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隊長日誌

自動改札機の猫

この傍若無人ぶりに妙に癒されますな。
| C級 | 18:00 | comments(0) | trackbacks(0) |
『実録・連合赤軍』『クローバーフィールド』鑑賞
『実録・連合赤軍 あさま山荘への道程』公式サイト
3時間に及ぶ、連合赤軍の映画である。作品は主に3部に分かれ、当時の学生運動と連合赤軍結成までの概略、山岳ベースでの総括リンチ致死、あさま山荘とその後について追っており、これ一本で連合赤軍について勉強できる……のだが、これがなかなか厳しい。冒頭からナレーションと当時のフィルム(新宿駅や繁華街で多数の学生と機動隊が衝突する様は、今となっては異世界のようである)、そしてそれらを補完するセクト闘争のドラマは断片的かつ総花的で、理解する以前に追いつくのがやっとである。重信房子なんぞ、何の為に出て来たのかよく分からないし(革命戦士のマスコットというかアイドルに祭り上げられるだけの美貌の持ち主なのは理解できる)。それから連合赤軍が結成され、幹部の逮捕が相次ぐ都会を離れて山中に集結する所から惨劇の幕が落とされる。自己批判と総括と小難しい理論をこね回した集団は、実権を握った森と永田によって(永田役の並木愛枝が怪演)内部統制が強まり、化粧した、髪を伸ばした、銭湯に入って来た、車の駐車位置を違えた、みたいな些細というよりも狂気じみた理由から集団リンチ・殺害が恒常化していく。ひたすら自省を迫り、満足の行く答えを出すまで吊るし上げる辺りは主体思想的というか、リストラを迫る会社経営者的というか、その辺の「とにかく訳の分からない因縁をつけて自分の落ち度を自ら言わせてはひたすら人間として貶めてマインドコントロールする」という手法は現代でも使われているもので、「革命的精神」やら何やらを連発する「勉強会」の内容は理解不能、この辺りの「ついていけないけれど、それを言うと周囲に痛罵されるのではないか」といったイヤな付和雷同ぶりによる空気は妙に身につまされる。この辺りは革命を理解していないでエヘラ笑いと身なりに気を遣っていた辺りから目を付けられた、萌えキャラの遠山(坂井真紀)がさんざん自己批判を迫られた挙げ句、自分の顔を延々自分で殴らされて狂死する様に集約されているものの、一ヶ月半で12人も殺害しただけあって、描写がかなり駆け足である。
結局森と永田が男女の関係になって、永田の恋人である坂口に革命的理論を以て別れ話をする辺りで、この二人の愚かしさは明確になるのだが、それはさておき、結局森と永田は逮捕され、坂口を実質的なリーダーとする残党は山岳ベースを離れて下山する(宣材にも使われているが、残党9人が銃を持ちながら雪山を下山していくシーンは印象的である)。この辺りの、独裁者コンビから離れたメンバーたち9人が生き生きとして、陽気に軽口を交わす描写には心底ホッとさせられる。その後二手に分かれ、坂口達5人が追われるままあさま山荘に陣取り、籠城する様が描かれる。本作は若松孝二が殆ど私費を投じて制作、ということであさま山荘は若松の別荘を盛大にぶち壊して撮影したとの事で、かなり予算に苦しめられた作品である。為に「あさま山荘の中はどうなっていたのか」という点がクリアになっている反面、『突入せよ! あさま山荘事件』が外部の警察の対応の描写(+佐々淳行の俺自慢)に終始したのと反対に、警察側の描写が殆ど無く、結果的にあさま山荘における行き詰る攻防戦と駆け引きという点が描かれていない作品となってしまった。この期に及んで人質に対して「中立の立場を要求し、あなたは人質ではない」と屁理屈を主張する犯人達の描写は間抜けである反面、それ故に従来の凶暴・凶悪な人間離れした犯人像とも離れており、良くも悪くも馬鹿な若者の無計画な場当たり的犯罪であった点をうかがわせて苦笑させられる(無論事件自体はそれどころの騒ぎではないが)。
結果として連合赤軍の概略を知る「通史」としてまとまっているものの、総花的な構成(個人的には山岳ベースで兄を殺害され、あさま山荘篭城に参加した加藤兄弟を語り部にすれば良かったのではと愚考する)と予算不足がたたり、若松作品にしては何ともライトな作品に仕上がってしまっている。これこそ募金でもして、二部なり三部なりの構成にして緻密に描いた作品に仕上げてほしかっただけに、実に惜しまれる作品である。

