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『小林多喜二』『戦争と青春』『バトルシップ』『ジョン・カーター』鑑賞
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    銀座シネパトスで今井正特集。
    『小林多喜二』。
    山本圭扮する小林多喜二と今村恒夫が食堂を覗くと、特高警察が張っていた。逃げる二人を、特高が追う。マントを脱いで走る多喜二だが、下駄ですっ転んで特高にさんざん打ちのめされ、今村が救出に戻り逃げ出すが、特高の機転の「泥棒だ」という声で通行人の協力によって取り押さえられる。本名を隠し白を切る多喜二だがすぐに正体は割れ、取調室でステッキで叩きのめされ、吊り上げられて竹刀で叩かれ、錐で腿を抉られ、下半身を踏みつけられるといった拷問により、絶命する。
    取調室に放置された多喜二の死体の横に、ギターを持った横内正が登場する。「♪屍を〜積み重ねなば〜バリケード〜やがて〜輝く〜旗を信じて〜〜1933年2月10日! 小林多喜二は〜東京築地警察署で〜その生涯を閉じた〜」。1970年代の映画だね〜。ATGじゃないけれど。というわけで、その後は横内正を狂言回しにして、当時残っていた石碑や大学の建物や、多喜二の小説を基にした再現ドラマなどを紹介しながら、多喜二の生涯を負う。家が貧乏ながら頭が良かったので働きながら進学し、高校で絵画を始めるが伯父の注意で断念し文学に傾倒、銀行に就職し向かいの席の女性の協力を仰ぎながら小説を書き続け(辞める時に反物を贈っている)、志賀直哉に傾倒し、講演に来た芥川龍之介達の宴席に顔を出し、次第に労働者運動に目覚めて行き、そちらに深く関わって行く。知り合った女給(中野良子)に友人からの借金と賞与で借金500円を返済し家族とし、しかし彼女が断りきれずにまた春をひさぐ事に涙する。宮本顕治らと交流しつつ、何度も逮捕され、講演会では話そうとした瞬間に舞台上手に陣取る警察に中止を要求され、読もうとしていた新聞を見せてからかう。そんな中地下生活を続けるうちに泊めてもらった銀行の女と結婚するが、留守中に彼女の家がガサ入れされ、逃亡。流浪の旅を続けるが逮捕され、死体となって戻って来る。死体は下半身と腹が内出血で変色して膨れ上がっていたが、解剖を依頼した病院の医師は「風邪だと聞いたが心臓麻痺じゃないか」とにこやかに断る。そして重犯罪者扱いの多喜二の葬式は警察の監視によって近親者以外の参列者は全員検束される(花束だけは届けてくれるのが、妙に親切)。そして面会を通して、獄中の共産党の同志には多喜二殺害の情報と赤い花が届けられる。監獄の窓にはその赤い花が並び、多喜二の死を悼んでいた。
    左翼映画といえばこの人、山本圭! 浜辺で中野良子と砂浜に大仏の顔を描いていちゃつく様もこっばずかしい、ある意味正統なセミドキュメンタリー伝記映画である。とはいえ、最大の見せ場である多喜二の虐殺シーンをオープニングで終わるツカミに持って来た為、何やら『やくざ刑罰史・私刑』のように、本編が刺身のツマのようになってしまっている。時系列が前後している点も含めて、構成にやや難ありといったところか。宮本顕治、芥川龍之介、原泉(子)等、いろいろな意味でオールスター(もちろん演じるのは役者)なのはなかなか面白かったが。多喜二の教科書的映画だが、前半部分は端折って、逮捕後から死後の話までドキュメンタリー・タッチでまとめた方が引き締まった作品になったのではないか。

    『戦争と青春』。
