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<< 『デスカッパ』鑑賞 | main | 2011年年賀状 >>
『SPACE BATTLESHIPヤマト』鑑賞
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     公式サイト
    キムさん主演の実写版ヤマトである。しかし1000円割引デーの21:15の最終上映とはいえ、渋東シネタワーの窓口の兄さん、えらく愛想が悪いね。おまけに東映のライダー映画の予告編までやってるし、よくわからん。
    しかしこの映画、とにかく展開が急。ガミラス艦隊戦→地上でレアメタル拾いをしている古代の近くにイスカンダルからのメッセージ到着(ヘルメットが外れた古代はメッセージカプセルのおかげで被爆せず、ちなみにサーシャはいません)→沖田がヤマトでイスカンダル行きを決意→古代が、沖田が守を盾にして生き延びたと非難して森に殴られる→乗組員乗艦→ガミラスの攻撃→いきなり波動砲発射。ここまで20分である。もうダイジェストである。とにかく場面転換が早く、全般にタメがないのが本作の特徴。それが露骨に出ているのがワープで、人類初のワープが、加速→消滅→登場、そして乗組員が気絶しているシーンが数十秒で展開されるという、まったく危機感も緊張感も無い、ただそのシーンがあるというだけの代物。その前の帰還できない森を古代が救出しに行くシーンに時間を割くぐらいなら、ワープの方に時間を割いてほしかったような。
    その後第三艦橋勤務の旧友が生きて帰るんだと仲間と談笑して死亡フラグを立てて笑いを取った後、ドメル艦のように第三艦橋に取り付いて自爆するガミラス艦から艦を守る為に、古代が森に生存者6名がいる第三艦橋を攻撃して切り離すように命令。このあたりの話はじっくり描けば面白いと思うのだが、乗組員の悲鳴は無く、あくまで外から見た軽い描写のみ。なのでその後古代と森が落ち込むのが今一つ感情移入できず、その後軍属を離れていた古代を非難していた森(島から、古代と島が遊星爆弾を攻撃して軌道を外したら、自分たちの家族のいるコロニーらぶつけてしまった過去が語られる)が古代に泣きつき、いきなりブチューッとキスしてそのまま押し倒すシーンは、あまりにも描写が軽くて笑っちゃいましたよ。
    でガミラス艦の捕獲とドンパチの後に無理やりワープして、波動砲封じに射ち込まれたドリルミサイル(というよりフェイスハガー)をくっ付けたままイスカンダル到着。
    え・え・えー。
    冥王星基地戦もビーメラ星もバラン星も七色星団戦もなしかよ。しかもイスカンダルからのメッセージには波動エンジンと座標の情報はあったものの、放射能除去装置の話は無かった事が突如説明され、ヤマトの航海が古代が体験した放射能除去に賭けた沖田の独断だった事が判明。しかしイスカンダルからのガミラス艦の攻撃から古代は座標への突入を決意。加藤、山本、真田、斉藤、森達を連れて強行突入。雲霞のごとく押し寄せるガミラス人に加藤達(森も含めて彼等はかつての古代の部下、チーム古代)がここは俺に任せて先に行け、そして目標の地点にあった生命体が森に乗り移り、ガミラスとイスカンダルはコインの裏表であり、自分が放射能除去の機能があるので森に乗り移って地球へ行くという。そこで斉藤と真田がガミラスの中心部を破壊する為に残り……あれ、いつの間にか『さらば』になってる。ヤマトはガミラスを破壊して地球に帰還。ここで沖田は死ぬが、追いかけてきたガミラス=デスラーに地球を破壊されそうになる。しかし波動砲にはドリルミサイルが付いていて……何で付けたまま飛んで来るんだよ。古代は南部の「このまま波動砲を撃ったらヤマトは自爆する」という言葉にヒントを得て、放射能除去装置と化した森を気絶させて島(妻子持ち)達生存者12人に託し、一人ヤマトで突入して相討ちに持ち込む。そして緑の戻った地球で、森はあの一発が当たった子供に微笑むのだった。

