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『ゾンビ大陸アフリカン』『セルビアン・フィルム』鑑賞
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    『ゾンビ大陸アフリカン』公式サイト
    アフリカでゾンビが大量に発生、最後の米軍機が脱出するが、整備中に襲われて給油していなかった為に、墜落。エンジニアのブライアン達三人が海岸に辿り着くがゾンビに囲まれ、一人は仲間を見捨てて逃走、一人は足を怪我して動けないところを食いちぎられ、ブライアンはしがみ付いていた木箱の中の拳銃等の装備を取り出して辛くも脱出する。ブライアンはおんぼろの軽トラックを修理・給油してタイヤをはめて逃走。途中道路にハマって危機に陥るが、西アフリカ軍の兵士デンベレによって助けられる。故郷の村が滅び、ゾンビ化した母を射殺したデンベレは、兵士と共に脱出した一人息子を探していたのだ。飛行機での脱出を図るブライアンは、車と引き換えに、基地まで案内してもらう事にする。途中故郷と共に死ぬ覚悟を決めた兵士と村民たちの守る村で休憩した二人は基地へ向かって旅を続けるが、途中で事故って車軸を折り、徒歩で旅する羽目になってしまう。
    野宿した二人は交代で不寝番も立てんと熟睡し、警報装置代わりの鳴子の音に気付かずゾンビ達に襲われ、デンベレは致命傷を負い、死亡してしまう。再び一人となったブライアンは「悪魔の爪」と呼ばれる遊牧民も避ける巨大な岩山を超え、ようやく基地に辿り着く。しかし一般市民ばかりいる基地はゾンビに囲まれ、風前の灯だった。ブライアンは無線機でようやく米軍基地の旧友・フランクと連絡を付けるが、既に米軍基地もゾンビ達によって陥落寸前で救援を出せる状態に無く、ブライアンの妻と娘も亡くなった事を知る(それ以前に息子も亡くしていたらしいが)。そしてフェンスのブロックを崩してゾンビ達が基地に潜入、ブライアンは生ける屍の如く立ちすくむが、偶然デンベレの息子と遭遇し、デンベレの言っていた「希望」という言葉を思い出すのだった。
    もう何が嬉しいって、本作はゾンビがのたのた歩く、古式ゆかしいゾンビなんですな(しかもメイクは『吸血ゾンビ』っぽかったり)。だから走れば逃げられるけれども、水も食料も燃料も足りず、広いアフリカの地を移動して、ちょっと立ち止まっているといつの間にか囲まれているという、パトリシア・ハイスミス『かたつむり』みたいな恐怖感があったりして。最初は時系列がよく分からなかったりする部分もあるし、低予算なのが見え見えでテキサスやネバダの砂漠あたりで適当に撮ったのかなあと思ったら、ちゃんとガーナとかで撮影した、本物のアフリカ。行けども行けどもゾンビのいる広大な荒れ地のアフリカという舞台設定自体の絶望感、主人公二人とも笑いもせずにひたすら逃避行を続ける、ハリウッドゾンビ映画とは違う、ちょっと諦観の漂った異色な雰囲気が、なかなかに魅力的でした。エキサイティングな娯楽作品ではなく、ドラマ的にも薄い作品ではありませんが、テンポが良く、なかなかに楽しめる佳作という感じ。しかしこの前観たゾンビ映画『L.A.ゾンビ』も黒人ゾンビだったよなあ。