『クローバーフィールド』公式サイト
ニューヨークに巨大怪獣(+子怪獣)が現れたパニックを、一市民が撮影するビデオカメラを通して描く、『食人族』というか『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』というか『大怪獣東京に出現す』というか『ミシガン』のような作品。日本に副社長として栄転が決まった主人公・ロブの祝賀パーティを撮影する、友人のハッドの持つカメラに、ロブの恋人・ベスや友人達、そして謎の巨大生物によるパニックと軍隊の戦いが映し出される。自宅アパートで動けなくなったベスを救出せんと暴走するロブを、兄の恋人やハッドたちが同行するが……。
という訳で、全編ガタガタと揺れるカメラ視点のおかげで、見ていて頭が痛くなるが、カメラ視点なので、残酷なショットはうまくかわせて年齢指定もクリア。とはいえ最後はどアップで見せてくれるので、この手の作品にありがちな「怪物の姿がろくに見られない」という事態は避けられている点はポイント高し。巨大怪獣が子怪獣をばら撒くというあたりがエメリッヒ『ゴジラ』、最初にぶっ飛んで来て路上に転がる自由の女神像の頭部が『ニューヨーク1997』のポスター、カメラの前でぶっ倒れるハッドが『食人族』と、オマージュネタが散見されるのもニヤリとさせられる。ただし一市民の視点厳守のおかげで、先達の作品同様意味不明な点が多く、ラストのオチも言われないと気づかないだろう。特に最初は色々な時系列というか複数のカメラが平行して事件を多面的に描くのかと思ったが、登場するのは、単純に主人公・ロブの「今日」と、過去のデートだけであり、それがまた伏線になっているのにもやもやしたまま終わるのはいかがなものかと。個人的には一度見ればそれでいいという感じの作品。こういう作品を観ると、怪物をじっくりたっぷりと見せてくれる和製怪獣映画の復活を期待してしまう。
| 映画・TV | 23:27 | comments(0) | trackbacks(0) |
『南京の真実 第一部 七人の『死刑囚』』鑑賞