    という訳でこの作品、とにかくタメがない。だから一つ一つの描写に「地球の運命がかかっているんだ」と悲壮感はゼロ。そもそもあと一年で地球滅亡というタイムリミットは提示されるものの、ヤマトの旅がどれぐらい時間がかかっているか不明で、もしかして日帰りじゃないの?と思ってしまうぐらい急ぎ足である。
    キャスティングは真田さん扮するギバちゃんが最高。オリジナルの青野武の台詞読みを懸命に再現していて、ここだけは東映実写マンガ映画スピリッツを堪能させられた。後は斉藤役の池内博之が意外とハマっていて、マッチョさはないもののなかなか好印象。ただまあ、後はキムはキムでしかない古代、美人だけれど色気もへったくれも無いメイサ森、見せ場も何も無い西田徳川、高島佐渡、緒方直人島とどうでもいい演技。特にひどいのが山崎努の沖田で、ヤマト出航後すぐに寝込んでしまい、病人演技で台詞が聞き取れない。
    ここで個人的なオリジナルヤマトの感想だが、沖田艦長って、人望と判断力は優れていても、艦隊戦の指揮能力は愚将だと思うんですね(七色星団戦の指揮はひどかった)。古代は初対面の相手を呼び捨てにしたりして、すげぇ嫌な奴だし。とはいえこの沖田艦長のどうでも良さはちょっとなあ。
    しかもガミラス=デスラーやスターシャはエネルギー体のような不定形生命体なのでオリジナルの声優が声を当てているというメリットはあったものの(ちょっと石津嵐版小説っぽくて嫌ではない)、存在感ゼロ。古代のハンディマシンから武装ロボットに拡張して大暴れするアナライザーは笑ってしまいましたが。

    まあこの辺はどうでもいいとしても、悲しむべきは特撮とセットの貧弱さである。
    セットが狭いのは致命的で、冒頭の地底都市が俯瞰ばかりで地表から地底まで広がっているはずの空間を捉えていなくていかにもスタジオ内のセットという感じだし、ヤマト艦内は狭苦しい艦橋と艦長室と食堂ぐらいで、格納庫もずらりと並ぶ戦闘機体を見せてくれるわけでなく、テレビのコント状態。一番腹が立ったのが機関室で、オリジナルが巨大な波動エンジンの周囲を機関士達が懸命に走り回っていたのに比べると、狭い制御室からガラス越しに特撮臭いエンジンを見ている始末。とにかく艦内の描写が貧弱なんですな。
    特撮も戦闘機主体。つーか、ヤマトの描写が少なすぎ。CG映画にありがちな細かいカットをつなぎ合わせたような慌しい描写が目立ち、波動砲を撃つシーンもタメなしで撃って敵艦隊の壮絶な崩壊シーンが描写されるわけで無いので、魅力なし。何か観ていて、バンクシーン連発の『宇宙空母ギャラクティカ』を思い出してしまいましたわ。

    という訳でこのヤマト、シナリオの一部に感心する部分はあるものの、キャラクター駄目、演出駄目、ストーリー駄目、特撮駄目でスケール感無しのいい所無し。『デビルマン』は原作のおいしい所を全部入れたなと構成に感心する部分はあったが、本作についてはそのレベルにさえ達していない。面白くも無ければ笑う事もできないという、実写マンガ映画に愛を捧げる自分もフォローできない愚作でした。
    とりあえずスタッフはキムの暑苦しい顔を映す暇があったら、オリジナルのヤマトを観て、砲塔が曲がって破損箇所だらけのヤマトが死に物狂いで砲撃を繰り返すシーンの美しさを勉強して来い。あと、『ドカベン』と『惑星大戦争』を20回は見直して来い。こんな作品を金取って見せるのは犯罪に近いぞ。
    | 映画・TV | 23:59 | comments(2) | trackbacks(0) | - | - |
    あー、そこここで賛否両論聞きますが、
    やっぱりギバちゃんは最高なんですね。
    これだけは雑誌の記事から個人の日記まで一貫してました。

    あとは「タメがない」この一言で雰囲気が見えて参りますね。
    | ザビエル | 2010/12/16 8:09 AM |
    ギバちゃんは実写マンガ映画の基本を心得ていましたね。古代を帰そうとして「艦長代理が船にいなくてどうする」とか、オリジナルからして艦長代理が最前線に突入して行く設定の甘さを揶揄した台詞には笑いましたが。
    というか、他の役者が役柄を無視しすぎというか。艦橋に森以外の女キャラが増えて、そいつがガッツポーズして跳ね回ったりしてるんですよ。

    とりあえず『連合艦隊』でもいいか。主役メカの悲壮な美しさを際立たせるクライマックスが欲しかったですね。
    | 隊長 | 2010/12/16 7:07 PM |









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