょっと早く行ったら上映10分前(予告編8:45 本編8:54)から窓口が開くというので、有楽町まで飯喰いに行って戻って発券して貰い、近くで一服。で、8:46ぐらいに入場しようとしたら、入場口が閉まってやんの。後ろから係員さんが飛んで来て切符をもぎってくれましたが、中に入ったら、映写機が回っているものの、誰もいやしねえ。個室ビデオお一人様上映初体験。すいませんね、私が観に行ったばかりに。
映画そのものは『ヌードの夜』の続編。だから竹中直人の紅次郎こと村木は出てくるものの、名美は出てきません。高級マンションおっ建ててのリッチな生活を夢見て、保険金殺人を繰り返す大竹しのぶ・井上晴美・佐藤寛子の母娘。爺さん一人バラバラ死体にして捨てたところ、ロレックスの腕時計ごと捨ててしまい、それを探す羽目になった寛子は、代行屋の竹中直人に依頼して樹海を捜索する。そこで蛆だらけの時計を発見した竹中は、知人の女刑事・東風万智子に鑑定を依頼する。かつて職務に純粋なあまり殉職した夫の面影を見た東風は、時計に人肉がこびりついていた結果を伏し、竹中をマークする。竹中は続いて佐藤に人捜しの依頼を受け、そこで佐藤が父親・宍戸錠に強姦されてそのビデオを売られ、売春して生きてきた事実を知る。佐藤はかつて自分を搾取していたヤクザを殺害し、東風はその重要参考人としてその場に居合わせた竹中を追う。佐藤を救う為に宍戸の保険金殺人に荷担する事を決意した竹中は、佐藤母娘と共に、富士樹海の石切場に気絶させた宍戸を連れ込む。そこで佐藤はついに本性を現し、井上を殺害し大竹を死に追いやり、竹中をも殺害しようとする。そこに竹中に持たせた携帯電話のGPSを追跡してきた東風が追いつき、自分の死と引き替えに更正を願う竹中を殺害しようとする殺人鬼と化した佐藤を射殺する。その後、生ける屍と化した竹中の許に、弁当を空しく届け続ける東風。数日後、迷い込んだ猫によって生気の蘇った竹中は、東風に「一緒に食べませんか」と語りかけるのだった。
『魔弾戦記リュウケンドー』の花屋のかおりさんを演じていた佐藤寛子が、凄いですね。宍戸に強姦されるわ、全裸で自分の体に鞭を打ち続けるわ、ヘア丸出しで竹中と濡れ場を演じるわ、酒場でポールダンス踊って売春するわ、出し惜しみ無し。アイドル崩れがビデオムービーで下着姿になるぐらいで体当たり演技なんて言うのが恥ずかしくなるぐらい、無茶苦茶な役を熱演。何だかその姿が、肉親に利用され続けられる映画の役どころとオーバーラップしてしまいますが、それはそれとして。汚されても純粋無垢な少女性と愛に飢える薄幸の女、そして冷酷な殺人鬼といくつもの顔を熱演した佐藤、ここまで頑張ったのだから、歴代の名美にその名を加える事はできませんが、報われて欲しいものです。
で、その相手役、蟹江敬三やら地井武男やら寺田農やら色々な男優が演じてきた村木ですが、竹中はこれで3回目。今回は名美が出て来ないこともあり、完全な主役であり、円熟した演技を見せる。つーか、『夜がまた来る』じゃないが、惚れた女が自分を騙していたと知っても女の為に命を投げ出すという「今時そんな男がいるか!?」という役を違和感無くこなしていますな。
そんな感じで出演俳優全員隙が無いですが、反面ドラマ部分がミステリ部分にシフトし過ぎてしまい、過去の名美・村木物とはかなりテイストが違う出来。前作同様ヒロインが村木を利用する、という構図は変わらないものの、互いを思いつつも二度と交わる事のできない痛切な別離を迎えた『赤い教室』や、互いに利用しつつも自ら取り返しの付かない永遠の別れを迎えてしまった『ルージュ』等と比較すると、ラストの村木が生に向けて歩き出した部分に安堵感とカタルシスを感じるものの、ヒロインである佐藤側のドラマが取って付けたような希薄な物となってますな。
本作は主役の村木が呪縛から解放される作品と捉えれば微笑ましいものの、その想いが片思いになってしまった結果、かつての名美・村木という二重奏によるドラマ性が失われてしまっています。善意を持ちつつも報われずに堕ちるしかない、這い上がろうとあがくヒロイン、救おうとする村木、そして本来ならば家族や女刑事が善意や憎嫉や誤解によって彼らをさらに堕としてしまうというような、あるべき濃密なメロドラマは本作にはありませんでした。水準は軽くクリアしてますが、過去の作品と比較すると……という感じです。
ちなみに映画終了後、外に出ると雨。思わず天を見上げて「終わったァ……」とつぶやいたのは内緒です。
]]>
映画・TV
2010-10-25T23:24:25+09:00
omegaman
JUGEM
omegaman
-
http://geronimo.megaforce.org/?eid=951223
酒豆忌、そして渡辺宙明先生の……
昨年に続き、中川信夫監督の酒豆忌に参加させていただきました。
今回はフィルムセンターでロッパの『天下の副将軍 水戸漫遊記』上映。お家乗っ取りを企む柳沢吉保の弟にタンバさんが扮していたのと、楠正成を必要以上にべた褒めなのが目立つものの、助三役で出演してい...
今回はフィルムセンターでロッパの『天下の副将軍 水戸漫遊記』上映。お家乗っ取りを企む柳沢吉保の弟にタンバさんが扮していたのと、楠正成を必要以上にべた褒めなのが目立つものの、助三役で出演していた中村竜三郎氏が今回のゲスト。映画上映後、脳梗塞を起こしたから歩行が不安定だとかしゃべりがおかしくなるかもとか言われてましたが、いやこれが面白い。中川監督の秘蔵エピソードとかはあまり触れず、殆ど漫談の独演会状態でした。
その後懇親会。噂されていた宇津井健さんはキャンセルでしたが、中村さんと北沢典子さんと矢代京子さんと桂千穂さんと渡辺宙明さんにサインを頂いてうひょひょひょですわ。しかし渡辺さん……。
音楽を担当していた『亡霊怪猫屋敷』のDVDジャケットにサインをお願いしたら、五月藤江の顔を塗り潰さんと書くのはいかがなものかと!
]]>
映画・TV
2010-10-23T23:34:23+09:00
omegaman
JUGEM
omegaman
-
http://geronimo.megaforce.org/?eid=946400
『テコンV』鑑賞
公式サイト
最初にこの映画の情報に接したのは、70年代のキネ旬でしたな。『インフラマン』とか並んで海外SF映画の一本として新聞広告原稿が掲載されていて、その時は『テークオンV』と表記されていました。その後秋葉原でPCのアクションゲームとかが輸入販売されるよう...
公式サイト
最初にこの映画の情報に接したのは、70年代のキネ旬でしたな。『インフラマン』とか並んで海外SF映画の一本として新聞広告原稿が掲載されていて、その時は『テークオンV』と表記されていました。その後秋葉原でPCのアクションゲームとかが輸入販売されるようになり、その頃は『テッコンV』だったような。まー、どーでもええわ。
てな訳で1976年製作の本作、オリジナルフィルムが発見されてデジタルリストアされたとの事で、ついに日本に上陸です。水曜の割引デーだけれど、入りは半分ぐらいかな?