公式サイト
この話題が出ると右も左も本格的な戦闘モードに入る、南京大虐殺事件である。とりあえず超大作からドキュメンタリー物まで世界中で何本もの関連作品が製作されており、こちらは「誤った歴史認識を是正し、プロパガンダ攻勢に反撃すべく、南京攻略戦の正確な検証と真実を全世界に伝える映画」だそうである。
上映時間は堂々3時間。ただしこの作品、観客の期待には全く応えてくれない。おそらくこの作品を観る人は「反日勢力による捏造プロパガンダに対して歴史の真実を克明に解説」するプロセスを期待していると思うのだが、その辺は殆どありません。「東京裁判は茶番であり、南京大虐殺は後から出てきた」「当時の南京で撮影されたフィルムがあり、虐殺の片鱗も見られない」ぐらい。後は東條英機や松井石根以下7人の死刑囚の最後が描かれる。まず、これが駄目である。寺田農やら藤巻潤やらいい感じの枯れた男優の力演が暑苦しくていいのだが、それが何故「南京の真実」と関係があるのか? 観客は置いてきぼりのままであり、申し訳程度に挿入される前述の要素や字幕での唐突な解説は完全に話が浮いている。まるで『ヒトラー最後の12日間』に「ホロコーストまぼろし説」のドキュメンタリーを挿入したようなもので、内容が融合しないまま、強引に話が進んでいくのである。
監督の意図としては、まず東京裁判からスタートさせて「連合国の捏造と不当な処遇により貶められた美しい日本人」から始めてその一環として出てきた「南京大虐殺というまぼろし」に切り込もう、という腹づもりなのではないかと思うが、正直大いなるプロローグに3時間もかけられてもねえ……という感じである。特に当時のプロパガンダフィルムを引っ張り出してきて「無かったんだ!」と叫ぶのはさすがに強引過ぎですな。まあ、このフィルムが捏造だから南京大虐殺まぼろし説は否定されたなんて論理展開で攻めるのもステキかも。裁判所が学問と認めないと思いますが。
そもそも本作はチャンネル桜が4000万円自腹を切って、残りの製作資金はカンパで計3億円集めるという話だったと記憶しているのだが、現状ではカンパだけで約3億円集まり、いつの間にか三部作構成になっているという。今後は第2部「検証編」(ドキュメンタリー)、第3部「アメリカ編」(劇映画)と続くそうだが、俺としては第2部だけ見せてもらえればいいのですが。この辺りの事情は不明だが、とりあえず中国の主張する30万人説(産経新聞の40万人説は捨て置く)を否定するのは大前提として、まぼろし説を唱える東中野大センセイと犠牲者1万人前後を唱える櫻井よしこ氏が激突しているとか、どのへんに落とすかが決まっていないのではないかなどと考えてしまう。
その辺は考え出すときりがないので置いておいて、この映画を戦犯たちの最後の日々を描いた映画として捉えても、見ているのが非情につらい。金かけて組んだ巣鴨プリズンのセットを見て欲しいとか、各キャラクターへの思い入れがあるのは分かるとしても、とにかくそれをダラダラと撮り続けているのだ。特に七人の戦犯の告白を真正面から七人分映して、さらに独房から絞首台で吊るされるのまでを延々と固定カメラで撮影していて、『シベ超』の冒頭のシーン、列車の前に立つマイク水野の前に乗客が延々同じパターンで出て来ては乗り込んでいくシーンというか、バカ親がカメラを回しっ放しで撮った、編集無しの運動会の我が子のビデオを見せられるような気分である。一番良くないのは、七人が仮面被って能を突然始まるシーンとか、妙なギミックを入れている点。さすがに『プライド』の津川雅彦の大見得歌舞伎程ではないものの、坊さんが処刑が終わった絞首台を見上げたらいきなり七人の能が始まったシーンは、失笑しそうになった。そもそも絞首台で15分近く死亡するまで苦しんだ戦犯達が、マネキン人形のように、踏み台が落ちた瞬間に動かなくなるのは、あまりにも舞台劇らしく撮りすぎていないだろうか(足におもりを付け、首の骨が折れる音が響く『奴らを高く吊せ!』とかを観た後だと特に不満である)。正直知的な興奮も、娯楽の感激もなく、シベ超ライクな楽しみ方しかできない映画に3時間というのは、拷問に近い。
……と思ったら、最後の最後で、クレジットと共に、90歳前後の兵隊達が口々に「んなことあるわけねーだろ」(意訳)と述べるシーンが流れる。だから最初からこれを中心にしろよ! まあ、皇軍が品行方正というお話は、シンガポールの華僑虐殺やマレーシアのサンダカン死の行軍で存じ上げていますので、それはそれでよろしいかと。
ちなみに今回は入場料無料(カンパ制で強制はありませんでした)の試写会にも関わらず、上映会場の文京区シビックホール小ホール(定員371人、休日夜間50,400円)は60人前後の入り。週末に公開された『靖国』が色々とアレな方達のおかげでかなりヒットしているのに比べると寂しい気もするが、昨年の暮れから映画館にかけることもできずせずに試写会を繰り返しているから当然か。
観客人数で思い出したが、廊下の展示で例の「11万人」沖縄集会の写真を帝國警備が数えた結果を基に「見よ!朝日の捏造を暴く拡大写真を」とゲバ紙が貼り出されていたけれど、主催者発表の数字を産経・読売・毎日・日経・中日らと共にそのまま掲載した朝日の行為が何故、朝日だけの捏造になるのか、私には理解できませんでした。……って、これも南京と関係ないわ。
| 映画・TV | 23:34 | - | - |
GAME SIDE Vol.12発売