    『セルビアン・フィルム』公式サイト
    元ポルノ映画男優・ミロシュは引退し、妻マリアと息子と幸せに生活していた。そんな中、友人の元ポルノ女優・レイラから謎の男・ヴィクミルを紹介される。ヴィクミルの豪邸に入る彼とすれ違いに出て行った禿の中年男は、彼を見て意味ありげに笑う。ヴィクミルは「ポルノは芸術だ」と雄弁に語りながら、仕事内容を一切教えないまま、巨額のギャラを餌にミロシュに契約書にサインを迫る。結局承諾したミロシュだが、撮影は奇怪なものだった。いきなり孤児院に連れて行かれ、イヤホンから聞こえて来る指示通りに、カメラを構える屈強な男達の前で、演技をするミロシュ。彼の前で、美少女を巡って喧嘩する女優二人。監禁こそされないものの、撮影は常軌を逸していく。少女が見つめる中、アバズレ母親役の女にペニスを噛まれ、彼女を殴りつける演技を要求され、ミロシュは警官の兄マルコにヴィクミルの素性を探ってもらうよう依頼する。ミロシュが警官という安定した職業に就いている事を羨んでいるように、性的能力に劣ったマルコはミロシュを羨ましがり、そしてマリアに心を寄せていた。調査の結果、ヴィクミルはそしてミロシュは精神学に通じ、国家保安局に勤めていたキャリアを持っているものの、日本で行方不明になった事があり、何の映画を撮っているのかは分からないとの事だった。ミロシュは意を決して仕事を断るが、ヴィクミルは「我々は犠牲者なのだ」と狂気にも似た信念をさらけ出す。そしてその作品として、産まれたばかりの赤ん坊を屈強な男がレイプし、それを見た赤ん坊の母親が大笑いするというビデオを見せる。ミロシュは飛び出すが、ヴィクミルに飲まされた酒に何かが入っていたのか。性欲の塊に、突然車に寄って来た黒髪の女の胸を窓越しに揉みだし……気が付くと、血まみれで彼は自宅のベッドに横たわっていた。そして日付は三日経っていて、家には妻も息子もいなかった。何が起きたのか? 彼はバールを手にヴィクミルの邸に忍び込むが、邸には誰もおらず、ヴィクミルの書斎からビデオカメラとテープを盗み出す。そしてそれを再生し、彼は三日間の自分の行動を辿っていく。
    黒髪の女は、ヴィクミルの手先だった。性欲増進剤と覚醒剤を打たれた彼は性欲の塊となり、ベッドに縛り付けられたアバズレ女役の女優をバックから荒々しく犯し、ヴィクミルの言うがまま、彼女を背後から切りつけてその首を落として殺害していたのだ。そして気を失った彼はボディガードによって犯され、彼の身を案じて抗議したレイラは、ペンチで全ての歯を抜かれ、覆面の男によってフェラチオを強要されてそのまま殺害されていた。そしてミロシュは美少女の家に連れて行かれ、彼女とセックスをさせられそうになるが、その瞬間に窓を破って逃走する。しかし薬物によって性欲の権化となっていた彼は、兄マルコに助けを求めるものの、街中できわどい格好をして歩く少女を見て自慰行為を開始し、不良達にリンチされていたところをボディガードに見つかり、連れ戻される。そしてミロシュはさらに薬を打とうとする黒髪の女の注射器を奪って、彼女の首筋に注射を行って倒し、逃亡を図る。しかし連れ戻された彼は、広間に連行され、ヴィクミル達の構えるカメラの前で、覆面して俯せに拘束された女と子供を犯しまくり、いつの間にかその横には覆面の男が並んで腰を振っていた。そしてヴィクミルは男の覆面を剥ぐ。男の正体は兄マルコだった。そしてマルコが犯していたのは妻のマリア、ミロシュが犯していたのは自分の幼い息子だった。泡を吹いて放心する息子。ヴィクミル「これがセルビアの家族だ!」。そこに黒髪の女が乱入して来る。彼女は鉄パイプで自慰行為を繰り返しており、股間を血に濡らしたま倒れて絶命する。一瞬の隙を突いてミロシュはヴィクミルに飛びかかり、彼の頭を床に打ちつける。「これぞ私の作品だ!」と歓喜のうちに絶命するヴィクミル。ナイフでマルコを殺害するマリア。飛びかかってくるボディガード達の拳銃を奪い、二人を射殺し、撃たれても向かってくるスキンヘッドを殴り続け、彼の潰れた左目の眼孔にペニスを挿入して倒すミロシュ。そしてミロシュは泣き叫ぶマリアを倒し、息子と共に自宅に連れ帰り、地下室に閉じ込める。彼は拳銃で自殺しようとするが、4回引き金を引いても弾が出ず、そのままベッドに倒れこみ気絶していたのだ。
    全てを知ったミロシュは妻と子を助け出し、放心したまま共に最後の晩餐をし、ベッドにミロシュ・息子・マリアという形で横になり、マリアの背中から拳銃を撃ち、一家心中する。全てが終わったのか。いや、三人の死体の前に、ヴィクミルの邸ですれ違った禿の中年男と二人の屈強な若い男が、カメラを構えて立っていた。向かって左の男が、ズボンを脱ぎ出す。「まずは、ガキからだ」。

    セルビアといえばドイツ軍による虐殺、凄惨な民族紛争と血生臭い歴史があり、その辺はヴィクミルの示唆するように、この映画が「セルビアの映画」なのだろう。ただその辺の風刺は抜きにしても、まあ見ているだけでえげつない描写の連続で、嫌な気分になってくる。もっともこちらとて世界に冠たるhentai国家(ヴィクミルが一度日本で消息を絶っているというのが笑ってしまう)、団鬼六や鬼畜ゲームで慣れた身としては(慣れたくねーよ)、ゴアシーンがビデオの中や記憶のカットバックのみということもあり、『ホステル』のような「主人公がこれから起きる拷問にリアルタイムに痛めつけられる」演出ではないので怖くないし、ミロシュが顔を隠した相手の前に引きずり出された時点で、今井正『武士道残酷物語』の目隠しして自分の妻と娘の首を刎ねさせられた武士を想起して、あまりきつさを感じず。とはいえ普通に見れば十分キツい内容であり、元ポルノ男優というあまり表に出せない経歴の持ち主ながら、良き家族に恵まれ、彼らの為に懸命に頑張った結果が自身も含めてすべての家族を地獄に落としてしまうストーリーは凄惨ながら、構成がしっかりとしている点には感心させられる。特にラストのミロシュ達が自殺する所は安堵感さえ漂うが、そこにとどめとして容赦ないオチを入れるあたりの展開はさすがである。二度と観たいとは思えない作品だし、繰り返し観るなら『ホステル』に劣るが、好事家ならば一度は通らなければならない作品であろう。
    | 映画・TV | 23:53 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |









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