ストーリーは時代が前後して交錯するので年代順に並べると、世界有数の物理学者カープ博士は学術会議で大頭小身の容姿を嘲笑され、世界への復讐を決意。制止するキム博士を振り切って行方不明になってしまう。
キム博士は彼の脅威に備えて巨大ロボット・テコンVを制作すると共に、息子・フンにテコンドーを教え込む。成長したフンは恋人・ヨンヒの励ましを得て必殺技を修得、準決勝で日本人選手(笑)、決勝で白人選手を破り、世界一となる。しかしその後フンに負けた選手や、プロレスなどの試合で敗北したスポーツ選手が次々に誘拐される。
そしてキム・フン・ヨンヒ、ヨンヒの父である光子力ビーム(笑)の科学者らのもとに、カープ博士の娘を名乗るメリーが訪れる。メリーはアンドロイドだった。フンに惹かれたメリーはアンドロイドと人間の狭間で懊悩するが、結局部下を引き連れてキム博士を強襲、博士を殺害しテコンVの設計図を強奪する。死ぬ間際にキム博士からテコンVを託されたフンは、ヨンヒと共に乗り込んだテコンVと少年チョル扮するヤカンVの助けを借りて、赤色帝国の最初のロボットと巨大メリーロボットを撃退する。
しかしその隙にヨンヒの父親が誘拐されてしまった。フン達は彼を追い、エジプトのピラミッドへ向かう。一方敵基地では洗脳されるヨンヒの父をメリーが救出。テコンは彼を救出すると、核ミサイルを使おうとする韓国軍を制して、さらわれた選手達の乗り込むテコンドーZ・プロレスロボ・剣道ロボの3体と戦い、これを撃滅する。赤色帝国率いるマルコムが操るドラゴンロボットをも倒したフンは、彼の正体がカープ博士である事を知るが、崖に追い詰められたカープ博士はそのまま落下してしまう。その頃メリーによって基地に捕らわれていた人間は救出され、基地は自爆。彼女の死を悲しむフン達だったが、瓦礫の中に、メリーの心臓回路が残っていた事を知り、これで彼女を復活させられると喜ぶのであった。
正直35年前の作品という事を割り引いても、これはひどすぎる(笑)。マジンガーZそっくりのデザインのテコンV(当時のダイナミックプロは著作権周りが緩く、海外でマジンガーが人気でもろくにお金が入ってこなかったと豪ちゃんが言っていたが)、『闘士ゴーディアン』のゴリラロボを下回る低レベルなデザインの敵ロボット軍、「光子力ビーム」「光子力研究所」「犯罪回路」「心臓回路」「ロケットキック」といったパクリ剥き出しのターム等は置いておくとしても、タツノコキャラにダイナミックプロ風にディズニー調作画にカートゥーン風アクションと、とにかく何でもぶち込めと言わんばかりのカオスな作品に仕上がっている。特に作画の質以前にバラつきはひどく、フンを挟んでのヨンヒとメリーの殺し合いのシーンなどは、ヒロイン二人の両目の大きさが違ってタラコ唇を歪ませて睨み合うなど、マジで怖い。設定の詰めも甘く、敗北した選手の闘争心を生かした敵ロボットの仕様もよく分からん。
ただ、マジンガーのパクリである事は否定できないが、キム・チョンギ監督も「マジンガーと違う物を作りたい」「でもスポンサーはマジンガーに見える事を要求する」という相反する要求の狭間で相当悩んでいたようである。実際テコンVのコクピットは腹辺りの広い空間であり、パイルダーもどきはただのサポートマシンとなっていて、二人乗り=男女パイロット搭乗が基本なのである。そして結局はメカや超兵器はないがしろにして、戦いの基本は格闘技=テコンドーであり、空手使いの『闘将ダイモス』やガンダムGを先取りした面も見られるなど、差別化を図ろうとする意図は感じられる。
しかし怪我の功名か、ロボット描写のひどさのせいか、結果的に本作はカープ博士の作ったローレライメリーの人間になりたいロボットの苦悩がストーリーの柱となり(だからヒロインのヨンヒは段々空気になっていく)、終盤はメリーの独壇場になっていると言っても過言ではなく、そういう意味で、誉められる作品ではないが、記憶に残る作品になった、という位置付けの作品になったと思う(しかし巨大メリーロボがパンチラを見せるが……ロボットのパンチラって、ブスボロAとガミアQ以来の気がする)。そういう意味で、これはひどいこれはひどいと何度も思いつつ、後印象は悪くない作品である。
ついでながら、先のパクリ台詞やら、色々とツッコミどころは多い作品であり、メリーが散々暴れた後に「私は人間になりたい」と捨て台詞を吐いて走り去るシーンの唐突さも捨てがたいが、最後にカープ博士が「どんなに強いロボットを作っても、韓国のテコンドーにかなうわけがなかったんだ!」と叫ぶシーンは、腹を抱えて笑いました。愛国バンザーイ。
ちなみに私が観に行ったのは日本語吹き替え版。基本的に吹き替え版を観に行くけれど、本作に関しては字幕版での鑑賞をお勧めします。(別に嫌いではないが)ゆかなの吹き替えが、どうにも「客を泣かせる健気な声」を作っている感が強く、クラリスやナウシカを初めて観た時の居心地の悪さを感じさせられました。特にオープニングの「少年の頃のみんなの憧れテコンVが復活するよ」云々のナレーションは逆効果でしたわ。
]]>
映画・TV
2010-08-18T23:59:59+09:00
omegaman
JUGEM
omegaman
-
http://geronimo.megaforce.org/?eid=945960
有明帰還
有明に行って来やした。
出展者としては二年ぶり。今回のジャンルはSFなので、初日ですな。これは初めてですわ。女性向けジャンルの多い日なので、眼前のヨ列は女性ばかり。微妙に客層がマッチしないなーと予感。左隣の女戦闘員DVDを制作しているサークルさんから挨拶を...
出展者としては二年ぶり。今回のジャンルはSFなので、初日ですな。これは初めてですわ。女性向けジャンルの多い日なので、眼前のヨ列は女性ばかり。微妙に客層がマッチしないなーと予感。左隣の女戦闘員DVDを制作しているサークルさんから挨拶を兼ねて献本を受けたので、こちらもお返しする。交換もするご挨拶は初めてですわ。うちの方が安いのでちと恐縮。
コミケ伝説復活か、台風が日本海に抜けて行ったので、天候は良好。倒れそうな暑さではなかったけれど、スポーツドリンク2リットルを空にしたから、やはり厳しいですな。途中で気を失うように居眠りして、お客さんに起こされたり。とほほ。
本の売れ行きは低調。でも刷り部数増やさないと単価下げられないし、そもそもググってもうちの告知ページしかヒットしないような作品を選んだ事を考えれば、売れたのが不思議という感じですかね。実際、この当時の少年キングを読んでいたのにこの漫画は覚えていないというご意見も拝聴しましたし。そんな本でもご購入いただいた皆さん、ありがとうございました。知り合いというだけで義理で購入された方には、さらに申し訳ございませんと言うか(既に卑屈モード)。わざわざ遠方からいらしたのにろくにお構いできませんで、すいません。それで委託販売の話が来るから不思議。
今回感じたのは、みんな撤収早っ! 15時過ぎには両隣が空いて、会場内も半分以上いなくなっていたような。おかげで通りがかりの方の目に留まりやすくなりましたがね。途中で西館の方へ挨拶回りに行きましたが、やはりほとんど撤退してましたね。往復で30分ぐらいか。後、中身が物足りないとか価格が見合わないとかは知りませんが、立ち読みで終わった人が異様に多かった事が気になりましたが。
一番しんどかったのは閉場後。ヤマトの受付(東6外)まで在庫抱えて徒歩。しかも行列は50分待ち。しかも列が少しずつ進むので、何度も本の詰まった箱を持ち上げて下ろすの繰り返しで、腰を痛めないか不安でしたわ。結局17時過ぎに撤収。
今回の反省点。
・入稿はお早めに(今回は通常料金ぎりぎりのタイミングだった。一ヶ月前には入稿したい)。
・釣銭の用意はお早めに。
・申込書は無くさない事(見本誌シール)。
・カートは必須(安くて小さくて音がうるさくないのは無いのか?)。
・途中抜けるのなら、14時半〜15時ぐらいが良いと思う。
・会場で吸えるZEROSRTYLEは便利。
・広報宣伝手段をもう少し考える。
・実はリアルフロンゲをやろうとして前髪を整えずに目の前に下げてみたのですが、想像以上の汗と湿気で髪がばらけずにくっ付いてしまい、ただの寝起き状態に。これは計画倒れ。二度とやらん。
おまけ:すれ違い通信やったら、入れ食い状態。
]]>
日常
2010-08-13T23:30:34+09:00
omegaman
JUGEM
omegaman
-
http://geronimo.megaforce.org/?eid=944763
C78 8/13(金)東ユ-43a『「チャクラの男」大百科』『皇室と映画とわが民族』
入稿と入金を無事済ませ、もう私の手は離れましたので、告知させていただきます。
有明国際展示場C78、
8/13(金) 東館ユ-43a
にて、新刊『「チャクラの男」大百科』並びに『皇室と映画とわが民族』を販売致します。
『チャクラの男』と検索してもネットには全然情報...