    女子高生の工藤夕貴が夏の宿題に樹木希林から戦争体験の作文十枚以上を課せられ、ドヒャーとなりながら、伯母・奈良岡朋子に話を聞こうとする。伯母は近所の焼け残った電柱を日がな眺めている、ボケ老人だった。父親の井川比佐志にそれを聞こうとしても、怒って取り付く島がない。古書店経営者の伯父から紹介された、東京大空襲の記録を残そうとする作家の早瀬に話を聞いたりしているうちに、概要が浮かんでくる。戦時中、相撲で負け続けた井川は軍国教師に痛罵され、教師の風見に励まされる。そして女子高生だった伯母は風見と親しくなっていくが、風見は召集令状が来たのを機に、徴兵忌避を決意。鉱山労働者に潜り込むが、「お前たちの替えはいるんだ」と手ひどく痛めつけられる朝鮮人労働者をかばった事から、射殺される。残された伯母は非国民の罵倒に耐えながら風見の遺児・蛍子を育てるが、東京大空襲の折、父にはぐれ、火に巻かれて電柱を伝って逃げようとした際、先に登った井川に蛍子を渡そうとした時に焼夷弾の爆風に襲われ、蛍子が行方不明になってしまう。そこまで分かった後、伯母は急死してしまう。その後、早瀬から連絡があり、蛍子らしい、朝鮮人に拾われた赤ん坊の話を聞かされる。来日した盲目の韓国人・奈良岡と蛍子を結ぶ手がかりはなかったが、彼女は満足して帰国して行った。そして夕貴はこれらの話を経て、成長するのだった。
    今井正の遺作。とにかく東京大空襲、徴兵忌避、朝鮮人労働者、残留孤児(じゃないけれど)等、お話が盛りだくさんである。後援にいずみたくや毒蝮三太夫、組合等が名を連ねており、共産党系の色が濃い。これはこれで日本人が正面から向かい合わなければいけないテーマなのだが、とにかく盛りこみ過ぎ(笑)。現代っ子な女子高生が戦争中の話を知る、という展開があまりにも教条的かつ若者に媚びすぎで鼻白む上、それを演じるのが工藤夕貴というのは当時の彼女自身にも荷が重すぎたといえる(母娘?を演じた奈良岡朋子には驚いた)。センスも相当に古くて、モンペ姿の工藤と風見が川べりをスローモーションで走り、手を握り合って笑顔で回るシーンなんて、どうしようかと思ったぞ。狙いが見え見えというか姑息過ぎて、感心できない作品。ただ、東京大空襲シーンの特撮はかなり頑張っているし、東京大空襲の話の後に日本軍の中国爆撃の話をさらっと入れる辺りとか、なかなか端々に皮肉が効いているのはさすがというべきか。しかし今井正も山本薩夫も鬼籍に入り、新藤兼人も引退する今、こういった戦争映画を撮れる人が邦画に残っているのか、不安になった。

    続いて六本木で21時35分の回から梯子。
    『バトルシップ』
    グータラ青年のアレックスは酒場で兄のストーンに説教されている途中、金髪の美女・サマンサに見惚れてナンパする。チキン・ブリトーを食べたいが店が火を落として食べられないという彼女の為に、アレックスは5分で戻ると近所の店に買いに行くが、目前で店は閉じて店員は帰宅。アレックスは店に忍び込み、ブリトーをレンジで温めて酒場に戻るが、そのまま警官のスタンガンを食らって昏倒してしまう。しかもサマンサは、ストーンの上官である提督の娘だった。怒り心頭のストーンは有無を言わせずアレックスを海軍に放り込む。その後アレックス達はハワイでの14ヶ国合同演習に向かうが、親善サッカー試合中に自衛隊のナガタに顔面キックを食らった挙句にミスキックして試合に負けるわ、サマンサといちゃついて戦艦ミズーリ上での式典に遅刻するわ、ナガタと便所で大喧嘩するわで、提督に睨まれ、帰港後に海軍を辞めさせられることになる。
    しかしハワイ基地から宇宙の地球に似た惑星に向けて発射された通信を辿って、エイリアンの飛行物体五機が接近。一機は大破して香港に突っ込み大惨事を引き起こすものの、残り四機がハワイ近海に突入。艦隊をバリアで隔離してしまう。
    難を逃れたアレックス達はエイリアンの戦艦三隻と戦闘に突入。敵戦艦はレーダーに引っかからず、圧倒的な爆雷攻撃で自衛艦や僚艦を瞬く間に破壊。ナガタ達を救出した米軍は、上官が全滅し艦長の任に就いたアレックスを中心に反撃を開始。エイリアンが光に弱いという弱点を掴みながら、ナガタの発案による波の動きを探るブイによって敵戦艦二隻を撃沈。ナガタを艦長にし、残る一隻も遭遇地点で太陽を背にして敵をひるませる作戦で相打ちに持ち込む。
    しかしハワイ島のレーダー基地近くで両足を失った米兵のリハビリをしていたサマンサと、エイリアンに基地を攻撃され逃げ出して来た科学者達から、エイリアンが通信線を失い、レーダー基地から味方艦を誘導しようとしている事を知る。しかしもうアレックス達に武器はない。いや、あるじゃないか。
