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『渚の白い家』鑑賞
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    シネマヴェーラ「浅丘ルリ子の映画たち」に行って参りました。
    といっても、『四十七人の刺客』『戦争と人間』『私が棄てた女』とか観ているものの、あまり浅丘ルリ子って好印象が無いというか、印象そのものが無いんですな。でも『渚の白い家』は観たかったんですよ。いやだってねえ、こんな怖いポスターイラストなんか見させられたら、『HOUSE』『毒婦お伝と首切り浅』みたいにトラウマになりまっせ。
    ハワイの海辺の白い空き家に一人いるルリ子、そして電話がかかってくる−−「逃げろ」。そして警察官が無愛想な老メイドの家を訪れ、回想が始まる……という開幕はちょっと分かりづらいけれど、悪くない。要は亭主の木村功とハワイに移住したルリ子が神経をやられ始め、女友達の大信田礼子や老メイドの気遣いも空しく、どんどん神経をやられていき、二階の寝室の窓に男の影が映るとか言い始める。しかしルリ子は海から現れた青年・名高達郎にメロメロになる(この辺りの名高の存在が現実なのか幻なのか曖昧な演出は自然で巧い)。困った功は仕事を辞める決意をし、一度東京に戻る事にする。そして功を見送ったその足で名高と近くの島へ結婚の旅をするルリ子。しかし帰宅すると功が待っており、彼女の後をつけていた事を告白。全てを告白するルリ子に功が見せた尾行の写真には、名高の姿は全く映っていなかった。そして狂気に陥ったルリ子は、深夜、夜の海から誘いに来た名高を追って、海に姿を消す。
    でー、ネタをバラしますが、功と大信田はできていて、金のない名高に一芝居うたせて、ルリ子を死に追いやったのだ(自殺させようとしたのか、殺害させようとしたのかは不明)。ルリ子の水死体を名高に見せられた二人はそのままアメリカ本土へ行こうとするが、車のトランクにルリ子の死体が! 結局名高に恐喝されて2万ドル支払う事を約するが、その時点で名高はルリ子を本気で愛していたとの事で、ルリ子を殺さなかったのだ。そして白い家にルリ子を置いて、名高は待ち合わせの場所に来た功達を射殺。そして冒頭のシーンにつながる……という訳だが、正直亭主が狂言を仕組んでいるというのは誰でも疑うお約束な訳で(当時の宣材でもバラしていた)、それが発覚した後にどれだけのどんでん返しが用意されているかが鍵な訳だが、本作は特に大したトリックも無く、主役のルリ子は完全にあっちの世界に行ってしまっている状態。では残り三人の間で息詰まる展開が見られるかというと、大して騒ぐ事も無く、淡々と話が進んで、銃撃音二つ。ハーレクインロマンスだって、もう少し芸があると思うぞ。
    要は浅丘ルリ子を起用した地味なスター映画という認識で良いと思うが、肝心のスターが神経を病んで無表情、お色気は背中と横乳ぐらいで、しかも後半は他人のなすがままうろつくだけで(トランクの中の死体含む)、どうにも冴えない作品である。映画はハワイオール・ロケで、70年代末とはいえこれは画期的な事なのだが、それらがどうでも良くなる地味な出来。何故こんな作品が製作されたのか、本気で聞いてみたくなる。
    しかし逆に考えると、これよりさらにマシなレベルの作品を未だに製作できる吉永小百合って、やはり凄いと別の意味で感心しました事よ。ちなみに大信田の友人で、ルリ子に1ドルくれと土下座する不法滞在の貧乏人役でムッシュウが出演。『戦国自衛隊』と違って、楽天的なヘタレを楽しげに演じてました。
    | 映画・TV | 23:25 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |









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