入稿と入金を無事済ませ、もう私の手は離れましたので、告知させていただきます。
有明国際展示場C78、
8/13(金) 東館ユ-43a
にて、新刊『「チャクラの男」大百科』並びに『皇室と映画とわが民族』を販売致します。
『チャクラの男』と検索してもネットには全然情報が無いので説明しますが、1979年の週刊少年キングに及川光二氏が連載した、チャクラの力によって超人的な能力を得た男のSFアクション漫画です。1984年の『北斗の拳』が経絡ならば、こちらはチャクラ。素手でジェット機の翼をもぎ取り、ホバークラフトをひっくり返す幻のSFアクション漫画の世界をご堪能ください!
また、前回完売した『皇室と映画とわが民族』を再販致します。
また、『フロンゲ大全』も販売する予定です。
よろしくお願いいたします。
]]>
書籍・雑誌
2010-08-13T09:00:00+09:00
omegaman
JUGEM
omegaman
-
http://geronimo.megaforce.org/?eid=945338
大阪の風景
最高気温が36℃という中を走り回った大阪での仕事も、一段落。
ちょうど帰路の途中に万博記念公園があるので、太陽の塔の実物を観に行く事にする。すいません、不勉強でした。
で、でけぇー。65mもあるのね。せいぜ5mとか10mぐらいだと思ってました。でも、公園が水曜...
ちょうど帰路の途中に万博記念公園があるので、太陽の塔の実物を観に行く事にする。すいません、不勉強でした。
で、でけぇー。65mもあるのね。せいぜ5mとか10mぐらいだと思ってました。でも、公園が水曜休園日という事で、間近に行けず。くっそー。まあ、ハリウッドで『世界が燃えつきる日』のランドマスターの実物を観に行ったら、会社がホリデーで中に入れず、柵越しに見るだけで触れなかった事に比べれば! しかし驚きましたわ(馬鹿丸出し)。
]]>
日常
2010-08-04T23:31:47+09:00
omegaman
JUGEM
omegaman
-
http://geronimo.megaforce.org/?eid=945333
熱海の風景
最近出張仕事が増えて、あちこち行ったり来たりしているのですが、今回は何故か熱海。……。あ゛。
ラブプラス+ | 熱海 ラブプラス現象 キャンペーン
『ラブプラス+ 熱海ツアー旅行』 が色々と酷いwwwwwwwwwwww
つーわけで、ゲームサイドで顰蹙企画No.1(フ...
ラブプラス+ | 熱海 ラブプラス現象 キャンペーン
『ラブプラス+ 熱海ツアー旅行』 が色々と酷いwwwwwwwwwwww
つーわけで、ゲームサイドで顰蹙企画No.1(フロンゲ記事)奪取! とどめに2009年センチ応援店ルポでゲームファンの古傷を抉り抜く筆者としては覗かねばなるまい! という事で、通常より3時間早く現地に登場して、仕事に影響のないレベルでうろついてみました。
新幹線を降りて、駅から見えます。駅にもポスターが貼ってあります。きんもーっ☆ 基本的にAR撮影スポット13ヶ所+スタンプラリー6ヶ所+協賛ショップ16店(うち1店は閉店)が観光スポットという事で、バスツアーが組まれるのもむべなるかな。ちなみにスタンプラリーのシート配布は朝9時からですので、効率的に回りたい人は朝早く行っちゃダメだよ!
てーわけで、別にiPhoneを持っている訳でなし、ARとスタンプは無視しました。幸い日本有数の観光地、早い所は朝7時から開店しているので、適当に店を見て回ります。パッと見た感じ、手拭いは品薄、お守りは全滅でした。また、各ショップに全土産が揃っている訳でないので、コンプリートしたい方は複数店回る必要がありますな。
店の女将さん「××(その店の特産物)××ですか?」
「あー、この商品を……」
女将「頼まれ物ですね(ニッコリ)」
「はっはっはっ、いやー、熱海に出張になったら頼まれちゃって」
……すいません、おぢさん嘘つきました。でー、聖地大野屋に。
常設してんのかよ。案の定観光旅館なので土産店は早朝から開店。
……空気が違うよ。ちなみに玄関入って右にレトロゲーセンがあるので、それでも違和感は少な目。さすがに老舗の旅館だけあって、従業員さんの接客が洗練されてますなー。かき氷300円は安くてボリュームがあって、お勧め。おばちゃん、ありがと。
その後、商店街をぶらぶらと。
熱海も不景気とはいえ、まだ商店街には活気がある方ですな。
女将2「今、こちらが売れてますよ」
「へー、そーなんですかー」
女将2「これはラブプラスってゲームの女の子で、マナカ、リンコ、ネネちゃんというんですよー」
「ほー、ほー」
女将2「お客さん、もうご存知でしたかしら?」
「いえ、いえ、はっはっはっ」
……すいません、おぢさんまた嘘つきました。
まー、でもこういう町を上げてのお祭りというか、こういう土着のノリは結構好きですわ。ネタとしての匂いが濃厚過ぎるものの、ゲームとかで大切なのは、ゲームを楽しむと同時に、その楽しみを他者と共有して記憶に残す経験をする事にあると思っているので、下手な声優ツアーとかよりはこういう試みは好きですよ。土産も200円とかで買える物もあるし、30万円のリトグラフだの限定トレカ1枚物で客引きだのみたいに、ガツガツしてなくていいさね。内田プロデューサー、客いぢりを心得てますな。
]]>
ゲーム
2010-08-03T23:40:33+09:00
omegaman
JUGEM
omegaman
-
http://geronimo.megaforce.org/?eid=945328
さらば上野オークラ
昨日の『新怪談色欲外道・お岩の怨霊 四谷怪談』『怪談バラバラ幽霊』と小川欣也監督のイベントには行かれなかったので、本日行って参りました。誰か併設の地下特選劇場(『エアロビ性感・むっちりなお尻』)にも触れてやれよと思いつつ、まあ良いか。
本日は従来通...
本日は従来通りのピンク三本立てという事で、『人妻発情期・不倫まみれ』『性感療法・白衣の愛撫』『監禁の館・なぶり責め』の3本立て。……クロージング作品になんちゅー作品をかけるんじゃ。SM映画かと思っていたら、堂々たる『悪魔のいけにえ』的なホラー映画です。
http://ameblo.jp/riri-kouda/entry-10605404875.html
http://d.hatena.ne.jp/privatejohn/20100731/1280595049
要は田舎に来たカップルが精神異常者の兄妹に拉致されてさんざん玩具にされていたぶられるという代物で、兄貴は拉致した女を全裸首輪で家具兼性具にして餌は口移しか精液のみ、妹は拉致した男を金槌で殴りまくり、車椅子に縛り付けて交じり、使えなくなった男は股間の"枝"を切り払って頭に袋をかぶせて樹木として森に植えて、餌=肥料代わりに如雨露に入れた自分の尿を飲ませるという徹底ぶり。当然捕まった男は逃げ出して反撃を試みるのだけれど、兄妹は異様に強くて先客で捕まっていたヤクザはあっさり倒されるわ、恋人はさっさと陥落して自分に襲いかかってくるわ、もうぐちゃぐちゃ。結局この兄妹は子供の頃からこんなで、父親に軟禁されていたのだけれど、父が死んだ後は姉が都会から玩具達を送り込んでいたという事で、結局男も樹木にされちゃいますというオチ。妹役の女優がなかなか美人だけれど、終始イっちゃった表情でウエヘヘヘな感じなので、実用性ゼロ! でも起承転結は意外性はないもののしっかりしているし、『地獄のモーテル』的な数人の人間植樹、無人のダムの恋人と兄の疾走シーン、ラストの兄がペットにした女二人を連れて草原を散歩するシーンの『人喰い生物の島』『悪魔の調教師』的な雰囲気といい、意外な拾い物。やはり大蔵さんはホラーですよね。……そうなのか?