公式サイト
ゲームサイド最新号、今回の「幻のゲームを追え!」は『かもめ大作戦〜女神たちのささやき〜』。しーぽんになり損ねた、うのまこと(宇野真)デザインのヒロインたちが辿った流転の人生がここに。このへんは関係者に取材したいんですけれどねえ。
ちなみに巻頭記事は『セツの火』。2年近く遠藤先生の専属広報マンみたいな感じでしたが、今回の記事は編集長自ら執筆。御自身が気に入っていたとの事で、昨年から一度編集長自ら思いのたけを書いてくださいとプッシュし続けていたんで、そういう意味で感無量です。まだアプローチの仕方はありますけれどね(クックックッ)。
| 書籍・雑誌 | 11:21 | comments(0) | trackbacks(0) |
チベ調
三一五独立運動のおかげで半世紀以上一般(と日本政府)では軽視されていたチベットに対する注目が上がりっぱなしだが、解放軍兵士が坊さんを拷問して「仏はいないだろ」みたいな事を言って侮蔑しているという話を聞いて(それに比べて日本は政権を宗教団体が支えているのだから、平和なものである)、遠藤周作の『沈黙』を思い出した。日本に潜入した宣教師ロドリゴたちが、長崎奉行所にあの手この手で篭絡されて結局踏み絵による棄教に走るアレですな。
マーティン・スコセッシがようやく映画化に動き出したという噂を聞くが、これは以前篠田正浩によって映画化されていて(DVDがとんでもないプレミア価格になっている)、これはこれで妙にえぐい作品であった。いや、実際の切支丹弾圧なんて、鼻削ぎ耳削ぎ、身体切断(腹の肉をつまんで鋏で切るとか)、熱湯ぶっかけ、蓑踊りに火炙りと、聞くだけで失神するような代物ばかりだが、本作で描かれていたのは穴吊りで、外見はそれほどではないのだが、妙に残酷さが心に刺さる描写だった。
拷問といえば時代劇で叩いたり石を抱かせたり、団鬼六映画の吊るしたりがお馴染みだが、こちらはあまり怖さを感じない。この違和感は何だろうと思っていたのが、結局拷問の痛みの描写でなく、複数の人間が放置され蠢いている光景が何かしらプリミティブな不安感を醸成するのではと思っている。自分にとっては、石井輝男や牧口雄二の異常性愛映画の拷問シーンよりも、『沈黙』の穴吊りや、『乳首にピアスをした女』で複数の女が暗がりの檻の中で呻きながら蠢いている光景はほぼ等しく、おぞましく恐ろしい場面だからだ。とっくに棄教することを宣しているにも関わらず、ロドリゴが棄教する為の餌として、無骨な農民達が苦しい姿勢で吊り上げられて呻いている様は忘れがたい。
まあ、一番恐ろしいのは、弾圧される側に神仏のご加護はなく、『牛裂きの刑』の汐路章のように、弾圧する側が栄華を誇り勝利していく現実な訳で、この当たりの人間の知恵(『蟹工船』の浅川や、北九州監禁殺人事件の松永が複数の人間を団結させずに統御するテクニックとか)には底知れぬ業の深さを感じざるを得ない。そしてその逆に、それだけの過酷な境遇にありながら希望を捨てない人間達には感心すると共に、信仰や主義というものの恐ろしさをも感じてしまうのである。
| 日常 | 14:31 | comments(0) | trackbacks(0) |
姓は早乙女
これなら心より祝福させていただきます。
早乙女兄妹
| C級 | 09:42 | comments(0) | trackbacks(0) |
GAME JAPAN6月号発売
GAME JAPAN公式サイト

『ランブルローズ』について書かせていただきました。今回は色々と不調だったせいか、お下劣モード全開。いや、そういうソフトですが、『ミッドナイトVJ』なんて単語がゲーム誌に載っていいのかとちょっと省みてみる。ちなみに特集は『戦場のヴァルキュリア』で、評判いいですな。俺がPS3買う前に、Xbox360とかに移植されるとうれしいけれど。
| 書籍・雑誌 | 02:35 | comments(4) | trackbacks(0) |
スプラッターハウスがリメイク
ナムコの名作ホラーアクション『スプラッターハウス』が次世代機で蘇生!
血が緑色になったら買いません。メトロイドみたいなリメイクになっても同様。
| ゲーム | 23:12 | comments(0) | trackbacks(0) |
一人1ドル訴訟
中国人に1ドルずつ支払え!13億ドルの慰謝料求めCNNを提訴―米NY
「米国ニューヨーク在住の華人と中国北京市の女性が連名で米国の弁護士を通じ、CNNと同局キャスター、ジャック・カファティ氏らを相手取り、中国人1人当たり1ドル、総額13億ドルの慰謝料を求め提訴」。経済効果は手を結べ輸入で世界の国々との1人100ドルショッピングよりも高額ですな。一番恐ろしいのは、宣戦布告して毎日100万人ずつぐらい投降してくることですが。
| 時事 | 21:45 | comments(0) | trackbacks(0) |
『ゲームサイドLEVEL1』創刊

公式サイト
マニアしか読まないと噂の本誌の弟分、ガメシデレベリが創刊。カラーページが多いけれど、どんな感じですかね。ちなみに今回は、遠藤正二朗氏『セツの火』の携帯電話版をインタビュー付きで紹介しております。「またお前か」とか言われそうですので、別働隊も動いております(言迷)。
| 書籍・雑誌 | 23:07 | comments(0) | trackbacks(0) |