    アレックス達はミズーリ号に乗り込む。しかしこんな70年前のアナログロートル艦、誰も動かせないぞ! そこに勢揃いする、老兵達。彼らの活躍で、戦艦ミズーリが出港した。残る敵戦艦を錨を使った急転操舵と全力射撃で破壊して敵のバリアを無力化すると、最後の砲弾をレーダー基地にぶち込み、勝利するアレックス達。しかし敵戦艦から生き残った戦闘艇が飛び出し、ミズーリに襲いかかる。しかし間一髪、自由になった米艦艇から発信した戦闘機の攻撃で、敵は一掃されるのだった。
    戦い終わって勲章と出世を勝ち取ったアレックスだが、提督のサマンサと結婚したいと申し出ると、言下に拒否される。しかし提督は「後はチキン・ブリトーを食って話そうぜ」と囁くのだった。……しかしその頃、スコットランドの片田舎では、墜落したエイリアンの艦の一部がこじ開けられ、中から……。
    要するに宇宙に探査信号を送ったら、宇宙人が侵略しに来たというオーソドックスなSF設定に、ジェリー・ルイスみたいなバカタレ水兵物(ただし馬鹿だけれど基本スペックが高いというフォローにより、中盤以降はあまりアホをやらなくなる)、『トップガン』のような海軍プロパガンダ(僕は海軍に入って恋も仕事も充実しています!喧嘩もするけれど、皆高潔で良い仲間です!)、さらに老兵は大事です!とあらゆる世代と客層に媚びまくったごった煮映画。
    さらに日本の客層も考慮したのか浅野忠信扮する自衛隊のナガタが登場。こいつは最初はサッカーの試合中に主人公の顔面に反則蹴りを入れてその後大喧嘩する等のヒール丸出しで登場するが、これまたお約束でアレックスに命を助けられてからは強力にサポート、レーダーの効かない相手にレーダーブイを利用した索敵を進言して艦長の座を譲られ、最後は一緒に海にダイブして記念写真撮って親友になる等、至れり尽くせり。近年でも稀に見る厚遇された日本人の役である。もっとも後述の、日本が降伏文書に調印したミズーリで戦うという展開は、考えようによっては凄まじい嫌味であるが。
    基本的に『スカイライン』『世界侵略/ロサンゼルス決戦』の延長線上にある、ひたすら敵との攻防戦を描いているのが肝なのだが、基本は前述のようにいいかげんなので、所々でツッコミ所が入るおバカ映画である。『幻の湖』『若き勇者たち』『アルマゲドン』『聯合艦隊司令長官山本五十六』辺りの格調高くも腰砕けっぷりが理解できる人ならたまらない作品である。特に艦がやられ、「もう武器ねえよ!」と嘆くクルーにアレックスが退役戦艦ミズーリを指し示し、「こんなアナログ艦じゃ誰も操作できねーよ!」と嘆くクルーたちの前に、続々と(凛々しくカッコ良く)老兵達がいつの間にか全員集結し、燃料も砲弾も揃って即現役復帰という展開には笑い死ぬかと思った(そりゃ三笠みたいに艦としての機能を完全に潰されている訳じゃないし、退役前に大改装されているとはいえ)。
    という訳で真面目な映画としてはどうでもいいが、一度見る分にはバカ映画として大笑いできます。

    『ジョン・カーター』
    警告:エドガー・ライス・バローズのSF冒険世 界へようこそ!の管理人みたいに当サイトの文章を盗用しないでね。
    エドガー・ライス・バローズ『火星シリーズ』の映画化作品。
    エドガー・ライス・バローズは、叔父のジョン・カーターの遺産を託される事になり、広大な屋敷と「中からしか開けられない」カーターの墓、そして彼の日記を受け取る。そこには、カーターの半生が記されていた。
    南軍の生き残りだったジョン・カーターは、誰の為にも生きないという反骨漢。自分を捕らえて働かせようとするパウエル大佐を逆に叩きのめして逃亡するが、アパッチの襲撃に巻き込まれ、瀕死のパウエルと共に不思議な洞窟に辿り着く。そこに現れた謎の男を倒し、不思議なメダリオンを手にしたカーターは、瞬時に謎の惑星に吹き飛ばされる。重力の違いで、超人的な跳躍力と怪力を手に入れた彼は、サーク族の皇帝・タルス・タルカスの囚われの身となる。そしてソラと番犬・ウーラに下げ渡されたカーターは、折しもゾダンガ国のサブ・サン王との婚姻から逃げようとしたヘリウム国のデジャー・ソリス王女がサブ達の乗る空中艦隊戦に遭遇、デジャーを救出する。