でまあ、映画館は59年という古さにふさわしく、客席2階+映写室は3階という設計で、入った時にはさすがにすえた匂いがしましたが、実に清潔。5時前には上映が終了し、支配人さんの奮ったトークで終幕。
その後8/4からの移転先となる(だから閉館と言いつつ、新規営業を始める訳で、これは非常にレアケースですな)オークラシアター(オークラ劇場+オークラ劇場2+特選劇場。スタームービー+上野オークラ+地下特選劇場or日本傑作劇場?)で14時から女性だけの上映会が催されていたようで、その観客が雪崩れ込んで来て、オッサン臭い館内が急に若々しくなる。そして外壁が剥がれて建物が新しく……という事はありませんでしたが。
サービスの良い事に、上映終了後は館内を無料開放。別れを惜しむお客さんが客席から映写室までごった返す状態に。
最後まで観客を愛していた映画館でしたねと、ちょい感心。ただしオークラシアターの構成を見て気になっていたので、係員のおいちゃんに質問。
「世界傑作劇場は?」
「うちの系列は光音座があるだけだから、無いよ」
ええええー! うーん、うーん。
]]>
映画・TV
2010-08-01T23:06:19+09:00
omegaman
JUGEM
omegaman
-
http://geronimo.megaforce.org/?eid=944215
早乙女愛氏、死去
「愛と誠」早乙女愛さん死去…51歳
本名・瀬戸口さとみ。7/20、米シアトルの病院で多臓器不全の為。51歳。御存命の早乙女勝元氏の胸中や如何に。『愛と誠』〜ロマンポルノ〜『南京1937』出演〜コスタリカ反戦映画製作を経て海外に脱出した数奇の運命に合掌。愛ちゃんが...
「愛と誠」早乙女愛さん死去…51歳
本名・瀬戸口さとみ。7/20、米シアトルの病院で多臓器不全の為。51歳。御存命の早乙女勝元氏の胸中や如何に。『愛と誠』〜ロマンポルノ〜『南京1937』出演〜コスタリカ反戦映画製作を経て海外に脱出した数奇の運命に合掌。愛ちゃんが逝く!とか言わないように。
]]>
訃報
2010-07-26T17:18:47+09:00
omegaman
JUGEM
omegaman
-
http://geronimo.megaforce.org/?eid=944156
ナツゲーミュージアムトークショー
ありがとうゲームサイド、さようならゲームサイド! ゲームサイド編集部トークショウinナツゲーミュージアム ★トークショウ4:天野譲二・山本編集長
7/11のトークショーのニュースです。
ありがとうゲームサイド、さようならゲームサイド! ゲームサイド編集部トークショウinナツゲーミュージアム ★トークショウ4:天野譲二・山本編集長
7/11のトークショーのニュースです。
]]>
ゲーム
2010-07-25T23:10:33+09:00
omegaman
JUGEM
omegaman
-
http://geronimo.megaforce.org/?eid=943033
2010年参議院選挙得票
●2010(投票率57.92%)
民主44 比1845万0140 31.6% 選2275万?? ??%
国民 0 比 100万0036 1.7% 選 ??万?? ??%
社民 2 比 224万2736 3.8% 選 ??万?? ??%
みん10 比 794万3651 13.6% 選 598万?? ??%
自民51 比1407万1670 24.1% 選1949万??...
民主44 比1845万0140 31.6% 選2275万?? ??%
国民 0 比 100万0036 1.7% 選 ??万?? ??%
社民 2 比 224万2736 3.8% 選 ??万?? ??%
みん10 比 794万3651 13.6% 選 598万?? ??%
自民51 比1407万1670 24.1% 選1949万?? ??%
公明 9 比 763万9432 13.1% 選 227万?? ??%
たち 1 比 123万2207 2.1% 選??万?? ??%
改革 1 比 117万2395 2.0% 選??万?? ??%
幸福 0 比 22万9026 0.4% 選??万?? ??%
創新 0 比 49万3619 0.8% 選 ??万?? ??%
共産 3 比 356万3557 6.1% 選 ??万?? ??%
●2007(投票率58.64%)
自民37 比1654万4671.100 28.08% 選1860万6193.000 31.35%
公明 9 比 776万5329.122 13.18% 選 353万4672.000 5.96%
民主60 比2325万6247.299 39.48% 選2400万6817.693 40.45%
社民 2 比 263万4713.506 4.47% 選 135万2018.000 2.28%
国民 2 比 126万9209.316 2.15% 選 111万1005.000 1.87%
日本 1 比 177万0707.114 3.01%
共産 3 比 440万7932.856 7.48% 選 516万4572.184 8.70%
]]>
メモ
2010-07-12T01:38:43+09:00
omegaman
JUGEM
omegaman
-
http://geronimo.megaforce.org/?eid=943031
トークショウでお話しさせていただきました
7月11日開催 ゲームサイド編集部トークショウ タイムテーブル公開!
トークショウを観に行ったんじゃないですよ、ゲストとして呼ばれたんですよ! 先週、ゲームサイド最新号も出て、放心状態の自分に、編集長からナツゲーミュージアムさんでイベントやるので、ゲスト...
7月11日開催 ゲームサイド編集部トークショウ タイムテーブル公開!
トークショウを観に行ったんじゃないですよ、ゲストとして呼ばれたんですよ! 先週、ゲームサイド最新号も出て、放心状態の自分に、編集長からナツゲーミュージアムさんでイベントやるので、ゲストの一人で出ろや(意訳)と言われたので、行って参りました! 飛び入りみたいな形で参加したのは以前もありましたが、きちんとピンで呼び出されたのは初めてで、正直根が小心者だから、ドキドキものでしたよ。
でー、当日は17時からなので、15分前には来いと言われていたものの、16時過ぎには到着。うわ、店内には30人以上はお客さんが来てるわー。酒缶さんのコレクター談義を聴きながら終わるのを待って、裏のスタッフルームへ。電話やメールでしか話したことのないTOWNS盟友風のイオナさん、よく誌面ではお隣にいらした地獄先生末弘さん等の方々に御挨拶させていただき、その後トークショウへ。事前にダダこねたので、山本編集長だけでなく、担当の一人だった長門さんも参加、両隣に歴代担当者にサポートされる形でスタート。思えば関戸さんや故・原田さんにも担当していただいたんだよなあ。
とりあえず連載記事一覧を持って行ったので、スムーズに行ったかしらん? 元々サターン好きだったので発売されなかった『モニカの城』をユーゲー(最終)リニューアル号のRPG特集で扱おうとして新連載になった話から初めて、『ゲッP-X』やら『制服〜ハイスクールカウントダウン』辺りの話をつらつらと。「発売されていない製品に11ページ割いたんですよね」という山本・長門さんの話に大受け。一番思い出深かったのは、やはり以前からファンの遠藤正二朗さんに取材をお願いしたら、丁度復帰に向けて動き出したところで『セツの火』第一報に向けてつながった話ですねと話して、その後山本編集長の『セツの火』話に脱線。『大河内源五郎一家』で任天堂が古い情報をきちんと管理している話など。んでー、シリーズ特集のしんがりに『宴会王』がなった事や、ゲームサイド誌上最悪の不評企画となったフロンゲ特集に、場内失笑爆笑。色々と聞かれるとヤバい話があったのだけれど、そちらには何とか進まずに済み、無事終了。あー、腰が抜けた。その後続々と次のゲストさん達が訪れてスタッフルームが満杯になり始めたので、後のトークショウも聴きたかったのだけれど、18時前にはそそくさと退散。汗びっしょりでしたが、皆さんのおかげで無事(?)終了いたしました。この場を借りて、御礼申し上げます。
]]>
ゲーム
2010-07-11T23:12:08+09:00
omegaman
JUGEM
omegaman
-
http://geronimo.megaforce.org/?eid=942078
GAMESIDE Vol.24発売
公式サイト
4年間ありがとうございました。いよいよゲームサイド最新号にして最終号の発売です。
今回の「幻のゲームを追え!」は従来比3倍の6p枠で『EARLY REINS(アーリーレインズ)〜荒野の天使たち〜』! 『センチメンタル グラフティ』のマーカスがもう一山当て...
公式サイト
4年間ありがとうございました。いよいよゲームサイド最新号にして最終号の発売です。
今回の「幻のゲームを追え!」は従来比3倍の6p枠で『EARLY REINS(アーリーレインズ)〜荒野の天使たち〜』! 『センチメンタル グラフティ』のマーカスがもう一山当てようと果敢に挑み、3年以上苦闘した挙げ句にOVA1本だけ残して消えた謎の西部劇ぎゃるげを追う! 今回はキャラクターデザインを担当した漫画家・かのえゆうしさんのご協力を仰ぎ、その制作の変遷と背景が明らかに! 7年越しの口説きでようやく実現&間に合ったインタビューですが、それだけ充実したものになりました! 特にファン必見、最後の最後に驚愕のサービスがあります!
