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『ヌードの夜/愛は惜しみなく奪う』鑑賞
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    公式サイト
    銀座地球座シネパトスのレイトショーに行って参りました。ちょっと早く行ったら上映10分前(予告編8:45 本編8:54)から窓口が開くというので、有楽町まで飯喰いに行って戻って発券して貰い、近くで一服。で、8:46ぐらいに入場しようとしたら、入場口が閉まってやんの。後ろから係員さんが飛んで来て切符をもぎってくれましたが、中に入ったら、映写機が回っているものの、誰もいやしねえ。個室ビデオお一人様上映初体験。すいませんね、私が観に行ったばかりに。

    映画そのものは『ヌードの夜』の続編。だから竹中直人の紅次郎こと村木は出てくるものの、名美は出てきません。高級マンションおっ建ててのリッチな生活を夢見て、保険金殺人を繰り返す大竹しのぶ・井上晴美・佐藤寛子の母娘。爺さん一人バラバラ死体にして捨てたところ、ロレックスの腕時計ごと捨ててしまい、それを探す羽目になった寛子は、代行屋の竹中直人に依頼して樹海を捜索する。そこで蛆だらけの時計を発見した竹中は、知人の女刑事・東風万智子に鑑定を依頼する。かつて職務に純粋なあまり殉職した夫の面影を見た東風は、時計に人肉がこびりついていた結果を伏し、竹中をマークする。竹中は続いて佐藤に人捜しの依頼を受け、そこで佐藤が父親・宍戸錠に強姦されてそのビデオを売られ、売春して生きてきた事実を知る。佐藤はかつて自分を搾取していたヤクザを殺害し、東風はその重要参考人としてその場に居合わせた竹中を追う。佐藤を救う為に宍戸の保険金殺人に荷担する事を決意した竹中は、佐藤母娘と共に、富士樹海の石切場に気絶させた宍戸を連れ込む。そこで佐藤はついに本性を現し、井上を殺害し大竹を死に追いやり、竹中をも殺害しようとする。そこに竹中に持たせた携帯電話のGPSを追跡してきた東風が追いつき、自分の死と引き替えに更正を願う竹中を殺害しようとする殺人鬼と化した佐藤を射殺する。その後、生ける屍と化した竹中の許に、弁当を空しく届け続ける東風。数日後、迷い込んだ猫によって生気の蘇った竹中は、東風に「一緒に食べませんか」と語りかけるのだった。

    『魔弾戦記リュウケンドー』の花屋のかおりさんを演じていた佐藤寛子が、凄いですね。宍戸に強姦されるわ、全裸で自分の体に鞭を打ち続けるわ、ヘア丸出しで竹中と濡れ場を演じるわ、酒場でポールダンス踊って売春するわ、出し惜しみ無し。アイドル崩れがビデオムービーで下着姿になるぐらいで体当たり演技なんて言うのが恥ずかしくなるぐらい、無茶苦茶な役を熱演。何だかその姿が、肉親に利用され続けられる映画の役どころとオーバーラップしてしまいますが、それはそれとして。汚されても純粋無垢な少女性と愛に飢える薄幸の女、そして冷酷な殺人鬼といくつもの顔を熱演した佐藤、ここまで頑張ったのだから、歴代の名美にその名を加える事はできませんが、報われて欲しいものです。
    で、その相手役、蟹江敬三やら地井武男やら寺田農やら色々な男優が演じてきた村木ですが、竹中はこれで3回目。今回は名美が出て来ないこともあり、完全な主役であり、円熟した演技を見せる。つーか、『夜がまた来る』じゃないが、惚れた女が自分を騙していたと知っても女の為に命を投げ出すという「今時そんな男がいるか!?」という役を違和感無くこなしていますな。
    そんな感じで出演俳優全員隙が無いですが、反面ドラマ部分がミステリ部分にシフトし過ぎてしまい、過去の名美・村木物とはかなりテイストが違う出来。前作同様ヒロインが村木を利用する、という構図は変わらないものの、互いを思いつつも二度と交わる事のできない痛切な別離を迎えた『赤い教室』や、互いに利用しつつも自ら取り返しの付かない永遠の別れを迎えてしまった『ルージュ』等と比較すると、ラストの村木が生に向けて歩き出した部分に安堵感とカタルシスを感じるものの、ヒロインである佐藤側のドラマが取って付けたような希薄な物となってますな。
    本作は主役の村木が呪縛から解放される作品と捉えれば微笑ましいものの、その想いが片思いになってしまった結果、かつての名美・村木という二重奏によるドラマ性が失われてしまっています。善意を持ちつつも報われずに堕ちるしかない、這い上がろうとあがくヒロイン、救おうとする村木、そして本来ならば家族や女刑事が善意や憎嫉や誤解によって彼らをさらに堕としてしまうというような、あるべき濃密なメロドラマは本作にはありませんでした。水準は軽くクリアしてますが、過去の作品と比較すると……という感じです。
    ちなみに映画終了後、外に出ると雨。思わず天を見上げて「終わったァ……」とつぶやいたのは内緒です。
    | 映画・TV | 23:24 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |









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