    この件でサーク族に認められたカーターだが、この星=バルスーム=火星の謎を探りに禁断の地に踏み込んだばかりに、デジャー、ソラ達と逃亡する事になる。ヘリウムの為に参戦を要請するデジャーを冷たく拒否するカーター。そしてイス河の聖地で火星の謎を知ったカーターだが、二人とも追っ手に囚われ、ヘリウムへ連行される。
    そしてカーターは裏で糸を引くサーン族のマタイから火星征服の野望の一端を聞かされる。ソリスはサブとの結婚を決意するが、それはかりそめのもので、婚姻後にソリスは殺されるのだ。ソラ達の助けを借りて脱出したカーターはサーク族の助けを借りようとタルカスの元に急ぐが、タルカスは娘・ソラやカーター達の逃亡を許した件で皇帝の地位を剥奪され、処刑を待つ身となっていた。カーターとタルカスはコロシアムでモンスターとの死闘に出場させられるが、それらを打ち倒し、さらに権力を奪ったタル・ハジュスとサルコジャを倒し、ヘリウム救援の為にサーク族を決起させる事に成功する。しかし既にゾダンガの兵はヘリウム奇襲の為に全軍が出撃していた。必死で後を追い、ソリスの婚姻の儀式に突入するカーターとサーク族は、デジャーを救出し、ヘリウム軍と協力し、サブとゾダンガを倒すが、誰にでも化けられるマタイには逃げられてしまう。
    カーターはデジャーと結婚し、火星の王として生きていく事を決意し、メダリオンを捨ててしまうが、直後にマタイが現れて、その力でカーターは地球に戻されてしまう。
    地球で目覚めたカーターは、そこでパウエル大佐の死体を発見し、地球で長い年月が過ぎている事を知る。もう一度火星に戻る為、彼は洞窟の黄金を使って世界各地の同様の洞窟を探してメダリオンを探していたのだ。
    ここまで知ったバローズは、カーターの墓所へ行き、託されたキーワードにより、封印を開く。そこに登場し、カーターの死体を襲うマタイだが、それを予期していたカーターは背後からマタイを殺害し、メダリオンを奪う。そしてバローズに別れを告げると、火星へと旅立つのだった。
    長年映画化が熱望されながら頓挫を繰り返し、予告編でのヤバげな雰囲気に、早くも大赤字確実という報道など、もう敗戦必至の作品になっていた本作だが、いや、意外と面白い。原作のエッセンスをうまく取捨選択して話をきっちりとまとめていて、十分に楽しめる作品である。「JOHN CARTER」という題名に、カーターが火星帰還を決意したラスト後に「OF MARS」と付ける辺り、なかなか気が利いている。
    しかしやはり良くないのが、美術と演出と出演者である。火星らしく真っ赤なフィルターかけろよとまでは言わないが(言いたい)、そういった色彩面のみならず、美術が地味で印象に残らない。また、クリーチャーのデザインも外していて、本来所作や存在が愛らしいウーラとか、屈強なタルス・タルカスの肉体が貧弱だとか、武部本一郎氏やフラゼッタのイメージを頭から追い払っても、がっかりである。そのせいか、ソリスの忠臣カントス・カンがサブと似たようなキャラクターデザインで目立たないとか、不満点多し。カーター役のテイラー・キッチュは線が細いかなあと思ったが、やさぐれた元南軍兵士という設定もあってか、意外や違和感無し。やはり駄目だったのはデジャー・ソリス役のリン・コリンズ。別に剣を振り回して敵兵をなぎ倒し、カーターを後ろに下がらせるというシーンは笑えるし、才色兼備の文武両道という設定は構わないのだが、とにかくオバハン面で姫様という雰囲気ゼロである。嗚呼、キャロライン・マンロー様が最盛期だったら。演出もロングショットが多いのは多いが、どうもアクション映画の爽快感が不足していて、これもまた作品の雰囲気を地味にしている。でも『スター・ウォーズ』の後に出てしまったら、こう見られるのは必定か。惜しい作品である。
    | 映画・TV | 23:59 | comments(0) | trackbacks(1) | - | - |









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