今号はさらにもう1本、こちらは20年近くの念願だった、FM TOWNS『宴会王』シリーズ特集! シリーズプロデューサーで電脳商会社長・西澤利治氏が語る、電脳商会設立から『宴会王』制作秘話、そして最終作に登場した故・天本英世さんのエピソードまで紹介。コンシューマ中心雑誌なのにその熱き内容が伝わったか、表紙に『宴会王』の名前が! 商業誌の表紙をFM TOWNSソフトが飾るのも、これが最後でしょうね(たぶん)。
ガメシデは今号で終わりですが、創刊号(?)から休刊まで付き合ったのは仕事ではあるけれど、書く側ではこれが最初ですな。最後かもしれないけれど。8ビット世代が中心なのでセガサターン好きの自分はあまり積極的に関われませんでしたが、ユーゲー最終号のRPG特集で『モニカの城』について書かせろというこちらのリクエストに、連載でやれと英断を下さった編集長、馬鹿話に付き合ってくださった歴代担当者(二人しかいねーよ)、そして「プレイして思い入れと思い出を共有できるユーザーがいない」という顰蹙物の企画に最後までお付き合いいただきました読者の方々に、厚く御礼申し上げます。
でまあ、アレとかソレとかを何故紹介しないというお叱りはごもっともですが、それはそれでここには書けない理由が色々とありましたので、それはご容赦を。最後の最後はいつも以上に気合い入れて頑張りましたので、是非ご覧いただければと存じます。
]]>
書籍・雑誌
2010-07-03T00:00:00+09:00
omegaman
JUGEM
omegaman
-
http://geronimo.megaforce.org/?eid=941110
山口太一氏、死去
山口太一氏死去 漫画家
本名:山口太一(たかかつ)。6/18 14:07、、肺炎の為東京都東大和市の病院で。74歳。あらまあ、そうかい。合掌。荒馬探偵事件簿作品集が出る事を切に望む。
山口太一氏死去 漫画家
本名:山口太一(たかかつ)。6/18 14:07、、肺炎の為東京都東大和市の病院で。74歳。あらまあ、そうかい。合掌。荒馬探偵事件簿作品集が出る事を切に望む。
]]>
訃報
2010-06-22T21:28:32+09:00
omegaman
JUGEM
omegaman
-
http://geronimo.megaforce.org/?eid=938491
デニス・ホッパー氏、死去
「イージー・ライダー」デニス・ホッパーさん死去74歳
5/29、前立腺癌の合併症の為、ロサンゼルス近郊の自宅。74歳。『ブルーベルベット』『悪魔のいけにえ2』『イージー・ライダー』よりも先に、クッパと「アヒルちゃーん」が先に頭に浮かぶのは許してくれ。今年頭に...
「イージー・ライダー」デニス・ホッパーさん死去74歳
5/29、前立腺癌の合併症の為、ロサンゼルス近郊の自宅。74歳。『ブルーベルベット』『悪魔のいけにえ2』『イージー・ライダー』よりも先に、クッパと「アヒルちゃーん」が先に頭に浮かぶのは許してくれ。今年頭に末期癌を発表していたとはいえ……。合掌。
]]>
訃報
2010-05-30T11:15:50+09:00
omegaman
JUGEM
omegaman
-
http://geronimo.megaforce.org/?eid=935750
佐藤慶氏、死去
俳優の佐藤慶さん死去 81歳、渋い声、ニヒルな演技
本名佐藤慶之助、5/2 16:19、肺炎の為東京都内の病院で。81歳。『東京湾炎上』『地震列島』みたいなジャンル物から『白日夢』での本番演技まで色々やってましたけれど、やはりベストは『斬り抜ける』の老剣豪役です...
俳優の佐藤慶さん死去 81歳、渋い声、ニヒルな演技
本名佐藤慶之助、5/2 16:19、肺炎の為東京都内の病院で。81歳。『東京湾炎上』『地震列島』みたいなジャンル物から『白日夢』での本番演技まで色々やってましたけれど、やはりベストは『斬り抜ける』の老剣豪役ですな。『チョッちゃん』の親父役もだけれど、強面だけれど情の深い爺ぃ役をやらせると合うんですな。ナレーションも絶品で、『徳川一族の崩壊』と『日本国憲法』のナレーションは必聴。つーか、遺作は『カイジ』の兵頭会長か!? 合掌。
]]>
訃報
2010-05-06T14:16:20+09:00
omegaman
JUGEM
omegaman
-
http://geronimo.megaforce.org/?eid=934188
『ゾンビ新世紀完全版』
SF好きで怪獣好きで、でも怪談は嫌いで、元々怖がりで、ガキの頃は石原豪人先生画の幽霊本見て気分悪くなるぐらいだったのにねー(今でもお化け屋敷には行きません)。それがTV放映された『ゾンビ』を観て以来、日中戦争の関東軍ぐらい全身泥濘に浸かってるんだから、しゃ...
つーわけで、スティングレイの『ゾンビ新世紀完全版』DVD5枚組を購入いたしました。今回の目玉は日本語版収録→アルジェント版は内海賢治氏と石丸博也氏を呼んで実に30年ぶりの追加収録→さらにディレクターズカット版も日本語版作成という、従来吹き替え版を爪弾きしていた同作のソフトらしからぬ充実ぶり。他にも当時の日本版予告編を収録しているのがミソ。他にも色々ありますが、俺が好きなのはこのあたりなので。
で、結論から書くと、好き者が関わって作っているだけあって、満足の出来。ただし細かい部分で不満というか要望が残るのも確かですな。
まず吹き替え版だが、やはり声優さんの声質が誤差範囲内とはいえ違うのが明確ですな。健康問題とか色々あるだろうけれど、津嘉山正種氏や宗形智子氏が使えなかったのは惜しい。あと、新録の部分はどうも音がくぐもったような感じになって、従来部分の音声がクリアになっているのと比べると、明らかにそれと分かってしまう。我が家の10年以上前のステレオテレビがおかしーのかと思いつつ、スティーブンがバインダーでガラスをバンバン叩くシーンの効果音が小さくてよく聴けなかった。
で、アルジェント版は119分、木曜洋画劇場版は90分、残りは大きな部分はフィラデルフィアとショッピングセンターの間のシーン、後は残酷シーンも含めてとにかく細かく削除されていて、それをオリジナルに音楽と音声をシンクロさせるのは頭がおかしくなるような作業だったと思うが、その為に音楽が相当つらいことになっている。
例えば木洋版では暴走族が無線を入れて来た後、いきなりショッピングセンター前に集結してBGM(サラトゾム)が流れ、ピーター達がシャッターを下ろすシーンでCM入りの為に音楽が終わるのだが、オリジナルだとBGM(サラトゾム)の開始と共に暴走族達が準備して発進、ピーター達がそれを確認、そしてショッピングセンター前のシーンにつながるので、BGM(サラトゾム)が細かくリピートされて編集されている。同様に木洋版でピーターのテニスシーンの後、変なワルツ音楽と共にフランのヘリ訓練シーンにつながるのだが、オリジナルでは鏡の前で厚化粧して遊ぶフランのシーンでワルツが流れ、その後につながるヘリ訓練シーンは無音な為、今回のバージョンでは、厚化粧シーンとヘリ訓練シーンそれぞれ、ワルツが計二回リピートされる。こんな感じで、BGMが微妙にリピートされてつながっており、妙な不自然さが残っている。だからといって、この辺り、どう解決しても違和感が残るとは思うが。
サスペリア版音声は著作権関係で断念との事で、それは仕方がないでしょーな。米国版のオーディオコメンタリーも同様。
ただ、深澤哲也氏・河野基比古氏の解説や、当時のテロップは我慢するにしても、冒頭の惑星イオス爆発シーンと文字タイプシーンは特典でいいから収録して欲しかった事しきり(無理は承知)。
特典で収録されていた予告編リメイク(当時の日本版予告編を再度リマスター映像とリメイク字幕で構成した物)のノリで、いっそもう1枚増やして、上記シーンに加えて静止画処理と短縮で、日本劇場公開版リメイクとかやって欲しかったなあ。あ、もちろん字幕は野中重雄氏版で。暴走族が攻めてくるシーンでピーターが言う「奴らは戦い抜いてきたんだ」という台詞が、いいんですよ!
後はドイツ160分版(ロメロとアルジェント版を継ぎ足して、音楽をゴブリンにしたバージョン)が観たかったとかとめどないので、このあたりで。
特典映像はロメロが「私は日本が好きだ、今度は必ず訪日するから」と、20年前と同じリップサービスを繰り返しているのがちょっと楽しい。
また、登場ゾンビランキング20+10がなかなか面白い。あちこちに登場する看護婦ゾンビや白セーター中年ゾンビの出演シーンを集めていて、エンドクレジットで画面の下に上半身の背中だけ写っているのまで追いかけていて、そのマニアぶりに抱腹絶倒物。
同梱の小冊子も充実していて、当時キネ旬でけっこう酷評していた二階堂卓也氏が寄稿しているのも楽しいが(個人的には奇想天外誌の筈見有弘氏(だったと思う)の好意的な評価を再録して欲しかったが)、サスペリア版誕生秘話と新聞の投書に対するプロデューサー氏の激怒コメント等、よくぞここまでという充実ぶり。いやもう、予は満足じゃ。つーか、我が家にある『ゾンビ』のソフト、これで何本目だ。
]]>
映画・TV
2010-04-23T19:23:16+09:00
omegaman
JUGEM
omegaman
-
http://geronimo.megaforce.org/?eid=931958
蒲田の西口
親の見舞いの後、♪どっきりカメラ〜というか、いかにならずに蒲田へ。背広がくたびれてきたので作らないといけなくなったのだけれど、いつもの店ではサイズと価格とデザインで折り合いがつかず、同僚の勧めるオーダーメイドの店へ……といってもオーダー落ち狙いだったのだ...
しかし何年ぶりだ、蒲田。前に来た時は、サブウェイがバーガーキングだったような記憶が。蒲田にっかつのあった所は巨大なビルになっているし。よく取材に行っていた富士通工場への途中にあったゲーセンもないし。
しかし一番ショックだったのは、E電蒲田駅ホームから見えていた古書店が無くなっていた事。さらに京急蒲田駅へ行く道すがらにあった古書店二軒も無くなってやんの。結構好みだったのに。裏通りにあった小さい古書店は残っていたので、ちょっと安堵。代わりに玩具屋があった角に、ブックオフが。そりゃ駆逐されるか。アコムのレンタルビデオ屋だった店は中古ビデオ屋になり、その隣の妙なノリのビジネスホテルが37年目にして廃業していたのは寂しかったですな。
そういう意味で、中古ゲーム屋が未だにPS3とXbox/360を無視して営業していたのにはちょっと笑いました。ちょっとくたびれたおやじが、洗練されていないけれども、そこそこに働いてそこそこに食っていける。そんな十年一日の街が良い。そういう意味で、蒲田はまだ俺好みかも。
]]>
日常
2010-04-05T02:07:57+09:00
omegaman
JUGEM
omegaman
-
http://geronimo.megaforce.org/?eid=931679
『空飛ぶ生首』鑑賞
みんな大好き(反論不可)、バート・I・ゴードン監督の非巨大生物物の一本。
ジャズピアニストとしてようやく成功を目前にし、資産家の娘で若いメグとの結婚式を挙げる為に島に滞在していたトムの元に、かつての恋人の歌手・ヴァイが訪れる。かつてトムが書いた手紙を...
みんな大好き(反論不可)、バート・I・ゴードン監督の非巨大生物物の一本。
ジャズピアニストとしてようやく成功を目前にし、資産家の娘で若いメグとの結婚式を挙げる為に島に滞在していたトムの元に、かつての恋人の歌手・ヴァイが訪れる。かつてトムが書いた手紙をネタに脅迫するヴァイだが、話していた灯台の手すりが壊れて宙吊りとなり、トムはそれを見殺しにする。以来、トムの周囲には怪異現象が続発。盲目のエリス夫人は霊の存在を確信し、メグの妹・サンディの周囲にも怪現象が起きる。そしてトムの前に這う手首、そして声を取り戻し彼の罪を喚くヴァイの生首霊が。それでもトムはメグとの結婚を決意するが、ヴァイを島に送った船員が犯罪の匂いを嗅ぎつけ、脅迫して来る。トムはヴァイの言葉に唆され彼を殺害し結婚式に出るが、強風と花束が枯れまくるという怪異に式は滅茶苦茶になる。そんな中、サンディがトムの殺人を目撃していた事が判明、トムは彼女も殺そうとするが、やはり灯台から落下して死亡。発見されたトムとヴァイの死体を並べて横たえると、いつの間にかヴァイの手はトムの体を掴んでいた。
何とも古典的な、復讐譚の怪談だが、ヴァイの霊がトムの妄想でなく、周囲にも感じられる事が少し変化球か。ただ生首姿は見せるものの、基本的にヴァイの霊は生前の美しいままで、恨み言を言うよりも、自信満々に振る舞って尊大に話している辺り、恐怖感に欠けており、ちょっと物足りない。半世紀前の低予算作品なので、視覚的な見せ場も今一で、あっけらかんとした生首や、教会の花束が次々に枯れていく描写も、感心はしても怖くないですな。
むしろ構成がしっかりとした脚本の方が注目点で、特にトムを好き好き状態であれこれ構ってもらいたいと付きまとい、挙句彼の悪事を知り、殺されそうになる健気なサンディの台詞を含めた使い方が巧く、子役の絡ませ方の一つのお手本になるというのは誉め過ぎか。派手さは無いけれど、Mr.BIGとしては完成度は高い一本。
]]>
映画・TV
2010-04-03T23:31:05+09:00
omegaman
JUGEM
omegaman
-
http://geronimo.megaforce.org/?eid=931417
『B型H系』鑑賞
公式サイト
数少ない読み続けている漫画で、さらにTVアニメ化という、俺にとってはけっこう珍しいパターンなので鑑賞。ストーリーは省略。
公式サイトの絵で察していたが、山田の性格がドジっ子方面にかなりシフトしている。それが地上波向けの妥協の産物なのか、田村ゆ...
公式サイト
数少ない読み続けている漫画で、さらにTVアニメ化という、俺にとってはけっこう珍しいパターンなので鑑賞。ストーリーは省略。
公式サイトの絵で察していたが、山田の性格がドジっ子方面にかなりシフトしている。それが地上波向けの妥協の産物なのか、田村ゆかり起用に対する改変なのかは知らないが、山田の端正な美少女ぶりとウブなエロ女ぶり(訳わからん表現だな)の落差の激しさという、作品の基幹を成す部分が薄められていて、原作の味を殺していますな。単純にミスキャストなのか、制作側の判断なのかは知る由もないが、田村ゆかりは結構芸幅が広そうだから、たぶん後者ではないかと。逆に言えば主役の山田以外は違和感が無いのが凄い(以前出ていたドラマCDのキャスティングも、試聴だけでかなり違和感を感じた)。元が4コマなので総集編みたいなせわしないノリになるのは仕方がないか。
でー、「セクフレ→H友」「童貞→チェリーくん」とか、言い換え表現が目立ったり(この辺の中学生的というか、直接的な品性下劣さが面白かったのだが)、山田の妄想が省かれたり、まあ深夜とはいえ東京MXテレビ、石原やアグネス・自公に目を付けられたくはないからその辺はやむを得ないか。そのくせ(原作だと基本的に隠していて、全裸描写は意外や殆ど無いのに)湯気や黒ベタシールが乱発されていて、エロくしたいのかしたくないのか、何ともちぐはぐである。
コンドームが背景に飛び交って挿入歌の『コンドーさんなら鬼印』がかかる所は空飛ぶぱんつ程ではないものの結構シュールだったが、こちらは田村ゆかりの歌に非ず。なーんか、微妙に外してる作品でした。
]]>
映画・TV
2010-04-02T06:11:02+09:00
omegaman
JUGEM
omegaman
-
http://geronimo.megaforce.org/?eid=931267
ロナルド・ウィルバーの自伝が発売
ほぼ40年前、知人の妹を殺害した少年が母親によって自宅の隠れ部屋に隠れ住み、母親の死後もそこに潜伏していて、引っ越して来た一家を恐怖のどん底に陥れるという事件(いわゆるバッド・ロナルド事件)がありましたが、その犯人、ロナルド・ウィルバーの自伝です。
...
ほぼ40年前、知人の妹を殺害した少年が母親によって自宅の隠れ部屋に隠れ住み、母親の死後もそこに潜伏していて、引っ越して来た一家を恐怖のどん底に陥れるという事件(いわゆるバッド・ロナルド事件)がありましたが、その犯人、ロナルド・ウィルバーの自伝です。
最初の殺人に関して「あれは被害者が悪い、事故死だ」と主張するあたり(訳注で被害者の兄・ドウェイン氏からの名誉毀損での訴訟を厭わないメッセージが掲載されています)はまだしも、後半の「ぼくはアトランティスの王子だった」と述懐する辺りから所々筆が滑り始め、被害者の姉妹(匿名)の事細かな描写は、あんたまだ妄想が抜けてねーんじゃねーの?と突っ込みたくなります。
ただ、「ぼくの人生はあの部屋に入る前に終わり、そして部屋を出て逮捕された時にもう一度終わった。そして今の三つ目の人生は、ぼくのものじゃない」という、悔恨なのか他人事なのか判然としないコメントが重くて、読後感はすっきりしないものが残ります。
]]>
書籍・雑誌
2010-04-01T00:41:55+09:00
omegaman
JUGEM
omegaman
-
http://geronimo.megaforce.org/?eid=930690
『ピーター・ラビットと仲間たち』鑑賞
そもそもこの映画を知ったのは公開当時、ぴあに掲載されていたカエルのスチルですな。アニメにしては妙にリアルだなーと思っていたら、日本公開から32年目にして今頃鑑賞。はっはっはっ、実写映画でした。まさか原作のふわふわした画風を実写で再現するとは! などと...
そもそもこの映画を知ったのは公開当時、ぴあに掲載されていたカエルのスチルですな。アニメにしては妙にリアルだなーと思っていたら、日本公開から32年目にして今頃鑑賞。はっはっはっ、実写映画でした。まさか原作のふわふわした画風を実写で再現するとは! などと思っていたら、ちょっと違ってバレエ映画でした。
というか、題名こそ『ピーター・ラビットと仲間たち』ですが、現代は『TALES OF BEATRIX POTTER』、構成としては孤独な箱入り娘だったビアトリクス・ポターの想像する動物達のドラマ。でもビアトリクスの出番はわずかで、殆どが動物達の世界でフィナーレまでそうなので、邦題でいいのかなと。でもそれぞれのドラマが微妙にビアトリクスの人生を物語っているようで、ちょっと判断に苦しむところ。
その辺は置いておいて、まず特撮者としては、精緻に原作のイメージを再現した着ぐるみの出来の良さに驚嘆。しかもその重く視界の悪い着ぐるみを装着したバレリーナ達の動きの良さに、感心する事しきり(プリキュアの映画を撮るから着ぐるみかぶって踊れといわれたら、普通のバレエ団は断ると思うが)。背景となる田園風景や、カラフルなセットも質が高くまとめられていて、良い意味での上品な英国文化の作品に仕上がっている。原作の擬人化された動物達が、人間が着ぐるみを着て踊るというスタイルに適していた事も、画面に全く違和感を感じさせない。格調高い音楽と合わせて、BGVじゃないが、どこを切っても美しい映画で、BGVには最適である。
……なのだが、バレエ故に致命的なのが、台詞が一切無い点。原作好きならば大体物語が分かっているから良いだろうが、初めて見る子供とかは、何の物語が理解できずに、すぐに飽きてしまうだろう。ネズミのカップルが人形の家に入って、玩具の食べ物に怒って破壊しまくり、猫に驚いて逃げ出すエピソードぐらい明確なら良いが、出演キャラクターの関係と立ち位置、ストーリーが理解できないと、正直しんどい。豚のカップルの前に食肉加工業者の看板を付けた車が出て来るとか、文字に依存した部分があるのに、字幕も無いので、ますます分からないだろう。劇場公開時はどうだったかは知らないが、制作側の意図に反するのは覚悟の上で、最低限の日本語ナレーションと字幕ぐらいは付けてほしかったですな。84分という短い分数ながら、好きな人でないと、おそらく『コヤニスカッティ』と並ぶぐらい眠気を誘う映画ですな。そういえばサンリオの『くるみ割り人形』も人形アニメの合間にバレエのシーンを入れていましたっけ。あれは元々バレエ向けの楽曲だからそれもありなんでしょうが。
]]>
映画・TV
2010-03-27T23:34:36+09:00
omegaman
JUGEM
omegaman
-
http://geronimo.megaforce.org/?eid=930684
『三島由紀夫』『赤報隊』鑑賞
で、梶芽衣子様の余韻に浸りながら、京王線で千歳烏山に移動。烏山区民会館ホールで渡辺文樹作品の上映会。前回『天皇伝説』はアレな人が騒ぐわ会場が使用禁止になるわ、観るのに一苦労だったが、とりあえず今回は無事(警察のワゴン車が2台待機していたけれど)。駅から...
でー、文樹は朝9時から夜10時まで、5作品を延べ7回上映。前回の新作『ノモンハン』『天皇伝説』は事実上二部作だったが、今回の『三島由紀夫』『赤報隊』は第一部・第二部と銘打っており、主人公も同じ「渡辺文弥」で、もう完全に『伝説巨神イデオン』のように続けて観ないと話にならない構成の作品。
『三島由紀夫』は陸軍出身の渡辺が反共活動の為に右翼と協力して自衛隊の設立に奔走、さらに松川事件を画策するが、目撃者が暗殺されたのを機に、その息子を援助し、彼=山田は自衛隊に入隊する。そして渡辺は権限強化を図る自衛隊の勢力に利用される三島由紀夫を監視する任に就く。だが渡辺と共に楯の会を設立した三島は、彼の危険性を察して忠告する渡辺を無視して暴走、市谷官舎で自決。共謀者とみなされた渡辺は無理矢理な罪状で刑務所送りとなり、彼の妻は寝たきりに。出所後、山田の紹介で住友銀行に勤めた渡辺は、再び米軍の占領する沖縄で国防意識に目覚める。しかし渡辺・山田は米国政府と防衛利権にたかる政治家・企業の駆け引きに巻き込まれて行く。
そして『赤報隊』は、渡辺が右翼・豊田と共謀して中曽根や金丸等の米国の傀儡政治家の陰謀を潰すと共に、住友はレーダー基地の建設候補地である馬毛島を所有する平和相互銀行潰しを画策、金屏風事件を仕掛けて住友による平和相互銀行吸収を成功させる。しかしその謀略はマスコミに知られることとなり、渡辺と彼に協力した山田は追い詰められる。そして渡辺の娘と愛し合うようになっていた山田は、自殺とも取れる事故死を遂げ、そして渡辺の妻・娘・息子も謎の自動車事故で死亡する。これを機に渡辺は住友を辞め、事件の全貌を朝日新聞記者に流すが、それを調査していた記者たちのいる阪神支局が赤報隊に襲撃され、朝日新聞は沈黙。皇民党ほめ殺し事件の後、竹下首相誕生となるが、竹下はリクルート事件で失脚。そしてその全てを知る竹下の秘書・青木もまた暗殺され自殺として処理される。
というストーリーのはず。『天皇伝説』はもうトンデモ話(といえない部分もあるが)のオンパレードというか、娯楽をメインにして陰謀論は控え目だったのでまだ付いて行けたが、今回は2部作4時間という長丁場を、主人公・渡辺を縦糸に、松川事件から米国政府・防衛庁・政府自民党・右翼・企業の権謀術数というか醜聞や疑惑の昭和史を一気呵成にまとめ上げて詰め込んでおり、その内容を理解する前に付いて行くので精一杯、というか脱落しました。何せ時系列が前後する上に、低予算故に風俗考証とかは皆無(同じ背広を渡辺がずっと着ているとか)、しかも映画のタイトルがなく、映写ミスなのか未撮影なのか画面が黒いまま早口でぼそぼそしたナレーションと渡辺の独白で全てが説明されて行き、さらに映画で足りない部分を映写機を回している渡辺監督が補足で話しており、ワケワカ状態で、二部合わせて約4時間は睡魔との闘いでした。
こんな作品なので、今回はきちんとした演技のできる出演者が多数出て、面白そうな内容にも関わらず、映画的にはもうどうしようもないというのが正直なところでした。作品としては山本薩夫作品の方向性に近いものの、メッセージというか問題提起と娯楽性を兼備した作品を撮り上げた山本薩夫と比較すると、予算を置いておいても、その語り口は比較にならず。それでも真剣な面持ちで陰謀論を説きながら映写機を回す渡辺監督の姿を見ると、新作を楽しみにしてしまうのが不思議ですな。お疲れ様でした。
]]>
映画・TV
2010-03-23T23:59:58+09:00
omegaman
JUGEM
omegaman
-
http://geronimo.megaforce.org/?eid=930220
梶芽衣子様初ライブ
オタの癖にライブとか行った事が無いというか、学園祭にさだまさしが来たのを観に行ったのを除けば、20年以上前に谷山浩子の100人コンサートを観に行ったぐらいか? ゴブリン(デモニカに非ず)が来日でもしない限りは縁が無いと思っていたら、
※2010年3月23日14時開場...
※2010年3月23日14時開場 14時半開始
BOX 梶芽衣子ベスト・コレクション発売先日祭
東京新宿ヒルトン・ホテル3F 「大和の間」
¥8,400(税込)
お問い合せ:(株)アクターズ・プレーヤー
昨年25年ぶりの新曲を発表した梶芽衣子様がファーストライブを開催されるというので、行ってきましたよ!
……なんですけれど、平日昼間開催ってどういう事よ。梶芽衣子様生誕記念日&CD BOX発売日前夜祭という意味があるにせよ、安い部屋代を狙ったのかなーとか、人数が集まらない言い訳にしたいのかなーとか、邪推しちゃいますよ(実際150人といいつつ、8人掛けのテーブル12卓で100人ぐらいだったし)。これじゃ普通の梶芽衣子様ファンは行かれなくて、真の梶芽衣子様ファンしか行かれないじゃないですか。まったく。
閑話休題。14時開場といいつつ、14時前に着いたら既に入場開始していた模様で、そのまま手続き。そもそも今回のライブ、ネット申し込みできずに電話&振り込みという旧態依然とした方式なので申し込みが後回しになってしまいましたが、先週金曜日夕方に電話(留守録でコールバック)したら当日払いでOKという事で名前と電話番号聞かれたのに、受付じゃ通じないでやんの。入れたからいいですが。
先着50名・サイン色紙付きの
を購入。3番テーブル……おお、ステージ真ん前の左右の卓の左側、ステージマイクから3mも離れてないよ! 昔対談番組の収録で浅草に行った時に10mぐらい離れていたのよりも、もっと近いよ! ケーキとコーヒー付きなので、観ながら食うのかと思っていたら、照明が落とされたので慌てて掻き込む。
14時半、梶芽衣子様登場。髪を後ろに束ねたお下げ髪、左胸に大輪の赤い薔薇を挿したライトブラウンのジャケット、黒シャツ、ブラウンのパンツという、男性っぽい服装で登場。スタイル良いのに加えて背筋を伸ばしているから、かっこいいわー。いきなり、
?怨み節
?海ほおずき
?命日
と、代表曲の『怨み節』からフルコーラス三連発。でも『命日』の歌詞を何箇所か忘れて飛ばしとるー(笑)。
梶芽衣子様だから許す。
ライブらしいし。その後トークタイム。両手を腰に当てて仁王立ちで、芸暦45年を振り返り、映画デビュー時の保守的な調布撮影所でもうこれ一本でさよならだーみたいな話をしていて渡哲也が「俳優なんて男子一生の仕事に非ず」云々と断言した事を暴露。恩人・長谷部安春を最初は俳優と間違えて、監督と知って売り込んだ話とか(伊藤俊也監督の名前はいの字も出ず)、『野良猫ロック』はその後も世界で売れていて、これが無ければ「代表作と言われている」『女囚さそり』も『修羅雪姫』も無かった、タラちゃんから『修羅の花』を使わせてと言われた話、映画は……だけれど歌がハマっていた、それをきっかけに歌の仕事がまた来るようになった、『吾亦紅』を聞いていいと思ったら、25年前に組んだ作詞家だった、でまた歌をやりたいと言ったらキー合わせをして不安がられていた、役が来なくても歌なら一人でできますから、台詞覚えられなくなったらもうダメかな、でもさっき歌詞忘れちゃいましたが、とか色々と。んで、新曲。
?思い出日和
?女をやめたい
歌っている途中、いちいち右上の方へ視線を向けるのですが、あえて後ろは振り向きませんでした。歌が終わって次の歌に入る時、下や横向いて集中力を高めて気合いを入れているのが、妙に初々しくていいっす。
でトークタイムで宇崎竜童に「いーじゃん」と言われて、「それなら最初に「何あの幼稚なしゃべりは」と言ったのは何ですか」と聞き返して「反省しています」と言われた話とか(この時の怒った宇崎の真似がえらく怖かったです)の後、宇崎作曲の歌を三連発。
?袋小路三番町
?欲しいものは
?影の栖
そしてトークタイムでファンからの「CD BOXを買うお金がないのでお金貯めて買います」という声を紹介して「差し上げるのは簡単ですが、いい歌をどんどん歌うのが私の御礼」云々といった話の後、最後はもう一曲の代表曲へ。
?修羅の花
でー、歌い終わって音楽がかかっている間に、礼を言ってそのまま右手、向かって左手の屏風裏の控え室へ姿を消す。
えーと、やはりここはアンコールですよね? 客層はやはり年配の方が多いからか?(私の両隣は若い女性でしたが) ノリが静かなれど、アンコール拍手が乗り始めたところで、女性の「本日はありがとうございました」アナウンスが流れて、一気にクールダウン。ということで、15:38終了。
形式的というかお約束とはいえ、しかしアンコールの無いライブって初めて見ましたわ。知人のライブレポートとか見ると、アンコール後3曲ぐらい歌う人とかいるので、ちょっと拍子抜け。しかし一時期の力を抜いた歌い方に比べると、本日は気合と感情入れまくりの、初期の芽衣子節の歌い方になっていて、非常に満足させていただきました。芽衣子様、一生付いて行きます! まだ御自身のおっしゃる通り「中間点」ですしね!
]]>
日常
2010-03-23T23:59:14+09:00
omegaman
JUGEM
omegaman
-
http://geronimo.megaforce.org/?eid=926055
藤田まこと氏、死去
「必殺シリーズ」 俳優の藤田まことさんが死去
本名:原田真(まこと)、2/17 7:25、大動脈瘤破裂のため大阪府吹田市の病院で。76歳。主水以外は、ドリフやクレージーの映画で胡散臭いオヤジを演じていたのと、『突入せよ!「あさま山荘」事件』の後藤田役が意外と印象...
「必殺シリーズ」 俳優の藤田まことさんが死去
本名:原田真(まこと)、2/17 7:25、大動脈瘤破裂のため大阪府吹田市の病院で。76歳。主水以外は、ドリフやクレージーの映画で胡散臭いオヤジを演じていたのと、『突入せよ!「あさま山荘」事件』の後藤田役が意外と印象に残っているぐらいか。合掌。。
]]>
訃報
2010-02-18T13:12:38+09:00
omegaman
JUGEM
omegaman
-
http://geronimo.megaforce.org/?eid=925818
浅倉久志氏、死去
浅倉久志氏=翻訳家
本名・大谷善次氏、2/14、心不全で。79歳。この人の翻訳作品で一番読んだのは、『救命艇の叛乱』だったと思う(30年ぐらい前にラジオドラマ化されたのを覚えている方いらっしゃいませんかー。確か『冷たい方程式』もやってた)。あなたに神のお恵みを。
浅倉久志氏=翻訳家
本名・大谷善次氏、2/14、心不全で。79歳。この人の翻訳作品で一番読んだのは、『救命艇の叛乱』だったと思う(30年ぐらい前にラジオドラマ化されたのを覚えている方いらっしゃいませんかー。確か『冷たい方程式』もやってた)。あなたに神のお恵みを。
]]>
訃報
2010-02-16T16:19:39+09:00
omegaman
JUGEM
omegaman
-
http://geronimo.megaforce.org/?eid=925759
井上梅次氏、死去
井上梅次氏死去 映画監督
2/11 18:05、脳出血の為東京都港区の病院で。86歳。『黒蜥蜴』……というより、明智小五郎シリーズや『ザ・スーパーガール』『ミラクルガール』で70年代のTVを面白くしてくださった方。遺作が『暗号名 黒猫を追え!』である事は無視して、合掌。
井上梅次氏死去 映画監督
2/11 18:05、脳出血の為東京都港区の病院で。86歳。『黒蜥蜴』……というより、明智小五郎シリーズや『ザ・スーパーガール』『ミラクルガール』で70年代のTVを面白くしてくださった方。遺作が『暗号名 黒猫を追え!』である事は無視して、合掌。
]]>
訃報
2010-02-15T23:44:05+09:00
omegaman
JUGEM
omegaman